ティックトックと占いミルクティー

こんにちは!kammyです。

短編動画アプリ「ティックトック TikTok」

15秒の短い動画を自由に投稿できるアプリ(SNS)が、ものすごい勢いで普及しています。

「抖音」というアプリです。

海外版は「ティックトック Tik Tok」という名前で日本でもダウンロードできます。

ただ、音楽の版権などの関係なのか、オリジナルの中国版「抖音」とは完全に切り離されています。

「抖音」が始まったのは2016年9月と少し前のことです。

それがなぜかここ数ヶ月で急速に伸びて、2月末で普及率が14.34%。

100台のスマホのうち14台にはインストールされたということです。

火がついたのは今年の春節=2月中旬かららしいです。

春節期間中には4200万の新規インストールがあったとか。

急激な普及の理由はよく分かりませんが、このアプリが直接的なビジネスにもつながっていく動きも出てきています。

ティックトック抖音の画像

ティックトック(Tik Tok:抖音):中国で流行っている短編動画スマホアプリ

2018年6月15日

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2ヶ月で加盟店が200店舗という異常さ

たとえば、そのアプリで紹介されたあるミルクティーが爆発的な人気になったりしました。

具体的な数字だと、2ヶ月弱で35万以上のファンを獲得し、あっという間に200店舗以上ものフランチャイズ加盟が決まったそうです。

このお店、開店したのは今年1月14日です。

それから2ヶ月しか経っていない段階で加盟店200店舗って・・・かなりおかしいです(笑)

あまりに応募が多すぎて3月14日には募集停止されたようです。

こういう異常に思える数字に遭遇したとき、私はいつも「0」を1つ調整することで納得しようとします。

単純に、中国の人口は日本の約10倍ですから、同じようなことが起こっても「0」がひとつ違う規模で起こる

今回の200店舗加盟も、日本サイズであれば20店舗でしょうか。

それなりにリーズナブルな数字になりましたが、それでもまだ多い気がします。

あとは中国人がビジネス精神旺盛なことが背景にあると思います。

以前のブログでも紹介しましたが、自分で何かを起こそうとする意欲が中国人は強い。

たとえば、ネットで何かを検索しようとすると、予想キーワードが出てくると思います。

他の人が多く検索しているキーワードです。

それで中国版Googleの「百度」で、「スタバ」を検索すると「スタバ フランチャイズ」が予想キーワードとして出てきます。それだけ多くの人が検索しているわけです。

日本語だと「フランチャイズ」まったく出てきません。

中国ではスタバでなくても、人気のチェーン店を検索すると必ずといっていいほど「フランチャイズ」が予想キーワードで出てきます。

そういう土壌が中国にはある。

中国語での検索結果

中国と日本の大きな違いを検索キーワードにみる

2018年1月28日

占いができるミルクティー

この流行ったミルクティー、普通のミルクティーではなくそれ自体にも特色があります。

名前は「答案茶」といって、占いの要素をもったミルクティーなのです。

注文時に「彼氏はいつできるでしょうか?」「いつになったら痩せられるでしょうか?」といった質問をします。

スリーブ(紙カップにすぽっとはめるやつ)にその質問を書くと、その答えがミルクティーの上にプリントされて出てくるのです。

面白そうですね。調べていて私も買いたくなっちゃいました(笑)

この斬新な発想も流行りに火がついた要因のようです。

質問の答えは、人工知能をつかった機械をとおして出しているようです。

それをミルクティーの上にのせたミルクフォームの上に3Dプリンターで印字。

爆発的に流行ったのは、このミルクティー自体にも面白さがあるからでしょう。

それを短編動画アプリがものすごい勢いでプッシュし広めた、というような感じでしょうか。

先週には、アプリのその動画画面から、直接ものを販売できるリンクが貼れるようになりました。

紹介されたものをその場ですぐに買えるということです(ミルクティーは買えないかもと思いますが)。

中国人はビジネス精神が旺盛なので、こうした人や情報が集まるところには、ものすごいスピードで反応していくところがあるようです。

一方で、急激にブームになったものは、急速に冷えていく可能性があります。

このミルクティーと短編動画アプリが、今後どうなっていくのか、注目したいところです。

中国のほうが流行のスピードが早い

2018年3月26日

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