中国の小学生事情:行き過ぎた学校教育熱!?

中国の小学生が忙しい旨を報道した中国の新聞記事

こんにちは!kammyです。

中国の小学生は宿題でとても忙しい、ということを別記事でちらっと書きました。

詳しいことは知らなかったのでリサーチしようと思っていたら、たまたま見た新聞にちょうどそんな記事が出ていました。

その内容を合わせて、中国の小学生事情を紹介します!

忙しすぎる中国の小学生

記事で紹介されていたのは、小学3年生の放課後。

帰宅してから毎日3時間は宿題の時間に費やされるそうです。

テキストの暗記や聞き取り、暗算練習、英語の宿題をはじめ、縄跳びや腹筋運動などの体育系の宿題もあるようです。

夕方5時前後に帰宅してから、順調にいけば9時半ごろに就寝できるのですが、遅い時は11時くらいまでかかるとのこと。

同じく小学3年生の息子さんがいる知り合いにも聞いてみたのですが、同じような状況で、毎日宿題に2-3時間はかかると言っていました。

今さらっと夕方5時前後に帰宅と書きましたが、それまでは朝から夕方までずっと授業があるわけです。

日本みたいに昼過ぎで終わったりはしません。

だから当然遊んでいる時間なんて無いし、テレビを見ている時間もない

自分が小学生だった頃と比べると、中国の小学生はなんて忙しいんだろうと思います。

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ウィーチャットを使った学校とのやりとり

その中でも気になったのは、中国版LINEであるウィーチャット(WeChat:微信)を使ったやりとり。

知り合いの話によると、生徒の親御さんはクラスのグループトークに入っていて、毎日その日の宿題内容が送られてくるようです。

そしてたとえば英語の発音練習をそのグループトークに投稿するという宿題もあったりとか。

グループトークは音声もビデオも投稿可能。

その投稿は先生はもちろん40人前後のクラス全員の両親が見られるわけです。

きちんとやっていない生徒は一目で分かるし、時には成績なんかもそのグループトークで発表されたりするらしいです(成績公表は行き過ぎの声も多く今はやっていないところも多いとか)。

親子ともどもプレッシャーがとてもとても大きい。

知り合いの話によると、宿題内容はそのグループトークで毎日送っているのだから、生徒がきちんとやっていなければ親の責任でもあるとして、監督不届きで両親が怒られることもあるとのこと。

「毎日何時間も子どもの宿題を手伝わなくてはいけない、子どもがきちんとしなければ私が批判される、仕事なんかより大変よ」と知り合いの人は不満を漏らしていました。

親の負担が大きいことも問題

数年前まではなかったスマホを使ったグループトーク。

便利な一面はもちろんありますが、小学生の両親にとっては無いほうがいいと思っている人も多いようです。

プレッシャーの強さで、精神的な病気にかかる親御さんも増えているとその記事では紹介されていました。

息子が通う幼稚園でも、毎日のように先生からグループトークにメッセージが入ります。

行事やイベント、日常の連絡事項が多いですが、宿題のようすをビデオで送ることが推奨されていて、時折そうしたビデオも見かけます。

一方で、夜中に先生から連絡が来たりして、親御さんも大変ですが、先生たちも大変だろうなと思います。

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日本と中国、教育現場におけるSNSの使い方の違い

日本ではLINEはあっても、そこに先生が関わってくることはあまりないのでは?

教育現場でのSNSの使い方は、日本と中国でけっこう差があるように感じます。

さて、上記の記事には、どの地域の学校なのかは一切書かれていませんでしたが、浙江省を中心に発行されている新聞なので杭州付近ではないかと思われます。

各学校によって宿題の量の違いはあるそうですが、全体として親子へのプレッシャーが大きいことには変わりないと思います。

そして、スマホがそれを助長している側面はありそうです。

中国の小学生が忙しい旨を報道した中国の新聞記事

たまたま見かけたその記事。 「息子を起こして宿題をさせるべきか、それともそのまま寝かせるか? 小学3年生の息子が宿題中に寝てしまった そっと毛布をかけてあげる母親は板挟み」 都市快報という新聞です。

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