こんにちは!kammyです。
中国では、祖父母が子どもの面倒を見ることが多く、母親の関与は日本に比べてかなり少ないです。
日本との比較も含めて紹介してみます。
子どもの面倒を見る人
子どもの面倒を見る人が、中国ではかなり違います。
具体的に言えば、母親が子どもの面倒を見る時間がかなり少ないように思えます。
たとえば、義理の兄嫁。
彼女は、ひとり目の娘のときにはほとんど娘の面倒を見ていないように見えました。
少なくとも私から見たら、誰が母親か分からないほど自分の娘に対しての注力が極端に少なかったのです。
では、誰が代わって面倒を見ていたかというと祖母です。
子どもにとってみれば、父方のおばあちゃん、ということになります。
中国では、父方の祖父母が子どもの面倒を見るということが多いです。
おそらく娘というのは嫁に出て行った身で、嫁いでいった先からそもそも帰ってくること自体が少なかった、という歴史的要因が影響しているようにも思います。
日本ではどちらかと言えば、母方のおじいちゃん・おばあちゃんの活躍が目立ちます。
実家に帰って赤ちゃんを産む「里帰り出産」も、母方の実家で出産することを通常意味します。
赤ちゃんが産まれてからの面倒も、何かと気心の通じた母方の祖父母の関与が強い。
中国では(地域差があるはずですが)、逆に父方の活躍がほとんどです。
嫁いでいった先のおじいちゃん・おばあちゃんが子どもの面倒を見るということです。
幼稚園のお迎えでも、父方の祖父母が送り迎えしているケースをよく見かけます(中国語はその呼び名で母方か父方かが分かります)。
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驚くほど子どもの面倒を見ない中国の母親
義理の兄嫁の子どもの場合も、父方の祖父母、特に祖母であるおばあちゃんが大活躍をしていました。
私は当時、中国人のそうした習慣に慣れていなかったので、この兄嫁は何か問題があるのではないか?と疑ったほどです。
もうびっくりするほど子どもの面倒を見ないのです。
ご飯を食べさせるのは祖母。
甘えたときに抱っこをするのも祖母。
トイレに連れて行くのも祖母。
おむつを変えるのも祖母。
少し大きくなってからは幼稚園のお迎えも祖母。
母親は、黙々とひとりでご飯を食べ、抱っこはせず、おむつも変えず、子どもにあまり見向きもしません。
夜寝るとき以外は、ほとんど祖母が面倒を見ていたといっても過言ではありません。
もちろん一緒に住んでいた、という家庭環境は影響していただろうと思います。
それでも当時の私には「育児放棄」にしか見えないレベルでした。
日本の真面目なお母さんへ
これは兄嫁の問題ではなく、そういうものらしいです。
いとこも同じような感じでした。
母親はまったく子どもの面倒を見ない。
では誰が代わりに見るか。
ここでも父方のおばあちゃんの登場です。
おばあちゃんはおばあちゃんで、四六時中子どもの面倒を見るのは当たり前だと思っています。
だから、何かあればおばあちゃんが飛んでくる。
母親は母親で、子どもの面倒を任せるのは至極当然のことだと思っている。
ぜひ日本の真面目なお母さんたちに、この中国の子育てを見せてあげたい!(笑)
これほどまでに違うー母親にとっては楽なー世界があるのかと、大きなカルチャーショックを受けること間違いなしです。
ただ、子どもの面倒は見ないと言っても、母親は母親なりに負担を感じているようではあります。
中国人のお母さんは、けっこう早くから仕事復帰することが多いことも関係しているかもしれません。
「二人目は時間も取られるし大変だからいらないかなぁ」
娘がすでに一人いるいとこ(女性)はそう言いました。
私から見たら、彼女は子どもの面倒は全然見ていません(笑)
日本の真面目なお母さんが見たら、「はぁ?それは子育てとは言いません!」とキレてしまうかもしれない。
同じように思ったその場にいた私の妻(中国人)は、すかさず「あなたたち、子どもの面倒なんか見てないじゃない!」とツッコミを入れていました。
私の妻は、ここまで出てきた中国人と違い、日本の母親と同じように子どもの面倒に時間を割いてきた母親です。
どういう育て方がよい、というのは難しくて分かりません。答えはないかもしれません。
でも、日本では母親が面倒を見なくてはいけない、という意識が強すぎるように個人的には感じます。
ただ、かといって中国のように任せる祖父母が近くに住んでいるわけでもないのは難しいところかもしれませんが。
また、ここでは「祖父母」を中心に話を進めてきましたが、中国では、「父親」が子育てに果たす役割も日本に比べたら大きい。
普段の子どもの面倒しかり、幼稚園のお迎えしかり。
それも合わせて考えると、中国での子育てと日本の子育てには、けっこうな隔たりがあるような気がします。
少なくとも中国人の母親は、日本人に比べてかなり楽です。
なお、地域差があるので、今回の話は多少割り引いて見ていただく必要があるかもしれません。
ただ、祖父母や父親が面倒を見る割合が高いという点では、中国全土で同じような傾向があると思います。