こんにちは!kammyです。
久しぶりに中国に来ましたー!
本来は、ANAの杭州行きを予約していたのですが、2週間くらい前にその便が欠航になったことを電話連絡で知らされ、仕方なく北京行きに変更(同じ便は1ヶ月先まで無いということだったので…泣)。北京での隔離生活10日間を経て、さらに国内線に乗って目的地である浙江省の義烏までたどり着きました。
今回は、以前とはかなり異なるコロナ禍での出国から隔離生活、中国国内移動のようすを書き残しておこうと思います。
目次
出国前のPCR検査ーその費用や詳細
出国したのは2022年9月12日。その出発48時間前に2回、PCR検査を受ける必要がありました。その検査結果(証明書)を、前日夕方までに特設サイトのようなところから提出。それなりに複雑なので、かなり事前にいろいろ読み込んで、サイト登録などを済ませておきました。詳細は各種ホームページを確認してください(政策次第でころっと変わったりもしますし)。航空会社から親切に連絡があったりはしないので、自分から動く必要がありです。
幸い私は時間があったので、事前に登録して、必要書類などを何度もチェックしていたのですが、それでもけっこう不安でした(笑)
一番不安だったのは、PCR検査で陽性が出てしまうこと。発熱などの症状が出ることは心配はまったくしていなかったのですが、無症状で陽性になってしまうことはありそうだなと。陽性になったら、さらに2週間待たなくてはいけないし、完治の証明書が必要になるし、費用も無駄になるし・・・でまったくよいことないので(なので1週間くらい前からできるだけ人に会わないようにしていました)。
ネックは2週間という時間もありますが、PCRの費用がとても高いこと!!!!
医療機関にもよりますが、1回2万円前後はかかります。2回なので4万円前後。私は子ども連れだったので、その2倍…
会社負担の人は関係ないかもしれませんが、個人で行く人には大きな負担です。まぁこの時期に個人で行く人はあまりいないかもしれませんが。
私は中国人がよく使っている感じがした「幸和クリニック」(1回目)と「やまとむら歯科」(2回目)で検査を受けました。運営母体が同じなのか、セット価格で38,000円なり。子どもも同じ価格で2人で合計76,000円。た・か・い! いくつか調べましたが、これでも相場よりは安かった気がします。
なぜここを選んだかといえば、金額が安かったのもありますが(支払いは現金のみ)、WeChatの1回のやりとりで2回分を予約できたことも大きかったです。2つの医療機関にそれぞれ連絡する必要がなく、WeChatでフライト情報やパスポート情報を伝えるだけで簡単に2回分を予約できました。
どちらも証明書をWeChatで送ってくれました。検査後言われていたよりも早く結果を送ってくれたので助かりました。2回目は「歯科」なので、大丈夫かなぁとも思いましたが、問題ありませんでした。
実際の検査はとても簡単。どちらも専用の臨時窓口と検査場があって、費用を払って、検査して、WeChatを登録(その医療機関のアカウントを追加)して終わり。所要時間は10分もかからなかったかもしれません。10歳の子どもは1回目は口だけ、2回目は鼻奥にも突っ込まれました(大人は2回とも鼻奥に突っ込まれて検査)。
検査結果は、出発前日の夕方までにネット上から提出。内容に問題がなければ、画面上に「健康カード」という緑色のOK表示(動くQRコード)が出るようになるのですが、提出後30分もかからずに緑のOK表示が出ました。もちろん状況にもよりますが、思ったよりも早くてとても安心したのを覚えています。
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北京側の検疫情報登録
出国時には上記で説明したように、PCR検査結果ともろもろの基本情報を提供して中国大使館からの健康コードの取得が必要なのですが、中国入国時には別サイトでの登録が必要になります(サイトというかWeChatの中のミニプログラム)。
これは入国する都市によって違うようで、ANAのページを参考に北京に入るときに必要な情報を事前に登録しました。詳細は忘れてしまいましたが、それほど時間はかからなかった気がします。
コロナ禍では、各都市が独自に健康コードを発行しているため、入国する場所によって手続きが違うようです。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/coronavirus-travel-information/immigration/departure/#subtitle_02
ヒトケの無い北京空港でのPCR検査から入国手続ーバスで隔離施設へ
北京の首都国際空港に着陸。空港にはヒトケが無く、とても静まり返っていました。1日数便しか国際線を受け入れてなかったようですし、他の乗客と接触が無いようにしていたのだろうと思います。
空港内のスタッフは、乗客を除いてすべて白い防護服を着ていて、ものものしい雰囲気を醸し出していました(ちなみに検疫系の写真撮影はすべて禁止でした)。
