日本商品をSNSを通じて買う中国人の融通さ

こんにちは!kammyです。

人気の日本商品を持ってかえる

日本の商品を代わりに買って、中国に持ってかえることを中国語で「代購」と言います。

たとえば、日本に旅行にいく人に、欲しい日本商品を伝えて代わりに買ってきてもらうわけです。

日本でしか買えない商品はたくさんあるし、日本商品の品質やブランドに対する信頼はいまだ強いものがあります。

私もよく親戚に頼まれて、いろいろなものを買ってかえります。

この「代購」というのはそれなりに需要があるようで、それを専門にやっているネットショップもあるくらいです。

それで親戚にそそのかされて(?)、少し商売としてやってみようかなと思ったこともありました。

親戚いわく「往復の飛行機代くらいは稼げるんじゃない?」

実際にいくつか注文を受けたものを中国に持ってかえったりしました。

ただ、いろいろと計算してみると、全然利益が出ない。

「代購」をやっている人は数多くいるわけですが、そこで出されている価格(人民元)でやると、まったく利益がないか、あってもほんの少しなのです。

さらに、他の通貨に換金して手数料などを含めるとマイナスになりかねない。

だから、あっさりとやめました(笑)

いろんな手間も考えると、どうにもマイナスになってしまう商売でした。

ひとつにはおそらくすでに多くの人が扱っている商品だと、上乗せするマージン(手数料)が引き下がっているのだろうということはあるかと思います。

誰も知らない、でも良い日本商品を紹介すれば、利益は多少出せるかもしれない。

では、なぜ同じような価格でやっている「代購」がいるのか?

推測ではありますが、偽物を扱っている人もいると思います。

本当に日本で正規品を買って渡すのではなく、どこか中国内でつくった偽物を、“日本で買ったものとして”売っているということです。

そう考えない限り、彼・彼女らがあの価格で「代購」をやっている意味が分かりません。

日本人には信じづらいことかもしれませんが、中国でならこの可能性はあると思います。

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中国版LINEを使ったやりとり

「代購」は、具体的にどういうかたちで取引されているのか。

私が知っているのは、中国版LINEであるウィーチャット「微信(WeChat)」を使った方法です。

「こんな商品があるよ」「こんな商品がいま人気だよ」といった内容の投稿を、写真とともにタイムラインのようなところに掲載します。

もしくは、「今度日本に行くから、欲しいものがある人は言ってね」といったものもあります。

その投稿が友人に、そして友人の友人に繰り返しシェアされていき、最終的にはまったく知らない人から注文が入ったりするのです。

先日、妻がそのような投稿を流したところ、かなりの数の問い合わせがありました。

たった一晩で30人以上が、妻に「友達申請」のようなものをしてきました。もちろん皆知らない人です。

というのも、その投稿がシェアされた友達の友達の・・・といったつながりだからです。

これって日本だとちょっと考えられない状況です。

LINEやFacebookで上のような投稿をして、知らない人から問い合わせや注文が入って来る、ということが考えられるでしょうか?

知ってる人にでさえ、頼まない気がします。

日本商品に対する絶対的な信頼、というのは抜きにしても、これだけの違いがあるのはなぜでしょうか?

ひとつには、偽物をつかまされる心配が少ないというのは関係あるかもしれません。

さっきは偽物を代わりに渡しているのではないかとは言いましたが、それでも友達の友達であれば、赤の他人よりは信用できるわけです。

ネットで見知らぬショップから買うよりも、友達の友達なら本物だと信頼できる、と思う中国人も多いはずです。

それほど中国では偽物に対する警戒心が強く、同時にその数も多いのです。

これは日本人の肌感覚では理解しづらいところだとは思いますが・・・。

ここでも実用的な精神!?

さらには、中国人のバイタリティというか実用主義的な部分も影響しているような気がします。

たとえば日本人が外国の商品を欲しいと思った場合、どうやって買うでしょうか?

正規の「ちゃんとした」お店や「きちんとした」ネットショップから買おうとするのではないでしょうか。

知り合いのそのまた知り合いからLINEやFacebookを通じて買うことは普通はないと思います。

しかし、中国人はこういうときかなり実用的なのです。

信頼できる相手だと判断すれば、その手段は選ばずに目的を遂行する、という感じでしょうか。

つまり、それがLINEであれ何であれ、商品購入にまでつながるのです。

日本人が「ちゃんとした」お店で買うというときの、「ちゃんとした」という基準が中国にはあまりないのかもしれません。

「ちゃんとした」感じのお店でも、信頼できない商品を扱っていることも多いです。

日本人から見れば「ちゃんとして」いなくても、信用できると判断すれば、それがLINEであれFacebookであれ関係なく、目的をーつまり日本商品を買うという目的を果たす。

こういうところに中国人のバイタリティというか、実用・実質主義的な面があらわれているような気がします。

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何が中国人に人気の日本商品なのか?

成田空港にあるお店をのぞけば一通り分かります。

中国人観光客がよく買って行くものが置いてあるからです。

医薬品系がけっこう多いイメージがあります。

日本でよく売れているものとは必ずしも一致しません。

私があまり知らなかった商品で、中国でブームだったものもありました。

たとえば、龍角散のキャンディとか、ある種の目薬とか。

サロンパスも一時期流行った(?)し、ロイヒつぼ膏はいまでも人気があるみたいです。

ある親戚は、私が買ってあげたロイヒつぼ膏を貼ったら、今まで何をやっても治らなかったところの痛みが完全に治ったと、驚きの表情で私に語ってきました。

そうした口コミがSNSを通じてさらに日本商品への人気を高めるようです。

さて、中国人と日本人の違いはここで紹介しただけにとどまりません。

中国人の性格全般については「中国人の性格の特徴」でまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください!

また、中国の生活全般については「生活習慣・文化・風習における日本との違い」にまとめました。こちらもあわせてご覧ください!

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