中国語の量詞(助数詞)|日常でよく使う量詞22選&覚えるポイント

中国語の量詞について:日常でよく使う22選

日常でよく使われる量詞(助数詞)を厳選して紹介します。

量詞とは「〜個」「〜枚」などの数を数える単位のこと。

量詞はかなりの種類がありますが、日常でよく使われるひとまずはこれで十分というものを選んでみました(それでも多いですが:笑)

量詞を覚えるポイントや使い方についても解説します。

kammy
それでは解説いってみましょ〜!

よく使う量詞一覧22選

中国語の量詞は、全部で250あまりあるようです。

ただ日常でよく使うものは限られているのですべて覚える必要はもちろんありません。ご安心を(笑)

中でもよく使われる量詞を下にリストにしてみたので、眺めてみましょう!

kammy
それでも20個以上あるんですね、これけっこう大変そう・・・
中国語 特徴 よく組み合わせて使う単語
(gè) 〜個(使える範囲広い) 人 rén(人)、苹果 píng guǒ(りんご)、问题 wèn tí(問題)
(bǎ) 持ち手のあるもの 雨伞 yǔ sǎn(傘)、刀 dāo(ナイフ)
(běn) 書物系 本 běn(本)、杂志 zá zhì(雑誌)
(jiàn) 服、事柄 衣服 yī fú(服)、事情 shì qíng(事)
(liàng) 車、乗り物 汽车 qì chē(車)
(zhī) 細い棒状のもの 铅笔 qiān bǐ(鉛筆)、烟 yān(タバコ)
(piàn) 薄くて平らなもの 肉 ròu(肉)、叶子 yè zǐ(葉っぱ)
(kuài) かたまり状のもの 肉 ròu(肉)
(wèi) 〜名様 客人 kè rén(お客)
(tiáo) 細長いもの 裤子 kù zǐ(ズボン)、鱼 yú(魚)、河 hé(川)、街 jiē(通り)
(gēn) 細長いもの 萝卜 luó bo(大根)、葱 cōng(ネギ)
(bēi) 〜杯 茶 chá(お茶)
(píng) 〜本(ビン) 啤酒 pí jiǔ(ビール)
(zhāng) 平面が目立つもの 纸 zhǐ(紙)、桌子 zhuō zǐ(机)、床 chuáng(ベッド)
(zhī) 小動物 够 gòu(犬)、猫 māo(猫)
(pī) ひとまとまりのもの 货 huò(商品)、人 rén(人)
(kè) 木、植物 树 shù(木)
(duǒ) 花 huā(花)
(duì) 対になっているもの 夫妻 fū qī(夫婦)
(shuāng) 対になっているもの 鞋子 xié zǐ(靴)、袜子 wà zǐ(靴下) 
(zuò) どっしりしたもの 山 shān(山)
(fù) 対になっているもの 眼镜 yǎn jìng(めがね)

すべてを律儀に覚える必要はなく、その都度確認するように習慣になるといいですね。

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量詞を覚えるポイント

語順が日本語と違って固定

数詞 + 量詞 + 名詞

日本語では「傘3本」とも「3本の傘」ともどちらも言えますが、中国語では「数詞+量詞+名詞」の順番は固定です。

三把雨伞 sān bǎ yǔ sǎn(3本の傘) / 一杯茶 yī bēi chá (一杯のお茶)

个(gè)は広く使えるので便利

量詞に困ったら个(gè)を使えばいいと思ってもいいくらい応用範囲がもっとも広い量詞が个(gè)です。

日本語では「個」にあたります(个の繁体字は個です)

「りんご」などの具体的なモノから、「問題」などの抽象的なモノまで使えます。

また「这个(これ)」「那个(あれ)」といったときにも使います。

下の例は、个(gè)を使っても表せる例です。

  • 蛋糕 → 一蛋糕(1個のケーキ)
  • 香蕉 → 一香蕉(1個のバナナ)
  • 毛巾 → 一毛巾(ひとつのタオル)

形状の似たものは同じ量詞

覚えるときのひとつのポイントは、形状の似たものは同じ量詞を使う傾向があるということです。

たとえば、細長いものを数えるときの「条 tiáo」

  • 蛇 yī tiáo shé(一匹の蛇)
  • 河 yī tiáo hé(一本の川)
  • 路 yī tiáo lù(一本の道)

なんとなく細長いイメージがつながって見えてきますでしょうか?