飛行機を降りると、まず検疫局への登録のようなことを機械で済ませ、その後順番にPCR検査。それが終わってから入国手続きでした。
入国手続きはいつも以上に時間がかかりました。検疫局との状況を照合しているのか、入国者の情報をひとつひとつ入力しているのか、理由はまったく分かりませんが、通常の3倍くらいの時間がかかっていたように思います。
預けた荷物はターンテーブルに回っているわけではなく、すでに降ろされてバス乗り場の近くにまとめられていました。用意されたバスに乗って隔離施設へ。
バスに乗り込んでからバスが空港を出るまで1時間くらいかかったと思います。何をしていたのかは分かりませんが…。その後、隔離施設までは約1時間くらいでした。どこの宿泊施設に行くのか、事前のアナウンスは無く、もちろん選択肢があったりもしませんでした。
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いざ隔離施設へーその費用や内訳
着いたのは北京市内の南側の豊台市というところにある施設。バスが現地へ到着すると、全員に医療用の立体的なマスクとビニール手袋が配られました(このビニール手袋は携帯の液晶画面を操作できる仕様でした)。さらに、宿泊にあたって必要なことが書かれたA4の紙も1枚ずつ配られました。
A4の紙はすべて中国語です。口頭での説明もすべて中国語。法人企業からの赴任で中国語がほとんどできない人とかはどうしたんだろう?と素朴に思っちゃいました。
宿泊施設の入り口で、もろもろの手続きを済ませてから10日間生活することになる部屋へ。スタッフ全員が全身防護服の装備なので、自分たち自身がウイルスとして扱われているような…なんだかあまり気持ちのよいものではなかったですね(笑)
ちなみに政策としては7日間の隔離+3日間の自宅待機というものが出されていましたが、10日間とあらかじめ決められていて、料金もすべて前払い。その理由は説明されませんでした。
10日間の費用は1人5,000元(内訳は1日あたり宿泊費400元+食事代100元)、日本円で約10万円。これがすべて自己負担というのは、ちょっとありえないなぁと思いましたが、仕方ありません。会社員なら会社負担なのでしょう。子どもは同じ部屋だったので、食事代1日あたり100元×10日間で1,000元でした(中国の宿泊施設は部屋あたりで費用が発生します)。
この費用をバスを降りてから入室前に支払いました。その前にいろいろと登録作業がありました。基本はWeChatかAlipayでの支払い。ただ現金やクレジットカードでも支払えたようです。
この支払い手続きや、宿舎への登録も含めて、携帯はもちろん、WeChatのアカウントと中国での携帯番号が無いともろもろ不便、というか手続きが進まなかったんじゃないかと思います。
私は事前に中国で使えるSIMカードをアマゾンで購入していきました(下記)。現地に着いたら、機内でSIMカードを挿入してすぐ使えました。
ただ、日本で購入したことが原因なのかは分かりませんが、この番号だとなぜかタクシーを呼ぶアプリがすべて使えず、隔離生活を終えたあとに、タクシーを呼べず、宿舎前でかなり待つことになりましたが…。
10日間の隔離生活についてーやってたこと・暇つぶし
部屋にはベッドが3つあって、ベランダが無かったのはちょっと残念でしたが、それなりに大きな部屋だったのでまぁ快適でした。湯船はもちろん無く、シャワーのみ。
私は10歳の息子とふたりだったので、ほとんどの時間2人で暇つぶしをしてました。小学生の息子と24時間×10日間一緒にいられるなんて…ふつうの人だったら無いですよね(笑)なので徹底的に遊ぶつもりで今更NintendoのSwitchを買ってみたりして、↓こんなふうに過ごしました。
7:00:起床
7:30-8:30:朝食が届いて朝食
8:30-11:30:カードゲーム(バトルラインやトランプ)、洗濯作業
11:30-12:30:Switchのスポーツで運動
12:30-13:00:昼食
13:00-14:30:Switchのスプラトゥーン3
14:30-15:30:YouTubeをテレビ画面に映して運動(Marina Takewakiさんの動画)
15:30-17:00:洗濯、読書など
17:00-18:00:Switchのスポーツで運動
18:00-19:00:夕食
19:00-20:00:Switchでスプラトゥーン3
20:00-22:00:シャワーなど
22:00:就寝
午前中はカードゲーム、午後はスプラトゥーン3とYouTubeを使った室内運動、そして食事前には腹減らしのためSwitchのスポーツで運動、というのが大きな流れでした。
10日間は長いかなぁと思っていましたが、過ぎてみれば割とあっという間で、精神的・身体的に支障が出ることもなく楽しく過ごせました。1人ではなく2人で過ごせたというのは楽しく過ごせた理由かなと思います。
