こんにちは!kammyです。
「独身の日」って知っていますか?
毎年11月11日、中国のアリババが「セールの日」として大規模なキャンペーンをおこなう日です。
その動きはいまでは世界にまで広がっています。
なぜ11月11日が独身の日で、それがどうして今のような大規模なセールになったのか。
そんな経緯と背景を紹介していきます!
目次
11月11日:独身の日
少し前まで中国の11月11日は「光棍節」と呼ばれるひとつの記念日でした。
「光棍節」なんてしっかりした歴史のある記念日のように見えますが、昔からある祝日ではありません。
1990年代に彼氏・彼女のいないシングルの大学生が集まったのが始まりとされています。
11月11日は単数である「1」が並んでいるので、ひとり者が集まって楽しもうというわけです。
いかにも大学生が考えそうなことですね(笑)
その活動が広がって、中国では「独身者の記念日」として認知されるようになりました。
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光棍節の由来
それで、「光棍節」という名前の由来。
「光棍 guāng gùn」というのは中国語でもともと「根や枝葉をとられた木の棒」を意味します。
そんな木の棒は後世になにも残すことができないという意味で(実も花もつけないですからね)、「独身・シングル・ひとり者」という意味に転じたようです。
だから、11月11日は「光棍節」とも言われるようになったというわけ。
また、「11」が2つ並んだ日付なので
「双十一(shuāng shí yī) シュアンシーイー」
という呼ばれ方もします。
「光棍節」よりも「双十一」という言い方のほうが今の中国ではよく使われていますね。
ただ、日本ではそのどちらも読みづらいので「独身の日」という言い方が普及しているようです。
中国のアリババ発の大型セール
「双十一」というのは中国の最大手ECサイトを運営するアリババが広めた言い方。
アリババは「独身の日」に着目して、2009年からこの日にセールのキャンペーンを行ってきました。
「シングルの皆さん、買物を楽しみましょう!」というわけです。
まぁセールの理由なんてどうでもいいですからね、なんて言ったら身も蓋もありませんが、セールの口実が「光棍節」だったというわけです。
もともと11月には大きな記念日や祝日はありませんでした。そこでアリババはこのあまり有名でもなかった記念日に目をつけたわけです。
くしくもネットショッピングをする主な世代には独身者も多く、それが相まったことも当初盛り上がりをみせた背景にあるのでしょう。
また、衣替えの季節とも重なることも例年盛り上がってきたことと無関係ではありません。さらには、お店側としては年末までに在庫をはけさせたいという思いもあるでしょう。
そうした背景で年々その規模は大きくなり、今では「独身の日」というよりも「セールの日」として認識されるようになりました。
もともとはECサイトのみでしたが、現在では店頭のスーパーやお店でもセールをするようになっています。
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その売上は?
1日で約3兆円
セールの日として認識されるようになったくらいのなので、その規模は尋常じゃないです。
アリババが運営する「天猫」というショッピングモールの2017年11月11日の一日の売上高は1,682億元。
これいくらくらいか分かります?
日本円で約2兆8,594億円です。
ちなみに楽天の国内EC総額は1年で3兆95億円だそうです。こっちは1年ですよ。
しかもこれ楽天トラベルなんかを含んだ数字ですからね。
それをたった1日で売り上げてしまうという恐ろしさ。
セール自体はなんだかんだで1週間くらいやってますから、全体としての影響はもっと大きいでしょうね。
開始11秒で17億円
しかもそのセール開始の瞬間も恐ろしいですよ〜
開始11秒で取扱高が1億元を突破したとのこと。
日本円でいえば約17億円! それが11秒! ひえぇ〜
1秒になおすと1億7,000万円
0.1秒なら1,700万円
0.01秒で170万円・・・・
100分の1秒になってやっと庶民に理解できる数字になってきました。
ありきたりですが、とんでもないセールの日だってことです。
セール開始の11月11日午前0時にむけて、カウントダウンのイベントも開かれ大盛り上がりだったそうです。
カウントダウンのイベントには、
- ニコール・キッドマン
- ファレル・ウィリアムス
- ファン・ビンビン
が参加して盛り上げたとのこと。すごい顔ぶれ。
買いたいものがある人はこの時間帯、スマホにかじりついてたんでしょうね。
だって11秒って、商品選んでたらあっという間に過ぎちゃいますから。
あとは確定ボタンを押すだけって状態で0時になるのを待ってたんでしょう。
で、0時になったらポチっと。
いったい何人くらいがポチっとしたんでしょう、数百万人?数千万人?
想像したら鳥肌たってきました(笑)
ちなみにモバイルからの注文が約8割だったそうです。
そうじゃなければセール開始後すぐにこれだけの売上はいかないでしょうね〜
その他データやセールのようす
また、アリババが運営する「Alizia」(外部リンク)にいけば「双十一」に関するデータなんかがいろいろ出ています。
そこで面白かったのは、
海外からの購入元トップ5(流通総額ベース)
- 1位:日本
- 2位:アメリカ
- 3位:オーストラリア
- 4位:ドイツ
- 5位:韓国
国外からだと日本の販売元からの購入額がトップだったそうです。
なにが売れたのかっていうと、花王とかムーニーなんかのおむつが相当売れたらしいです。
赤ちゃんには安心・安全なものを使いたいと考える親が多く、日本製品はとても信頼されています。
最後に、アリババがその「双十一」の盛り上がりのようすをビデオにまとめているのでどうぞ。
まとめ:独身の日からセールの日へ
もともとはシングル同士で楽しもうというアイデアだった日が、あっという間にセールの日になってしまったという中国。
そして、そのセールの日という波は世界にも流れているようです。
日本のイオンもこの期間中にセールをやったりしたそうですね。
今後はどうなっていくのか?
2018年11月11日にも注目ですね。
それでは!