ティックトック(Tik Tok:抖音):中国で流行っている短編動画スマホアプリ

ティックトック抖音の画像

こんにちは!kammyです。

中国では若者を中心に、短編動画アプリ「抖音」というのが流行っています。

日本や海外ではティックトック(tiktok)という名前です。ちなみに中国がオリジナルです。

15秒程度の短い動画をアップできるアプリ。

映像と好きな音楽などを組み合わせて短い動画をつくることができ、若者を中心に流行っています。

先日、抖音が公表したところによると、1日のアクティブユーザーが1.5億人を超えたとのこと。

日本の人口よりも多いことに素直に驚かされ、規模の違いを実感します。

ティックトック=抖音はどういうアプリなのか?

実際にどういうアプリなのか。

日本には、似たようなもので一般的に普及しているアプリはないので、イメージしづらいところがあります。簡単に紹介しましょう。

(ちなみに中国にはすでに似たような短編動画アプリがいくつかあります)

アプリを開くと、誰かが投稿した動画が始まります。動画の選択はおそらくランダムです。そして、1度に再生される動画は基本1つだけです。

下から上にスワイプすると、次の動画にうつります。つまらなかったらすぐにスワイプすれば、動画をつぎつぎと無制限に見つづけることができるかたちです。

どうやら、「いいね」がたくさん付いた動画が優先的に再生されているようです。

だからスワイプしていけば、すぐに面白い動画にありつけます。

スワイプしなければ、その動画が連続再生されるかたちです。

1つの動画は基本的には15秒以内なので、テンポよく次々と面白い動画を見つづけることができます。

気に入った動画があれば、それをつくった人のページに左スワイプですぐに入れます。

テレビをぼーっと見ているような感覚に近いものがあります。

ただ抖音は、つまらなかったらすぐにスワイプすれば、次の“刺激”を求めることができる点が違います。だから飽きづらいし、止まりません。ギャンブルに近い感触があります。

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どんな動画あるのか?

具体的にどんな動画があるのかというと、本当にさまざまです。

ペットや赤ちゃんの面白ビデオ、曲芸の披露、コントのようなもの、珍しい観光地や絶景、DIYの紹介、コスメのやり方・・・

それから、アプリ内に音源がたくさん用意されているので、特定の音楽を口パクで歌ったものや、共通のダンスを披露するものもあります。

アプリ内でも当然ビデオをつくることができ、そこでは脚を長く見せたり、顔を白く細く綺麗に見せる機能が標準装備されています。

このあたりかなり中国っぽいと思うのですが、かなり綺麗に自分を撮ることができます。女性受けはいいはずで、妻もよく遊んでいます(笑)

政府系機関も積極的に利用

興味深いのは、政府関連機関もこの抖音を積極的に利用しはじめていることです。

5月はじめに北京市のSWATが「北京SWAT」というアカウントで投稿を始めました。

射撃練習や日常の訓練を紹介した短いビデオですが、投稿後12時間たたないうちに250万以上のいいねをもらい、注目を集めました。

現段階では360万あまりのフォロワーがついています。

日本の警察にあたる公安部も公式アカウントを開設しており、290万あまりのフォロワーが付いています(6/15日)。

殉職した警官の紹介や、自殺を食い止めた瞬間などが投稿されていて、普通に面白いです。よくテレビでやっている「○○警察、密着24時」のダイジェスト版みたいなイメージでしょうか。

警察関係だけではなく、観光客の誘致を目的とした自治体関連のアカウントや、イメージ普及と向上をねらった政府系機関のアカウントなどもあります。

現時点ですでに500以上もの政府機関関連のアカウントが開設されているそうです。

個人的には中国陸軍のアカウントが迫力がありました。海軍、空軍は見つかりませんでしたが、近いうちに開設されるかもしれません。

政府関連機関は、イメージ向上という至上の目的があるにせよ、こうした変化に対して機敏に対応していく姿勢には、驚かされます。

実際、いくつか警察関係のアカウントを見ましたが、とてもイメージのよいものでした。しかもそれなりに面白い。

写真だけでは伝わりにくい“凄み”がある映像を準備できる警察関係には相性のよいSNSだなと思いました。

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日本だったらどうなるのか?

日本で、もし同じようなアプリが流行ったとしても、警察や政府機関が動画を投稿することはないような気がします。

あっても、初動はかなり遅いでしょう。しかも若者を中心に流行っているアプリであればなおさらです。

変化にたいして柔軟に機敏に対応できるのは、中国人の特徴のひとつ。政府組織も同じように、スピード感あるスマホ関連の変化に機敏に対応しようとしているように見えます。

余談:

「抖音」と、その海外版「Tik Tok」は、音楽の版権などの関係か、投稿されているビデオやアカウントはまったく切り離されているようです。

iPhoneであれば、中国専用のApple ID アカウントを作成して、そのアカウントを使ってApple Storeからダウンロードすれば、見ることができるようです。

ティックトックと占いミルクティー

2018年4月5日

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