電話に出る時の「もしもし」は中国語で「喂 wéi(ウェイ)」です。
日本語のようにもしもしと2回繰り返すことはなく、普通は1回のみ「喂 wéi(ウェイ)」と言います。
日本の街角でも「ウェイ!」と突然聞こえたと思ったら中国人がスマホで電話をとったところだった、という経験はありませんか?
中国人は基本的に声が大きく、電話に出るときも威勢のよい声を出す人が多いのでびっくりしますよね。
さて、「喂 wéi(ウェイ)」は「もしもし」と同じように決まりきった言い方ですし、日常でももちろんよく使います。
中国にいれば自然と覚えてしまう表現ですが、日本にいるとなかなか使わないので覚えづらいかもしれませんね。
ここでは電話で使える特徴的な中国語表現のフレーズをたくさん紹介してみたいと思います。
なお、会社の電話に出るときには「喂 wéi(ウェイ)」は使わないので、それは後で解説しています。
目次
中国語で電話の「もしもし」は「喂 wéi(ウェイ)」
wéi
喂
ウェイ
もしもし
電話に出る時の「もしもし」は中国語で「喂 wéi(ウェイ)」です。
日本語のようにもしもしと2回繰り返すことはなく、1回のみ「喂 wéi(ウェイ)」と言います。
また、個人の場合、電話に出たときに名前を言うことはありません。ただ「喂 wéi(ウェイ)」と一度言うだけです。
四声は第2声ですが、第4声を使っている場合もよくあります(四声についてはこちら)
スポンサーリンク
これができればスムーズ!中国語の電話での会話表現
スマホ・携帯への直接の電話の出だしはこれで完璧
今ではほとんどの人がスマホを持っており、以前のように固定電話にかけることはあまりなくなりました。
固定電話にかけるとすれば会社相手くらいですが、ビジネスであってもスマホに直接かけることがほとんどではないでしょうか。
というのも、中国人はプライベートと仕事の境目が薄い人が多いというのが理由のひとつ。
もうひとつは固定電話だとその場にいない可能性もあるから、それなら直接つながる携帯を使った方がいい、という中国人特有の合理的な考え方の現れのようにも思います。
いずれにせよビジネスでもプライベートでも、今ではスマホに直接連絡することがほとんどといっていいと思います。
そういうわけで、少し詳しく携帯やスマホで話すときの電話の基本フレーズについて紹介していきましょう!
電話のかけ始めの基本フレーズ
電話のかけ始めの基本的なやりとりをまずは見てみましょう!
鈴木さん | wéi 喂 ウェイ もしもし |
王さん | wéi 喂 ウェイ もしもし |
鈴木さん |
nǐ shì wáng xiān shēng má |
王さん |
shìde |
鈴木さん |
wǒ shì língmù, nǐhǎo |
王さん |
língmù xiānshēng, nǐhǎo |
鈴木さん |
xiànzài shuō huà fāngbiàn ma |
王さん |
méiwèntí nǐ shuō |
少し解説を加えておきますね。
「现在说话方便吗?」というのは電話口でよく使われる表現で、決まり文句に近いといってもいいかもしれません。
今お電話大丈夫ですか?と聞くだけで丁寧な印象になりますし、目上の人などにもそのまま使えるフレーズです。
また、最後の「你说」も電話やSNSでよく使われる表現です。
直訳すると「あなたが言って」となりますが、相手に話を促すときに使われ、命令的な意味合いはなく、むしろ丁寧な物言いになります(相手によっては「您 nín」を使ってもいいでしょう)
電話で話し続けるのが難しいときの伝え方
「现在说话方便吗?」と聞かれて、電話で話しつづけるのが難しい場合にはどう答えたらよいでしょうか。
いくつか例文をあげておきますので、参考にしてください。
wǒ xiànzài zài kāichē, děngyīhuìér wǒ zài gěi nǐ dǎdiànhuà hǎo ma
我现在在开车,等一会儿我再给你打电话好吗?
いま運転中です、もう少ししたら掛け直しますのでいいですか?
xiànzài yǒudiǎn bù fāngbiàn guòyīhuìér zài gěi nǐ dǎdiànhuà ba
现在有点不方便,过一会儿再给你打电话吧
いまちょっと話せません、あとで掛け直します
電話の途中で使える基本フレーズ:電波が悪い、聞こえますか?など
電話の会話している最中によく使われる中国語のフレーズをいくつか紹介しておきましょう。
wéi, tīng de jiàn ma
喂?听得见吗?
ウェイ、ティンダジエンマ
もしもし?聞こえてますか?
「听得到吗? tīng de dào ma」もよく使われる表現で、同じく「聞こえてますか?」の意味になります。
nǐ de shēngyīn tīng bu qīngchǔ, zài shuō yībiàn
你的声音听不清楚,再说一遍
ニーダションインティンプチンチュ、ザイシュオイービエン
声がはっきり聞こえません、もう一度言ってください
はっきり聞こえない、聞き取れなかったときには「听不清楚 tīng bu qīngchǔ」の表現がよく使われるので覚えておくと便利です。
また、「再说一遍 zài shuō yībiàn」で「もう一度言って」の意味になります。
xiànzài zhèlǐ xìnháo bù hǎo, shāo děng
现在这里信号不好,稍等
ジェーリシエンザイシンハオプーハオ、シャオドン
いま電波がよくありません、少し待ってください
「電波は悪い」は「信号不好 xìnháo bù hǎo」です。日本語の信号のことは「红绿灯」と言います。
電話の切り方の基本フレーズ
電話を切るときのフレーズをいくつか紹介しておきましょう!
nàme zàijiàn la
那么再见啦
ナーマザイジエンラ
それではまた
次に会うときが決まっている場合には、明天见(=また明日)、下次见(=また今度)などと伝えるのもよいでしょう。
>>>またね、さようならの表現
xiān zhèyàng ba bài bài
先这样吧,拜拜
シエンジェーヤンバ、バイバイ
それじゃこのへんで、バイバイ
友だちなどの親しい場合に使える表現フレーズです。
nà wǒ xiān guà le
那我先挂了
ナーウォーシエングアラ
それじゃあ電話切るね
これも知り合いや友人同士でよく使われる表現になります。
「挂 guà(グア)」は「(電話を)切る」という意味です。
会社での電話対応の出だし
会社の電話の場合には、「喂 wéi(ウェイ)」=もしもしが使われることはありません。
日本の会社でも、「お電話ありがとうございます。◯◯会社でございます」といった応答をするのと同じです。
ただ、ローカルの小さな企業や個人商店に近いお店であれば、「喂 wéi(ウェイ)」が普通に使われます。
shì ◯◯ màoyì gōngsī ma
是◯◯贸易公司吗?
シー〇〇マオイーゴンスーマ
◯◯貿易会社ですか?
もし会社の固定電話にかけた場合には、相手が自社の名前を伝えてくるはずですが、念のため確認を入れておきましょう。
nín hǎo, wǒ shì ◯◯ de zuǒ téng. máfán nín, qǐng zhǎo yīxià língmù kēzhǎng
您好,我是◯◯的佐藤。麻烦您,请找一下铃木科长
こんにちは、私は◯◯の佐藤です。お手数ですが、鈴木課長をお願いします
スポンサーリンク
まとめ
中国語で電話の「もしもし」の表現から、電話でよく使う基本フレーズを紹介しました。
決まった言い回しをいくつか知っているだけで、安心して電話できるものです。
必要そうなフレーズを繰り返し練習して、実際の電話でスムーズに話せるといいですね。
それでは今回はこの辺で。
再见~!