こんにちは!kammyです。
中国の駅まわりには客引きがいる
駅やバスターミナルには、いまだに客引きがいます。
たとえば義烏駅であれば、改札を出たところで、「タクシー!タクシー!」と大声を出している人がうろうろしています。
目ぼしい人が来ると、直接話しかけにいって、タクシーが必要かどうか聞いてくるのです。
荷物を引いていることが多いためか、私もよく声をかけられる方です。
いわゆる白タクというものになるのだと思います。
歩いた先にはタクシー乗り場もあって、さらに今ではスマホで簡単にタクシーも呼べるのに(本当に便利)、お客が捕まるんだろうかと疑いたくなります。
スポンサーリンク
白タクを使ったときのこと
そんな白タクですが、私も使う機会がありました。
杭州空港に行くために、バスターミナルに行った時のことです。
本来であればバスチケットもネットから予約できるのですが、私は外国人のため予約ができませんでした。
それで仕方なく直接バスターミナルに向かったのですが、その入り口前で、「杭州空港!杭州空港!」と叫んでいるおじさんがいたのです。
つい反応してしまい、価格を聞くとバスと比べて悪くない値段で、すぐに行けるとのこと。
妻(中国人)が難色を示していないので、その直感を信じてついて行くことにしました。
こういうとき、中国人の判断があると安心して挑戦できます(笑)
その客引きのおじさんは、私たちとの交渉が成立しそうになると、まず誰かに電話をかけました。
そして、すぐにその場ですれ違った仲間(?)にも話をつけます。
そしてどうやらその仲間の車で、空港に行くことになっている別の車と落ち合う場所まで行くとのこと。
近くのガソリンスタンドで待ち合わせ、という感じのようです。
バスターミナルから1-2分歩いたところにその仲間の車が停めてあり、それに乗って5分ほどでガソリンスタンドに着くと、すぐに別の車がやって来ました。
やってきた車に乗り換えて、空港へ。
車にはすでに別の客が乗っていました。
車に乗ると、最初のおじさんと合意したのと違う価格を言い出したので一悶着あったのですが、結果的には無事空港に着きました。
白タクだけに、変なところを回って別の客を待たなきゃいけないとか、車が極端に狭いとか、そんな心配もしましたが杞憂でした。
昭和30年代のような客引きの存在
興味深いのは、いまだに昭和30年代のようなこうした客引き、白タクといった仕事が成立していることです。
バスターミナル前の客引きおじさんは、たくさんの白タクの電話番号を知っているのでしょう。
お客がつかまったら、時間と人数がちょうど良さそうな人に連絡して、あとで何らかのマージンをもらうんだろうと思います。
白タクの値段から、ガソリン代と高速代を差し引くと、十分な儲けがありそうです。
今回利用した以外にも、義理の父が直接白タクの電話番号を知っていて、たまに利用するのですが、その価格でも十分な儲けがあります。
そうなると、なぜ日本ではこうした仕事が淘汰されてしまったのか、というほうが謎にも思えきたりします。
その理由にはここでは深く突っ込みませんが、中国というのは、こうした昭和30年の世界と、スマホ発達に代表される平成50年とも言える世界が同時に存在しています。
ここでいう平成50年とはー実際には存在し得ない年号ですがー、日本よりも20年くらいは先を進んでいるようにみえる、という意味です。
この昭和30年と平成50年の「同時存在」が中国の魅力でもあり、そして同時に理解が難しい一因でもあると思います。
中国はいろんな意味で「幅」が広い国というのは、何度伝えても十分すぎることはない気がする今日この頃です。
コメントを残す