中国人は道具を実用的に使うー洗面器・プラバケツ


こんにちは!kammyです。

今回は中国人は道具を実用的に使う、という話です。

洗面器の使い方

春節に親戚宅を訪問したときのこと。

デザートとしてスイカが出されました。

冬でもスイカがデザートとして出されることがーそれが家庭であれレストランであれー多いです。

おそらく海南省産だと思います。

スイカと同時に、足元に洗面器がすっと出されました。

洗面器?

これはスイカの食べかすを入れるゴミ箱として使えという意味でした。

特にこの親戚宅に限ったことではありません。

中国の人は、洗面器をはじめとして、いろんな道具を実用的・実際的に使うのです。

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プラバケツの話

プラバケツを持って帰省する出稼ぎ労働者

プラバケツを持って帰省する出稼ぎ労働者

先日、NHKラジオ「ちきゅうラジオ」に出演したときにも、これと似たような話をしました。

話した内容は、「春節移動時に、出稼ぎ労働者の間でプラバケツが流行っている」という新聞記事に関するものです。

プラバケツというのは、もともと塗料やペンキが入っていた円柱状の高さ50cmくらいのプラスチック製のバケツのことです。

このプラバケツが、帰省する出稼ぎ労働者の間で人気になっているという話です。

春節前に義烏駅を利用する機会があったのですが、確かにこのプラバケツを持った乗客がとても多く、私も気になってはいました。

なぜプラバケツを持っているのか?

蓋をすれば椅子として使えるので、それがメインの用途です。

さらに、中には荷物やお土産を入れてバックとしても使えます。

小さなテーブルとしても使えたりします。

出稼ぎ労働者は、価格の安い鈍行列車で帰省することが多いです。

帰省のために十数時間、列車に乗っていることは普通で、席が取れればよいですが、なければ立って過ごすことも珍しくありません。

列車の待ち時間なども含めて、椅子として使えるプラバケツはまさにそうした出稼ぎ労働者に重宝される「神器」なのです。

しかも、プラバケツは工事現場や建設現場で拾ってきたり、もらってきたりできるのでタダ同然で手に入ります。

ペンキや塗料はビニール袋に入っていることが多く、それを取り出せば中は十分に綺麗です。

椅子としての役割を果たした帰省後のプラバケツ。

帰省後の家の中でも、たくさんの用途があります。

農作物に水をやる水桶として使ったり、お米や小麦粉を入れる保存ケースとして使ったり、家畜に餌をやるための餌入れとして使ったり、ゴミ箱として使ったり・・・まさに用途はさまざま。

そのため、プラバケツは近隣の人や親戚にあげても喜ばれます。

1つ2つではなく何個も持って帰る出稼ぎ労働者が多いのは、そうした“お土産”目的もあるからです。

新聞記事では最大8個のプラバケツを持った労働者を見かけたと紹介されていました。

私もたまたま撮った写真に映っていた人が、6−7個を重ねて持っていました。

日本人であれば、いかに清潔であっても、塗料やペンキが入っていたものに食べ物を入れたり、さらにはその上に座ったりといったことに抵抗がある人が多いのではないでしょうか。

しかし、中国の人はとても実用的、合理的に道具を使うのです。

それらが用途上、十分に清潔であるならば、本来の用途とは違った目的で道具を使うことがあります。このプラバケツは、その実用的精神の反映だと思います。

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プラバケツを使っているのは

中国の親戚宅でゴミ箱として使われていたプラバケツ

親戚宅でゴミ箱として使われていたプラバケツ

プラバケツは工事現場でタダで手に入るので、低所得層である出稼ぎ労働者のみが使っているのかと当初は思っていました。

実際、上海の高速鉄道の駅構内では、プラバケツを持った人は誰ひとりとしていませんでした。

高速鉄道は、日本の新幹線のようなもので、スピードは早いですがその分チケット代が高いのです。

出稼ぎ労働者は普通は乗りません。

「プラバケツを持って帰省する」のは、出稼ぎ労働者だけということです。

ただ、実際に「プラバケツを使っている」のは出稼ぎ労働者だけではありません。

その記事を読んでから注意してみると、プラバケツは親戚の家でも使われていたし、妻の実家でもゴミ箱として活躍していました。

洗面器もプラバケツも、その本来の用途に縛られずに、自由に使いこなす中国人。

柔軟性があるといってもいいでしょう。

個人的にはこうした実用的な精神はけっこう好きだったりします。




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