こんにちは!kammyです。
ゴミをあさる老人夫婦
ゴミ置場で、ゴミをあさっている老人夫婦を見かけました。
日本と同じように、ペットボトルや紙類はリサイクルできるため、中国でもそれらを拾い集めることを仕事にしている人やそれで小遣い稼ぎをしている人がいます。
義理の祖母はよくダンボールやペットボトルを集めては、そういう人や業者に売ることで小遣い稼ぎをしています。
それを親戚はみな知っているので、食事をしたときなどにペットボトルや缶が出たりすると彼女に渡し、それがその日の彼女の「収穫」になります(笑)
その稼ぎがなくてももちろん生活はでき、それに頼って生きているわけではないのです。
ただ、食べるものにも困った時代を生き抜いてきた習慣として、売れるものを捨てるのはもったいないという感覚が強いのだろうと思います。
そうした感覚が呼び起こされる背景として、現在は何も現金収入がないということはもちろんありますが。
同じような老人は周辺にたくさんいて、そうした老人のひとりがゴミをあさっていたのです。
身なりは特段貧しい感じもなく、むしろ綺麗めな感じでさえありました。
おそらく暇つぶしというか小遣い稼ぎ的な感覚でゴミをあさっていたのだと思います。
ゴミをあさる、といえば日本だと浮浪者かホームレスか、というイメージが強いですが、少なくともここ中国の地方都市(義烏市)ではそんなこともないのです。
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ライバル現る!
すると突然、別の方角から叫ぶような声が聞こえました。
何を言っているのかは方言のため聞き取れませんでしたが、ゴミ収集を担当している男性だったので、「(自分の領域の)ゴミを荒らすな」と怒鳴っているようでした。
しかも面白いのは、その荒らされている対象となっているゴミが、私が捨てたものだったこと。
私が捨てたゴミを巡って戦いが始まったのです(笑)
老人夫婦は何やら言い訳めいたことをぶつぶつと言いながら、まだ私の捨てたゴミをあさっていました。
紙類やプラスチック製品でまだリサイクル品として使えそうなものがあったからだと思います。
ゴミ収集担当の男性は、怒りながら老人夫婦に近寄って行きます。
老人夫婦はいそいそと撤退作業に入っているようす。
「それは私が捨てたゴミだ!私に権利がある!そのゴミは老人夫婦に譲ることにする!」
とでも言って割り込んだらどんな展開になっただろう?等とニヤニヤとひとり想像してほくそ笑んでいましたが、そんなことをする勇気も意味もなく、心の中では老人夫婦をなぜか応援しながら、様子を見守りました。
だいたいゴミに名前は書いてないから、私が割り込んだら意味不明な感じになったろうとは思います(笑)
どちらが正しいのか?
結局、老人夫婦は必要そうなものだけを取り出して、去って行きました。
残ったゴミはその男性が回収したわけですが、ただ、その男性が正しいというわけでもなさそうです。
彼は彼で、ゴミの中から必要なものを取り出して、別にどこかに売りさばくことで給与以外の収入としているはずです。(中国人の妻はそう断言するのでおそらくそうだろうと思います)
そういう意味で、単純に資源ゴミをめぐる単純な争いだったわけで、ゴミ収集担当の男性が正しいということでもありません。
先に手をつけた老人夫婦にゴミを持っていく権利があるといえばそうなります。
日本では出された資源ゴミは自治体に権利が移ったものとして判断されるため、資源ゴミを持ち去ることは盗みに近い行為になってしまいますが、中国では上記のような理由のためなんとも言えない、という感じでしょうか。
私が捨てたゴミを巡って争っていたところに、今回のゴミ戦争への微妙な縁を感じてしまったのでした(笑)
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まとめ
ゴミひとつとってもこれだけ違う文化にある中国。
なお、中国の生活全般については「生活習慣・文化・風習における日本との違い」にまとめました。ぜひあわせてご覧ください!
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