こんにちは!kammyです。
今回は「前もって予定を決めない」という中国人の傾向について考えてみたいと思います。
中国人は前もって予定を決めない
中国人は、「予定をあまり前もって決めない」という傾向があります。
以前からそうだろうという予兆はたくさんありました。ただ、今回あったイベントでそれがかなり確信に変わった気がします。
それは、冬至の日のこと。
中国では、冬至にお墓参りをすることになっています(地域による違いはあると思います)。
それで親戚一同でお墓参りにいくことになったのですが、その連絡を取り合ったのは、お墓参りの前日と当日でした。
連絡はすべて中国版LINEであるウィーチャット(微信:WeChat)で行われました。
義理の父方は、前日夜にそのチャットが始まり、義理の母方にいたっては、お墓参り当日に具体的な時間などの話し合いが始まりました。
お墓の場所はみな知っているので、だいたい何時頃に現地集合、というかたちになります。それぞれ花や紙のお金(お墓の前で燃やす)を準備してきます。
そうした直前のアナウンスでも、両方ともに15-20人前後は集まりました。
もちろん来なかった人もいるのですが、それでも、このスピード感はいったいなんでしょう?
親戚でお墓参りに行くのに、前日や当日に連絡を取り合う。
このシチュエーションが、日本の社会ではどうしてもイメージできません(笑)
日本であれば少なくとも1週間くらい前には連絡を取り始めるのではないでしょうか。
冬至にお墓参りに行くのはみな分かっているから、あらかじめ連絡を取り合わなくても暗黙の了解的に知っていた、ということはあるかもしれません。
ただ今回は、冬至の日が“金曜日”だったので、実際に行ったのはその翌日の“土曜日”でした。
つまり、連絡を取り始めたときには、父方母方双方ともに冬至当日のお墓参りはできない状況だったわけです。
また、お墓参りに行けなくてもかまわないとみなが考えていた可能性もあります。
行っても行かなくてもいいから直前の連絡でもかまわない、という論理です。
ただ、季節の行事であるお墓参りに行かなくていい、というのも少し考えにくいのです。
全員が行ける必要はないけれども誰かは行く必要はある。
こういろいろと考えてみると、やっぱり中国人は「予定をあまり前もって決めない」のではないか。この説明が一番しっくりくる気がします。
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ウィーチャットがこの傾向を助長している
中国版LINEのウィーチャットの普及がこの「前もって予定を決めない」という傾向を助長しているとは思います。
スマホがない数年前にはどうやって連絡を取り合っていたのでしょうか。
しかも、当時もおそらく比較的直前だったと思うのです。みながスマホを持っている今となっては確認のしようがないのが残念ですが・・・。
このブログで紹介したこともある義理の母の同窓会も、その連絡は数日前でした。
関連ブログ>>>自由すぎる中国人の義理の母の同窓会
その後も、同じようなメンバーで遊びに行ったようですが、そのときの連絡も2日前に入ったようでした。
予定を決めるのがまるで暇な高校生とか大学生のようなノリなのです。
私はそういうのがけっこう好きな方ではあるのですが、それでも、「もうちょっと前もって準備しておけば・・・」「もう少し前に予定が決まっていれば・・・」と思うことがちょくちょくあります。
以前紹介したように、街の再開発工事でも細かい日程は決められていないようです。そのことを考えれば、個人間の予定が直前に決まる等どうってことない、というか当たり前な気もします。
関連ブログ>>>中国人は計画性がなく走りながら考える
中国人と日本人との違い
些細な違いではありますが、重要な意味をもつこともありそうです。
たとえば、日本人同士であれば、前日に予定の連絡―たとえば会う約束とか―をするのは少し失礼な感じがあると思います。
でも、中国人にはあまりそういう感覚がないわけです。直前の連絡でも、それを失礼に感じない。
逆に中国人から直前の連絡が来たとしても、日本人はそれに対して「失礼だ」と怒っても意味がない、ということもあるでしょう。
そもそも直前に連絡することを失礼だと思う感覚がないのですから、悪気があるわけではないのです。
もちろん状況にもよるとは思いますが、こんな些細な“感覚の違い”を感じた冬至のお墓参りでした。
さて、中国人と日本人の違いはここで紹介しただけにとどまりません。
中国人の性格全般については「中国人の性格の特徴」でまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください!
また、中国の生活全般については「生活習慣・文化・風習における日本との違い」にまとめました。こちらもあわせてご覧ください!
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