中国の運転・交通ルール:日本との違いを徹底解説!

中国の交通ルールー右側通行

こんにちは、kammyです!

今回は中国での車の運転ルール・交通規則について紹介したいと思います。日本とはだいぶ違うところがあるので、それらをメインに紹介します。

なお、私が浙江省義烏市で運転していて気になったこと、気付いたことを元にしているので、中国全土で当てはまるかは分からないし、法的な背景事情については保証はできませんが、参考にしてください(ちなみに、ほぼ毎日、一般道を40キロくらい運転していますw)。

日本との違い①:左ハンドル、右側通行

中国の交通ルールー右側通行

まず大きな違いとして右側通行です。それに合わせて車は左ハンドルが基本。全部が反対なだけなので慣れればどうってことはないのですが、日本での運転に慣れていると、たまに左右のどちらを走ればよいのか分からなくなり混乱します。ウインカーを出そうとしたらワイパーが動く、なんてことはお約束です。

スポンサーリンク

日本との違い②:信号が赤でも右折はできる

赤信号でも基本的には右折が可能です。日本でいえば左折にあたる方向ですね。交差点によっては右折専用の信号も設置されていて、その場合それに従う必要がありますが、多くの交差点ではいつでも右折ができます。

交差点を直進する車からみれば、交差点を越えようとするときに、右側から車が斜めに合流してくることになります。

中国の交通ルールー常時右折して直進車線に入ってくる車がある

常時右折OKなので直進車線が青でも矢印のように右折車が合流してくる

日本人にとって、この合流はかなり難しいと思います。直進車が進んでいるところにタイミングよく合流する必要があるからです。通行量が多いこともあり日本の高速道路の合流よりもかなり難しく、誤解を恐れずに言えば、ある程度の思い切りのよさが必要です。難しさのレベルとしては混んでいる首都高の合流地点みたいなイメージでしょうか。

個人的な運転のコツは、基本的に前しか見ないようにして、直進してくる車をあまり気にしすぎないようにすること。日本人的感覚で多少無理やり合流しようとしても、直進車はスピードを緩めてくるものです。

中国の右折可能を示した青信号

ここは右折用の信号がありますが、基本は信号に関係なく常時右折可能

日本との違い③:白の実線は車線変更禁止、点線は車線変更OK

中国の自動車道路の交差点前の白い実線

白の実線は車線変更禁止。交差点前に特に多め

日本では白の実線は車線変更OKですが、中国では白の実線は車線変更NGです。監視カメラが付いているところであれば、減点されます(私の親戚はこれで減点されました)。実線が多いのは信号の直前などです。というのも、特に信号待ちの列を選ぶのに信号前で蛇行する=無理な車線変更をする運転手が多いからだと思われます。

スポンサーリンク

日本との違い④:歩行者に道を譲る場所がある

中国の歩行者優先を示す车让人の表示

「车让人」と書かれたところは歩行者優先

日本でも横断歩道を渡ろうとする歩行者を優先するようになりましたが、中国では歩行者に譲らなければならない横断歩道には「车让人」という表示があります。これも守らなければ減点されます。

歩行者側としては車が止まってくれることを期待したいところですが、譲らずに通過する車も多いので、横断歩道を渡る際には注意が必要です。

日本との違い⑤:直進優先、ではない

日本では直進車が優先され、右折車は直進車がいなくなるまで待つルールですが、中国では直進車はそれほど優先されません(法的にどうなっているのかは定かではありません)。左折車(日本でいえば右折車)が先に曲がろうとすれば、直進車が速度を落とします。先に走ったもの勝ち的な感じです。

直進車が優先の感覚で交差点を越えようとすると、ふつうに左折車が曲がってくるので、交差点ではそれなりに速度を落とした運転が必要になりますし、常に注意が必要です。

スポンサーリンク

中国的な交通事情の特徴について

交通ルールではないですが、せっかくなのでついでに中国的な交通事情の特徴についても紹介します。

特徴①:電動バイクが多い

中国の電動バイク

「美团」と書かれた黄色いヘルメットや服のバイクは特に注意。商品配送のバイクなのですが、配送時間に制限があったりするので割と急いでいることが多い

電動バイクが多いです。基本的に音がしないので、すーっと近づいてきてさっと脇を抜けていったりします。マナーもよいとはいえない運転手が多いので、車の運転手にとっても歩行者にとっても注意が必要な存在です。

また、シェア自転車も増えました。電動バイクほどスピードが速くないので危険性は低めですが、注意が必要。

特徴②:信号機がカウントダウンすることが多い(黄色が少なめ)

中国のカウントダウン信号機

青信号があと何秒間か(=あと何秒で赤になるか)がカウントダウンされます

赤になる前もしくは青になる前に、信号機がカウントダウンすることが多いです。車用であれば9秒前からが多く、歩行者用の信号だと2桁のカウントダウンが多いです。

そのためなのか黄色信号がない信号が多いです。カウントダウン表示があるので、黄色の意味はないということでしょうね。曖昧さのない表記は分かりやすいといえば分かりやすいです。

中国の歩行者用の信号、カウントダウンしている

歩行者用は2桁のカウントダウンが多め

特徴③:ナビが信号無視や速度超過をチェックするカメラのことを教えてくれる

中国の交通ルールーナビが違反取締カメラの存在を教えてくれる

ナビ画面上に取締カメラの表示が出る。この画面では3つ出ている

信号無視や速度超過を取り締まる監視カメラがありますが、ほとんどのナビは取締カメラの存在を教えてくれます。日本だと具体的な場所は公開されていないと思いますが、中国では「300m先に速度超過取締カメラがあります。現在は○○キロで速度超過しています」といった案内をナビがしてくるのが普通です。

割と露骨にそのカメラの前でスピードが落ち、通り過ぎた後はスピードがあがる、といったことも。

特徴④:荒い運転が多い、クラクションの使用も多い

よく言われることですが、日本人から見ればかなり荒い運転が多いです。ウインカーを出さない車線変更は当たり前ですが、急な車線変更や割り込みは普通です。路線バスもかなり強引な運転をしていることが多いです。

クラクションを鳴らすのは日常茶飯事。ただその意味は、日本でのそれとは違って「わたし通りますよ〜!」の意味合いが強いことがほとんどです。クラクションのニュアンスが日本とはちょっと違うのです。詳しく下記も参照ください。

赤い車の画像

中国の運転マナー・なぜクラクションを鳴らしまくるのか?

2018年1月8日

特徴⑤:国際免許は使えない

中国の運転免許証

中国の運転免許証

日本で取得できる国際免許は使えません。ただ、外国人が免許を取得できないというわけではなく、中国国内で試験を受ければ、日本人でも運転免許証を取得できます。日本の免許を持っていれば、申請と筆記試験(パソコン上での選択式)だけで取得できた記憶があります(詳細は忘れてしまいました…)

まとめ:速度を落として運転することが安全運転のコツ

冒頭でも説明しましたが、上記で書いたことはあくまで私の経験を元にしているので、法的に正しいかどうかやルールの詳細については保証ができませんのでご了承を。

安全運転のコツは、速度をできるだけ落として運転することな気がしています。日本でもそれは同じことではありますが、中国では特にそれを強く感じます。

また、道の譲り合いのタイミングや合流のタイミングは、なかなか言葉で説明するのが難しい…。体感として覚えていくしかない気がしていますが、あえて言葉でいえば日本人的にはやや強引な運転が必要かもしれません(あまりに控えめだと逆に危ない感じです)

このブログの筆者が主催するオンラインサロンです↓