数えるものの形状にあわせて量詞を選ぶので、2種類以上の量詞を使える場合(名詞)もあります。

たとえばベルトは、

  • 皮带 yī tiáo pí dài(1本のベルト)
  • 皮带 yī gēn pí dài(1本のベルト)

のどちらでもOKです(一条皮带のほうが使用頻度が多いイメージ)。

また、形状にあわせて選ぶので、たとえば同じ「肉」を数える場合は、

  • 肉 yī piàn ròu(平たくて薄い肉)
  • 肉 yī kuài ròu(かたまりの肉)

とその形状にあわせて使い分けることがあります。

固定の組み合わせは覚える必要あり

また、个(gè)がすべてに使えるわけではなく、固定の組み合わせは覚える必要があります。

たとえば、

树 yī kē shù(一本の木)

木は細長いですが、「条 tiáo」を使ったりはしません。

珍しい使い方をする量詞

少し例外的な使い方や興味深い量詞を集めてみました。

なんとなく知っておくと、目についたときに注意がいって覚えるきっかけになるので面白いですよ。

一只袜子 yī zhī wà zǐ (靴下の片方だけ)

靴下の片方だけを意味します。

ちゃんと左右そろっている場合には、「一双袜子」になります。


一打啤酒 yì dá pí jiǔ (1ダースのビール)

「打 dá」は「ダース」の音に由来します。

外来の単位がそのまま量詞になってしまった珍しい例です。


一颗星星 yī kē xīng xīng(星ひとつ)

丸くて粒状のものを数える量詞。日常だと錠剤を数えるのにもよく使います。

星を数えるときはこの「颗」で固定で、子どもは誰でも自然に使っている量詞。


一块手表 yī kuài shǒu biǎo(1つの腕時計)

「个」でもいいのですが、「块」が一般的です。


一峰骆驼 yī fēng luò tuó(1匹のラクダ)

ラクダの身体のかたちが見えるようで描写的な素敵な量詞だなと思います。


一粒葡萄 yī lì pú táo(1粒のぶどう)

粒は日本の「一粒、二粒」と同じです。「粒」は薬にも使ったりします。


一条根 yī tiáo gēn(一本の根っこ)

根っこは本来「根」で数えてもよいのでしょうが、根と根が続いてしまうので、条を使うのかもしれません。


一顿饭 yī dùn fàn 一份早餐 yī fèn zǎo cān(ご飯/朝ごはん)

ご飯を数える、というのは中国独特な気がするのですがどうでしょうか?


一堵墙 yī dǔ qiáng

壁を数える量詞。たぶん壁にしか使いません。

この「堵」という字は普段は「堵车」など「詰まる」意味として使われることが多いです。

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まとめ

日常でよく使う量詞を選んで紹介してみました。

また、中国語の量詞の特徴や覚えるポイントも解説しました。

ここで紹介したほかにも日常で使う量詞はけっこうあるので、見かけるたびに注意してみるのがよいと思います。

漢字一文字だけで覚えるのではなく、組み合わせの単語と一緒に覚えることで使えるようになっていくはずです。

なお、中国語の勉強法については「おすすめの勉強法と参考書・アプリのまとめ」に詳しく書いたのでぜひご覧ください。

また、中国語の文法事項ついては「中国語文法ーその特徴と各項目を総まとめ」にどこよりも分かりやすくまとめているのでぜひご覧ください。

それでは今回はこの辺で。

再见~!

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