こんにちは!kammyです。
中国では、野菜・果物は量り売りが基本です。
その単位も100gではなく、500g(=1斤)いくら、という売り方が普通。
上の写真のように、スーパーでも500gあたりの値段が書かれています。
量り売りはスーパーでも屋台でも同じ
これは市場(いちば)であっても、大型スーパーであっても、路肩で売っているスイカであっても同じで、すべて500gが価格の基準になっています。
だから、価格の比較がとてもしやすいし公平。売り手にとってはシビアな世界とも言えます。
ところで、よく親戚との食卓で、「日本の野菜・果物は高い」という話題が出たりします。
浙江省義烏というのはローカルな都市なので、まだ日本という国に対して「物価が相当高い」というイメージがあるのです。
それはおおかた間違いではなく、野菜や果物は、中国のほうがまだかなり安いです。
ただ、困るのは日本は量り売りではないため、比較が難しいことです。
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日本との比較が難しい
「このスイカは農家のすぐ隣で買ったから安くておいしい、500gで1.5元だったよ。日本のスイカは高いだろうけれど、一体どのくらいするんだ?」
それに対して「500g○○円くらいが相場だから、日本は中国のだいたい○○倍」と答えられれば会話もスムースなのですが、そうはいきません。
そもそも500gに換算したことがないから、的確に答えられないのです。
「えーっと・・・」と思い出すふりをしながら、頭を高速回転させます。
まずスイカ1個がいくらかを考える。だいたい1個1,500円くらいかな、よし、第一関門突破!(これが出てこないことも多い)。
次に、そのスイカがどのくらいの重さなのかを想像するのですが、このあたりで思考が徐行運転を始めます。
「卵1個が約50g」という家庭科の授業で習ったような謎の物差しは持っているのですが、それ以上、重さに関する情報は持ち合わせていません。
「はて?スイカは卵何個分の重さだ?」という疑問が頭の中でまわった時点で、もう答えが出てくることは期待できません。
さらに、「日本の代表として適当なことを答えてはならぬ」という謎の使命感も加わるとなおタチが悪い。
スイカは卵何個分なのかを正確に換算しないと、日本へのイメージダウンにつながりかねない!
結果として、
「日本のほうが高いと思うけれども、どのくらい高いのかは買う場所や季節による」
という曖昧な回答。そして、発言した後にハッと気付くのです。
こんなの別に日本人でなくても答えられるじゃないかと・・・
これでは申し訳ないと思いーここでも日本の代表スイッチが発動ー、現代の機器スマホを駆使して、日本での価格や重さを調べておおよそのところを慎重に算出。
しかしその頃にはもう質問をした親戚も関心を失っている、というのがよくあるパターンかもしれません。
「中国のほうが野菜・果物が安い」、こう断言するのは簡単なのですが、いざ細かい話になると、もう全然答えられない。
なぜ500g単位で売っているのか、中国の販売システムに八つ当たりしたくなります。
始終こんな感じでしか回答できないので、「あいつは日本の物価について何も知らない」と思われているかもしれません。
さて、中国と日本での生活の違いは量り売りだけではありません。
中国の生活全般については「生活習慣・文化・風習における日本との違い」にまとめました。ぜひあわせてご覧ください。
また、中国人の性格全般については「中国人の性格の特徴」でまとめています。こちらもぜひご覧ください!
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