新築マンションのエレベーターが汚い理由

こんにちは!kammyです。

新築マンションの汚いエレベーター

エレベーター内はこんな感じ。血気盛んな若者が書いた落書きのようで、治安が悪いようなイメージが湧きますが、実際はすべて内装関連業者が書いたもの。

親戚が新しい家に引っ越したというので、その新居にお邪魔しました。

中古のマンションではなく、新しく建てられたところだったのですが、エレベーターの中はまだ工事中のような趣でした。

というのも、エレベーター内には木板が貼りめぐらされており、その上にはたくさんの落書きがあったからです。

新築マンションというには、少なくとも日本人的感覚からは想像できないエレベーター内でした。

どんな感じかというのは、下の写真を見ていただくのが早いですが、まぁぱっと見た印象はとても汚いです(笑)

どうしてエレベーターがこんな風なのかというと、ひとつには、まだいろんなものが持ち運ばれる予定があるからとのこと。

このマンションは内装無しのスケルトン状態での販売でした。

コンクリートむき出しの状態で手渡され、内装は、買った個人個人がするかたちなのです。

その内装工事の道具や家具類の持ち込みなどで、新しいエレベーターが傷つくことを想定して、あらかじめ木のパネルがエレベーター内に貼られているのでした。

新築マンションがすべてスケルトン状態かというと、そうではなく、日本のように内装が綺麗にされた状態での分譲もあります。

親戚の意見ですが、「内装があらかじめされているものは、何が使われているか分からないから、自分でやった方がいい」ということを言っていました。

安い材料や品質の低い素材を使われていても、見た目にはほとんど分からない。

それなら、自分で業者と材料を探して、吟味して内装をしたほうが安心、というわけです。

このあたりの“不信感”は、日本にはあまり存在しない感覚だと思います。

でも中国には確実にあります。

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業者探しからすべて自分で

そのマンションには、同じつながりの別の親戚も部屋を購入し、そこも自分たちで内装をしています。

「○○の業者がいい」とか「□□をしたいからこの前使った業者を教えてくれ」といった情報が、中国版LINEである微信(WeChat)のグループトークで飛び交っていたときがありました。

自分で業者を探して、見積もりを出してもらって、比較して、必要なら素材や材料も自分で調達して、それから内装工事に入る。

内装も、ひとつの業者がすべてを担当するわけではなく、ドアだけだったり、窓だけだったりとそれなりに細分化されています。

今回の物件は、壁も床もコンクリートむき出し、配管丸見えの状態での受け渡しだったので、かなりいろんな種類の内装をする必要があったようです。

ある親戚は窓―これはあらかじめ付けられてはいますが―を、総とっかえしたそうです。

外の音が聞こえずらいものに替えたとのこと。

さて、エレベーター内の木板に書かれていた「落書き」。

これは落書きではなく、そうした内装業者の名前や電話番号というわけです。

名刺をそのまま貼ってあるものもありますが、大半は木の板にマジックでそのまま書かれているものがほとんどです。

同業他社の仕業なのでしょうか、ぐちゃぐちゃっと消されているものもあったりします。

日本であれば・・・とつい考えてしまうのですが、まず新築マンションのエレベーターに木の板が貼られていることがないだろうし、さらにそこに内装業者が電話番号をマジックで書いていくこともないでしょう。

ひとつひとつは細かい違いなんですが、いくつか重なるともうまったく違う社会のようです。

このスケルトン渡しの新築マンション。

自分であれこれやるのが好きな人はいいですが、そうでなければ、かなりの手間と時間、そして追加のお金がかかります。

さらに、内装を終えてからも長いです。

普通は、内装がすべて終わって数か月たってから実際に入居します。

塗料類のにおいや、接着剤などに使われている有害物質がなくなるのを待って、ということらしいです。

当然、材料や素材はできるだけ安全で信頼できるものを選ぶのですが、最終的には分からない部分が多いので、念のため数か月あけてから入居するというわけです。

つまり、マンションを購入してから実際に引越しするまでには、全体で1年以上はかかっているようです。

少し長いスパンのように思えますが、安心して住むためには、そのくらい期間が必要だということみたいです。

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