今回は中国語の二重目的語という若干マニアックなテーマです(笑)
動詞のあとに2つ目的語がくるものですね。
中国語の文法全体については「中国語文法の総まとめ」もあわせてご覧ください!
二重目的語の基本文型
主語 + 動詞 + 目的語(間接) + 目的語(直接)
これは例文をみるのが早いので1つみてみましょう!
jiě jiě gěi wǒ yī gēn jīn tiáo
姐姐给我一根金条
お姉さんは私に金塊を1本くれる
金塊をくれるなんて、な、なんて太っ腹なお姉さん!
いや、ポイントはそこではなくて二重目的語でしたね。
分解すると、
给 + 我 + 一根金条
という構造になっていて、「给」が「あげる」という動詞です。
この「给」という動詞は二重目的語をよくとる動詞としてよく使われ、英語でいえば「give」
文章全体の構造も、英語とまったく同じです。「My sister gives me a golden bar」
うしろの「我」と「一根金条」の2つが目的語になります。
ちなみに「一根金条」の「根」というのは量詞です。量詞とは何かを数えるときの単位。
「金条」=金の延べ棒は細長いので「根」と数えることが多いようです。
違う例文も見ておきましょう!
lǎo shī jiāo wǒ men zhōng wén
老师教我们中文
先生は私たちに中国語を教えている
wǒ sòng tā yī gè lǐ wù
我送她一个礼物
私は彼女にプレゼントをする
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二重目的語をとれる動詞、とれない動詞
二重目的語をとる動詞は限られています。リストにしておきましょう。
- 给(gěi)あげる
- 教(jiāo)教える
- 送(sòng)送る
- 称(chēng)呼ぶ
- 递(dì)手渡す
- 找(zhǎo)お釣りを返す
- 还(huán)返す
- 交(jiāo)渡す
- 借(jiè)貸す、借りる
- 收(shōu)受け取る
- 问(wèn)尋ねる
- 叫(jiào)呼ぶ
- 告诉(gào sù)伝える
- 通知(tōng zhī)知らせる
二重目的語を取りそうで取れない動詞も紹介しておきます。
- 介绍(jiè shào)紹介する
- 写信(xiě xìn)手紙を書く
- 打电话(dǎ diàn huà)電話をする
英語だと「紹介する」なんて「introduce」で二重目的語をとりますが、中国語ではとれません。
これらは動詞の前に「给我」などをつけて表現します。
- 给我介绍
- 给我写信
- 给我打电话
疑問文と否定文
疑問文は後ろに「吗」、否定文は動詞の前に「不」「没」を置いて否定します。
とくに特徴的なことはありません。
jiě jiě gěi wǒ yī gēn jīn tiáo ma
姐姐给我一根金条吗?
お姉さんは私に1本の金塊をくれますか?
jiě jiě bù gěi wǒ yī gēn jīn tiáo
姐姐不给我一根金条
お姉さんは私に1本の金塊をくれない
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まとめ
2つの目的語をとる構文について解説しました。
二重目的語をとる動詞はそれほど多くなく、日常で使うフレーズも決まったものが多いので、それほど難しくはないと思います。
なお、中国語の勉強法については「おすすめの勉強法と参考書・アプリのまとめ」に詳しく書いたのでぜひご覧ください。
中国語の文法事項ついては「中国語文法ーその特徴と各項目を総まとめ」にどこよりも分かりやすくまとめているのであわせてご覧ください。
それでは今回はこの辺で。
再见~!