YouTubeを使った運動はMarina Takewakiさんのもので、60分コースとか100分コースとかもあって、男性でもそれなりに負荷がかかる運動もあるのでおすすめです。女性向けのようですが、ノリノリなので楽しいです。
各室内にWifiがあるのですが、あまり接続がよくなく、それはかなり不満でした。VPNはセカイVPNを使いました(2ヶ月間のお試し期間は無料)。スマホはShadowrocketというアプリで中国の知り合いに教えてもらってつなげました。これらVPNが無いとYouTube、LINE、Twitter、Instagram、Google(Safariの検索含む)、TikTokなどが使えないので、日本人にとってはネットが無いのとほぼ同じ状態になります(笑)
中央のベッドを横に向きを変えて、そこを運動&ゲームスペースにしていました。奥の机は、食事とカードゲーム台として。
HDMIを使ってパソコン画面をテレビに映してエクササイズ。YouTubeのMarina Takewakiさんに大変お世話になりました。
同じくテレビにつなげてSwitchで遊びました。スポーツは食事前の腹減らしに。バレーボールにかなりハマりました(元バレー部です)
バトルラインというカードゲーム。2人だけでしかできませんが、これはハマります。1ゲーム30分から1時間半くらいかかるので時間つぶしにも最適。戦略性+運の要素もあって小学4年生と割と対等に戦えて楽しめました。
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隔離生活期間の食事について
食事は3食、お弁当のようになったものが部屋まで運ばれてきました。ドアがノックされて「朝食でーす!」と声をかけられてドアを開けると、目の前にお弁当が置いてあります。朝7時半ごろ、昼11時半ごろ、夜17時半ごろ、それぞれ運ばれてきます。
3食、全部中華料理です! ジュースや果物もたまに付いてきて、個人的には量と栄養はかなり十分。最初の2日くらいは興奮して全部残さず食べましたが、だんだんと残すようになり、最後には完食することはほぼありませんでした。運動してはいましたが、テレビ画面越しですし、なんだかんだでずっと室内なのでお腹はあまり減りません。日本から食べ物は持ってきておらず、食べるものについては提供される食事だけで十分でした。
もし足りなければ、WeChat上から買うこともできました。食べ物は、果物やクッキー、スナックなどが売られていました。WeChat上で名前と部屋番号だけを入力し、午前10時までに注文すれば、午後3時ごろには届けてくれます。(私は食べ物は何も頼みませんでしたが)
朝食の一例。牛乳&ゆで卵はレギュラーメンバー。典型的な中国での朝食といった感じ。
昼食の一例。ヨーグルトと果物はいつも付いてきました。
夕食の一例。ジュース付き。
隔離生活の必需品などー現地で買えるものもある
上記で紹介した暇つぶしの道具は、必需品といえば必需品かもしれません。日本人としてはVPNの準備も必須。Amazon Prime VideoやNetflix、YouTube、Gmailを含むGoogle系もVPNが無いと見られません(Amazon Prime VideoはVPNの接続ポイントが日本でないと、日本と同じ種類のものは見られません)。
あったらよいと思ったのは、石鹸などの衣服を洗うため洗剤。備え付けの石鹸もありましたが、ニオイがきついものだったので、たまたま日本から持ってきたものが大活躍しました。
洗濯バサミも役立ちました。これもたまたま持ってきたもの。基本は備え付けのハンガーだけで洗濯物を乾かすのには事足りましたが、鉄格子に洗濯バサミを使って靴下を干したりしました。ただ洗濯バサミが役立つかどうかは部屋の構造に負うところが大きく、事前に予想できないのでなんとも言えませんが。
スナックなどの食べ物以外にも、日用生活品はWeChatから購入することができ、部屋に届けてくれます。また、ネットで買った商品も危険物などを除けば届けてくれるようです。
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隔離生活中のいろいろ
ゴミは指定のゴミ袋に入れて、ドア前に置いておけばもっていってくれました。なにかあればWeChatか室内電話で聞くことができます。
体温チェックは1日2回。どちらもWeChat上から報告でした。
PCR検査は最初の3日間は毎日。その後は1日おきでした。
10日間の隔離生活を終えて
暇つぶしの道具を揃えてのぞんだので、10日間の隔離生活はあっさりと過ぎていきました。ちなみに解放される日が決まったのは、前日の午前中でした(WeChatで連絡が来ました)。
それまでは「特殊な状況が発生しない限り、23日に出ることができます」という回答しかくれず、確定はしませんでした。実際、私よりも少し前に中国北京入りした知り合いは、1日伸びて11日の隔離生活だったそう。
上記で書いたのは2022年9月12日からの10日間です。中国政府の政策が変われば、もろもろが変更される可能性があるのであくまで参考まで。