こんにちは、kammyです!
先日、中国滞在ビザの延長手続きをしてきました。正確にいえば、ビザから居留許可への切り替えです。
私は「親族訪問ビザ(探亲签证)」で入国していて、その期限が切れそうだったからです。ちなみに「Q2」と言われる180日間滞在可能なビザで入国しました。
事前のネット情報では、この期限を超えたときに現地で延長申請がでできるのかよく分かりませんでした。ただ、周りの中国人の誰に聞いても「そんなの大丈夫だよ」と言うので、無邪気にそれを信じていたら、実際可能でした。
今思えば、そのどの「大丈夫」にも根拠はなかったですし、中国人自身はそうした課題に直面したことはないはずで、危ない橋を渡ったことになるのですが、まあ、結果オーライということで。
親族訪問ビザで入国してそれを延長、なんていう人は日本人にはほとんどいない気がして誰の参考にもならなそうですが…。ただ、現地で中国人と結婚した人(で個人で仕事をしている人)は、同じような申請が必要になるのかもしれません。
いずれにせよ、私の備忘録のためにも下記に詳細を記しておきます!
申請に必要な書類
必要書類は下記でした。この書類は「义乌市出入境管理处(義烏市出入国管理局)」でもらったものです(紙はもらえなかったので、写真撮れと言われましたw)
- 申請表
- 住民登録票
- パスポートの原本とコピー
- 健康診断の結果
- 親族の身分証原本とコピー
- 親族の6ヶ月以上の住民票(暂住证)もしくは浙江省住民票
- 銀行口座の残高証明書
- 結婚関係を証明する書類
- 親族の関係を説明する書類
- 親族の戸籍コピー
ざっくり翻訳なので、詳しくは画像を拡大して見てください。
これは浙江省義烏市での話(2023年2月現在)なので、地域によっても違いがあるかもしれませんが、理屈的には必要書類はほとんど同じなんだろうと思われます。
事前に電話で必要書類を聞いたのですが、銀行口座の残高証明が必要なことや各種コピーが必要なことは言われませんでした(ちなみにこの銀行口座の残高証明は、日本でのビザ申請時には必要のない書類でした)。
また、最初私は1人で行ったのですが、訪問親族である中国人の妻も一緒に来る必要があると言われました。
そんなこと電話で一言も言われなかったのに…と心の中では思いましたが、なにはともあれ、予約日の翌日にまた訪問することに。幸い、車で20分くらいの近場だからよかったです(苦笑)
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各書類についての細かいどうでもいい(けどけっこう大事かもしれない)話
それぞれの書類についての細かい内容は下記です。
- 申請表:現地で書けます。たぶん申請書自体は現地にしかありません。写真が必要。現地で20元で撮りました。健康診断のときにも撮ったのでそれを持っていけばよかった…。
- 住民登録票:こちらに到着したときに「派出所」に行って暫定住民登録のようなものをした、その記録のことのようです。特に準備する書類はありません。窓口内でパソコンをカタカタと検索して書類を印刷していました。
- パスポートの原本とコピー:特に無し。
- 健康診断の結果:指定の機関で健康診断を受けます。義烏市の指定期間はどこにも記載がなかったので電話で聞きました。「义乌市国际旅行卫生保健中心」というところで、現地の人が海外ビザが必要なとききにもここで検診するようです。午前中しかやっておらず、それを教えてくれず知らずに午後に行ったら閉まっていて、すでに閉鎖されたのかと思って焦ってまた電話したら、午前だけだと。先に言ってよ!(笑)ちなみに健康診断の結果と証明書は翌日の午後に出ます。費用は200元くらいだったと思います(忘れた)
- 親族の身分証原本とコピー:特に無し。
- 親族の6ヶ月以上の住民票(暂住证)もしくは浙江省住民票:これはどういうものかちょっとよく分かりませんが、日本の住民票にあたると思います。
- 銀行口座の残高証明書:銀行に行けばその日に出るものらしいですが、それなりの残高が必要です。ちなみにこれは日本での申請時には必要ありませんでした。
- 結婚関係を証明する書類:中国で結婚をしていればその証明書でいいのだと思います。私は中国の結婚証明書は無いので、日本から戸籍謄本を取り寄せて(母に代理で取ってもらい送ってもらいました)、それを持って上海の領事館に行って、結婚証明書というのを発行してもらいました。
- 親族の関係を説明する書類・招聘書:特にフォーマットはないようですが、誰が誰を訪問するのかを明確に書いた書類です。
- 親族の戸籍コピー:中国語で「户口本」と呼ばれるもので、日本でいえば戸籍謄本にあたるのでしょうか。ちなみに妻の戸籍は事情があって深センにあり、そこから取り寄せました。深センはネット上からの申請・取り寄せができました。
ちなみに、申請時には「訪問する親族である妻は何をしているのか」「どんな仕事や会社をやっているのか」など個人的な事情も聞かれ、それを担当者は小さな紙にメモしていました。特段、変わった質問はありませんでしたが、基本的には「あやしい滞在をしていないか」ということの確認だったのだろうと思います。
こうしたプロセスも日本でのビザ申請時にはなかったものです。
予約について:デジタルでアナログな世界
今回の申請は、義烏市の場合は、ネット上(WeChatのミニプログラム)から予約をしました。
私のビザが切れるのが3月11日だったのですが、予約日はそれをかなり過ぎた3月23日まで満席でした。2月末に予約しようとしたので、1ヶ月先くらいまで満席だったことになります。
どうしたらよいのか電話で聞いたところ、事情を書けば変更できる、というようなことを言われたので、備考欄のようなところにその事情を書いて予約したら、「3月9日で予約が確定した」との連絡がスマホのショートメッセージに来ました。
で、3月9日に行ったら、書類不備と訪問する親族の不在(=妻が来ていない)ため3月10日に来いと言われた次第(笑)
しっかりしているようないないような、デジタルだけど、最後はすごくアナログなような、何かとても中国っぽさを感じました。
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延長完了=居留許可の発行、そして不法滞在へ?
申請してから1週間でビザが発行されました。正確にはビザではなく「居留許可」です。
滞在期間は好きに書いていいとのことだったので、5年分くらいを書いたのですが、結局発行されたのはまた180日分でした。
で、その居留許可の発行日を見たら3月14日。
3月11日に親族訪問ビザの180日間の期限が切れていたはずなので、私は3日ほど不法滞在していたことになります…。
窓口の担当者には、「私のビザは3月11日に切れるけど大丈夫か?」と何度も聞いて「大丈夫」と言われたので、たぶん大丈夫なのでしょう(笑)
日常生活では居留許可やパスポートを提示することは無いので、なにか問題があるとすれば、出国するときに罰金とかでしょうか?おそらく何も問題は起こらないと思いますが、次回の申請時には早めに準備するように意識したいと思います(これでも今回かなり早めに準備したのですけどね)。