中国人は鴨をよく食べる

中国でよく食べる鴨の卵の塩漬け

こんにちは!kammyです。

中国人は鴨をよく食べます。今回はそれに関するいろいろです。

鴨を食べる文化と食べない文化

中国でよく食べる鴨の卵の塩漬け

塩漬けした鴨の卵、咸鸭蛋。殻の一部をあけて、お箸でほじくって食べることが多いですが、今回は2つに割ってみました。

なぜ日本人は鴨をあまり食べないのでしょうか?

鴨なんばん、鴨ロースなどとして食べるには食べます。

ただ、あまりメジャーなお肉ではありません。

たいだいスーパーでは普通は売っていません。だから、家庭料理にもまず出ない。

一方で、中国では鴨をけっこう食べるのです。

たとえば、上海虹橋駅という国内鉄道のターミナル駅構内には、鴨肉を販売するお店があります。

うる覚えですが、2店舗くらいあったように思います。

上海浦東国際空港内にも鴨肉を売るチェーン店が入っています。

また、鴨の頭はしょっぱく煮込んだものは「小吃=スナック」としてよく食べられています。

ラーメンに乗せて食べたりもします。トッピングメニューです。日本でいえばチャーシューや煮卵的な位置付けでしょうか。

鴨の頭は、くちばしが付いた顔がそのまんま出てくるので、知らないとかなりドキっとします。

鴨は、家の食卓でもよく出ます。

全身を煮込んでスープを味わうということが多いです。

また、鴨の卵は、しょっぱく煮込んだものをよく食べます。

中国語では「咸鸭蛋」と言い、スーパーでもほぼ必ず売られています。

一方、日本では、ひと昔前には、矢が刺さった鴨「矢ガモ」がニュースを賑わしていたこともあったように、食べるものというイメージがそもそもありません。

「矢ガモ」のニュースを中国人が見たら、誰かが食べようとしたのだろうと考えると思います。

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日本の自由な鴨と、中国の不自由な鴨

義理の父母が初めて日本に来たときのこと。通りかかった川沿いにたくさんの鴨がいました。

鴨が自由に飛び回っています。

それを見て、義理の父が「なんであの鴨は誰もとらないんだ?」と真面目な顔で聞いてきました。

その意味は「なんで誰も捕まえて食べないんだ?」という意味なのです。

中国では、自由に生きる「野良鴨」は食べられてしまうわけです。

先日、中国の妻の実家で、鴨がカゴから逃げ出すという事件が発生しました。

食べるために買ってきた2匹の鴨が、入れておいたカゴから逃げてしまったのです。

カゴがあったのは5階。飛んでいってしまったのか、はたまた落ちて誰かに拾われたのか、その日は一日その話題で持ちきりでした(笑)

数日後、その内の1匹が、近くの大きな水たまりで見つかりました。

動くものに目ざとい1歳半の息子が「やーやー」と言って指差した先にいたそうです。

鴨のことを中国語で「やーず(鴨子)」と言います。

息子的には「鴨!鴨!」と伝えていたわけです。

結局、もう1匹はどこに行ったのか分からず見つかりませんでした。

もともと食べるために買ってきたわけで、逃げ出した鴨が誰かに拾われて食べられてしまった可能性はかなり大きいです。

義理の父が、日本の「野良鴨」を見て、なぜ誰もとろうとしないのか疑問に思ったのにはこういう背景があります。

なぜ中国人は鴨をよく食べるのか?

日本人がマグロをたくさん食べるのに、中国人は食べないのと似たような話かとも思いました。

しかし、マグロについては「海」という環境の違いがあってのこと。

野菜や果物でも、育つ環境が違うものについては、中国人はよく食べるのに、日本人は食べないというものがあります。

ただ、鴨については生育環境は関係ありません。日本の川沿いにはたくさんいるわけですから。

では、なぜ中国人は鴨をよく食べるのか?・・・結局よく分かりません。

中国では、どこかの段階で鴨のおいしい食べ方が急速に普及でもしたんでしょうか。想像の域を出ません。

また、逆に、日本ではなぜ鴨を食べる文化が根付かなかったのか?というのもよく分かりません。

中国では主要駅・空港でも売っているぐらいポピュラーな鴨肉なのに、日本では超レア(肉だけに)。

火鍋みたいにその内、日本にも入ってくるんでしょうか?

こんな違いだけでも、中国は近いのに遠い国だなぁとつくづく思います。

中国で売られている鴨肉、スパイシーダック

中国人は鴨をよく食べるーその2

2018年1月23日

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