こんにちは!kammyです。
夜市で見かけた不思議な鏡から、中国人の嗜好について考えてみます!
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中国の夜市で見かけた背が高く見える鏡
先日、夜市(ナイトマーケット)に行ったときのこと。
ひとつ驚いたことが、試着姿を見るための鏡が、どのお店でも身長が高く見えるように加工された鏡だったことです。
身長が高く足が長く見えるように、多少のゆがみを付けた鏡なのです。
妻がいろいろと靴や服を見ている間、こういう場合の男性の例にもれず、持て余した私は、ぎこちなくふらふらと歩く1歳半の息子と、屋台の間をうろついていました。
何気なくお店の中を見ると、そこにある鏡に、かなり背が高くなった私が映されているではありませんか。息子もプラス1歳ぐらい身長が伸びて映っています。
試着したお客さんが気持ちよく自分の姿を見られるように、身長や足が長く見える鏡を置いているのでしょう。
そのお店だけかと思ってそれから注意して観察すると、女性服を扱うほとんどお店で、同じような背が高く見える鏡を使っていました。お店によってはかなり不自然に見える鏡を置いています。
洋服を売るお店で、正しく映る鏡を使わなくてはいけないという決まりはないですが、日本であればこういう鏡は使わないだろうなと思うのです。なんででしょう?
盛るのが普通の風潮
足の長さといえば、ネットショップで使われるモデル写真や商品写真にも、日本と中国では違いがあります。
たとえば、洋服を着ているモデル写真は、中国のものは極端に足が長く加工されていたり、不自然と思えるほど顔が美白に加工されていたりすることがよくあります。
よく注意して見ると、2-3割は足を長くしているだろうというものもあります。
「よく見せる」という目的に徹底していると言えばいいでしょうか。
日本人はこういうところにあまり「盛ったり」することを好まない風土があるように思います。ナチュラルで自然な感じを良しとする雰囲気があるのです。
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前撮りの写真でもかなりの加工をする
写真の話つながりで、前撮り写真も強めの加工をする傾向があります。
中国では前撮りをすることが日本よりももっと一般的で、ほとんどのカップルが、結婚式とは別にドレスや古風な衣装等を着たりして写真を撮ります。
その写真はかなり綺麗に、時にやや不自然なまでに加工されるのです。
私も自身の結婚のときに、撮りました。2日間で合計7-8着の衣装を着て、室内・屋外と写真を撮られ続けるという日程。
アイドルか!と突っ込みを入れたくなりますが、これは別に多いほうではなく、当時はきわめて標準的なプランでした。
最初は写真を撮られることが小恥ずかしかったのですが、最後のほうになるともう気分はアイドルで、カメラマンに言われるままにポーズをとり、今思えばとても恥ずかしい姿勢や表情もあったと思います(笑)
前撮り会社は、加工した写真も渡してくれます。
日本でも多少は加工はするのだろうと思いますが、中国の加工はその度合いが日本に比べてかなり強めだと思います。
シミやほくろを消すのは当たり前で、時にはそれこそ足を長くしたりする加工もやっているはずです。
もちろん仕上がりはとてもきれいです。日本人が見れば少しやりすぎな加工と見えることがあるかもしれません。
見栄えを選ぶ中国人、自然を選ぶ日本人
でも、中国の人は、「自然さ」や「リアル」よりも「見栄え」を選ぶ傾向があるんだろうと思います。
日本人は見栄えももちろん大事ですが、あまりに見栄えが良すぎるとそれを隠そうとする傾向があるので、その結果、「ナチュラルな」「より自然な」仕上がりを期待するのではないでしょうか。
鏡の話に戻ると、夜市という特殊な場所での販売なので、場所が固定された店舗とは趣が違うということも多少は影響しているかもしれません。
また、中国人は背が高いことを「綺麗な女性」のひとつの要素として考える傾向が強く、日本のように背が低い女優さんやアイドルはかなり少ないです。
背が低くまんまるな顔をしたアイドルが日本のテレビに多いことを、いつも妻は大きな驚きと、なぜか多少の苛立ちをもって私に訴えてきます。
いわく「なんで日本のテレビには、こんなに小さくて、ぽっちゃりした子が出られるの?中国だったら、絶対にこんな人はテレビに出られない!」・・・私に怒られても困るのですが。
それに加えて、普段から「よく見せる」ことに重きを置き、見栄えをより重視する中国人の好みが、鏡の選択に影響を与えているような気がするのですが、どうでしょうか。
さて、中国人と日本人の違いはここで紹介しただけにとどまりません。
中国人の性格全般については「中国人の性格の特徴」でまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください!
また、中国の生活全般については「生活習慣・文化・風習における日本との違い」にまとめました。こちらもあわせてご覧ください!