中国語の参考書ではないのだけれど、おすすめの中国語にかんする本をまとめました。
ここで紹介するのは基本的にどれも読み物タイプではあるのですが、入門書でちょこっと中国語をはじめた人が読むといっそう面白く読めると思います。
こういう余談的な本に触れておくだけで、中国語の知識や理解がぐっと深まること間違いなしです。
はじめての中国語
中国語教育第一人者の相原茂先生が、中国語について分かりやすく書いた1冊。
たんに面白い読み物として読むこともできるし、中国語をこれから学びたい人にとってもタメになる内容です。
また、現在進行型で中国語を勉強している人も、どこかの段階で読んでおくといいと思います。
そういう懐の広い新書なので、1990年に出版されたにもかかわらず、いまだに売られ続けているのだろうと思います。
中国語の基本から、発音、語彙、文法など中国語にかんする話題を縦横無尽に、豊富な知識で分かりやすく説明してくれます。
中国語を学んでいる人にはよい復習にもなるし、これから学ぶ人には基礎になること間違いないです。
中国を学びたい人には必読の一冊です。
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Podcastで学ぶ中国語エピソード100
またもや相原先生の本です。
相原先生は単著だけでも30冊以上出版されており、参考書でもエッセイ系でもどれをとっても間違いないのですが、この本はその中でもちょっと異色。
これは相原先生と朱怡穎さんがPodcastで放送していた内容がもとになっています。
その音源が12時間!も入ったCD付きの本で、このCDを聞くだけでもかなりの勉強になります。
そして何より内容が楽しい!(笑)
相方役は、朱怡穎さん(シュシュさん)という中国人の女性なのですが、その二人のやりとりが微笑ましく、癒やされ、かつ面白く聞いていて飽きません。
音声で中国語について説明してくれるのは、独学者にとってもありがたい貴重な参考書になります。
二人はたまに中国語で話すのですが、初級者だとすべてを聞き取るのは難しいかもしれません。
でも、そのちょっと聞き取れないくらいが勉強欲を刺激するような気もします。
もし分からなくてもテキストにはすべて文章で説明されているので安心です。
内容は中国語に関わる、ちょっとした疑問や、文法のこぼれ話、さらには日中異文化にからむ話などだ。
本書冒頭
例をすこしあげれば、
- “不懂”と“没懂”
- “感冒”と“着凉”の違い
- 外来語の4タイプ
- こんなときは“了”を付けないで
ここでは内容の分かりそうなタイトルをあげてみましたが、ほかにもてんこ盛りで、ハズレの話はほとんどありません。
- 中国語を始めたけれど飽きがきている人
- 中級者で伸び悩んでいる人
などには特におすすめで、「中国語って面白いな」と素直に感じさせてくれる内容になっています。
中国語のしくみ
こちらに詳細レビュー書いてます→『中国語のしくみ』
気軽に読む中国語の参考書、といった感じでしょうか。
どちらかというと中国語の文法よりの説明や解説が多い内容になっています。
だから、こんな人におすすめの本です。
- 文法のしくみをもう少し深く知りたい人
- 読み物として中国語に触れたい人
- テキストでの単調な詰め込み勉強に飽きた人
一冊なにかの入門書をやった人が、これを読むといろいろとスッキリすると思います。
そういう意味で、学習途中のかたにおすすめの本で、まったくの初心者の方には難しいと思います。
文法の解説書に特化した参考書は多いですが、本書のように読み物という体裁になっている本は少ないです。
これは知識や経験が豊富でないと書けないからでしょう。
希少価値があるという意味でも中国語初学者のかたにはおすすめしたい一冊です。
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中国語入門Q&A
こちらに詳細レビュー書いてます→『中国語入門Q&A101』
ある中国語の雑誌に掲載されていた読者からの疑問や質問にこたえたものをまとめたのが本書です。
基本的には、中国語を学んでいる人からの疑問なので、どの学習者でも一度は疑問に思ったことがあるものが多くなっています。
そうした疑問に相原先生をはじめとした中国語研究者4人が寄ってたかって答えるという贅沢な内容。
こんな人におすすめです。
- 中国語を学んで小さな疑問がいろいろ出てきた人
- もう少し深く中国語を知りたい人
- 読み物として中国語の豆知識が欲しい人
気になる質問だけをぱらぱらっと読むだけでも、中国語への理解がだいぶ違ってくると思います。
たとえばこんな疑問がのっています。
- “谁”はsheiかshuiか?
- 量詞の”个”はどこまで使える
- 中国語になぞなぞや早口言葉はあるのか
ちなみに続編が2冊出されていて合計3冊あるので、この形式が好きな方には楽しみが止まりません(笑)
まとめ
「中国語は面白い」と思えると勉強も続けやすくなると思います。
継続が大事なのは中国語も同じです。
少し寄り道に思えるかもしれない上記の本たちも、あとあとボディブローのように効いてくるので、どれか1冊でも読んでみるのがおすすめです。
なお、他の中国語関連の参考書については下記もあわせてご覧ください。
それでは今回はこの辺で。
再见~!