中国語の禁止・命令の言い方を紹介しましょう!
の2つが基本表現になります。
また、「不要」と「不用」の違いについても分かりやすく説明しました。
中国語の文法全体については「中国語文法の総まとめ」もあわせてご覧ください!
不要 もしくは 别 + 動詞
「〜するな」「〜しないで」という禁止の命令をあらわすのが「不要」と「别」です。
文頭に主語を付けることもできますが、通常は省略して「不要」もしくは「别」から始まるのが一般的です。
また、「不要」と「别」は置き換えることができ、意味はほぼ同じです。
bú yào shuō huà bié shuō huà
不要说话! = 别说话!
プーヤオシュオフア ビエシュオフア
話をしてはならない!
「说话(shuō huà)」は「話す」という意味です。「讲话(jiǎng huà)」もまったく同じ意味として使えます。
bú yào kè qì bié kè qì
不要客气 = 别客气
プーヤオクーチ ビエクーチ
どうぞご遠慮なく
これは決まった言い回しになりますね。
「どういたしまして」に近いですが、「どういたしまして」は「不客气=不客气」のほうがニュアンスとしてはより近い感じがします。
「不要客气」「别客气」はそれよりももう少し強い表現になります。
bú yào chā duì bié chā duì le
不要插队! = 别插队了!
プーヤオチャートゥイ ビエチャートゥイ
割り込まないで!
「插队(chā duì)」は「列に割り込む」という意味です。
上海などの大都市ではマナーは改善していますが、ローカルではまだまだなところもあります。そういうときに使えるフレーズです。
また、「别~了」と「了」が追加されているのは、目の前で起こっていることに対して「〜するな」というときに使う表現だからです。
bú yào miǎn qiǎng bié miǎn qiǎng
不要勉强 = 别勉强
プーヤオミエンチャン ビエミエンチャン
無理しないでね
「勉强」は日本語の「勉強する」ではなく「無理をする」という意味になります。
ちなみに、日本語と中国語で意味が違う単語・表現は「日本語と意味が違う要チェック単語集」にまとめました!
bú yào xiào a bié xiào a
不要笑啊 = 别笑啊
プヤオシャオア ビエシャオア
笑わないでよ
命令というほどではないですが、軽い禁止も意味することができるのが「不要」「别」です。
ただ、語調をマイルドにするために「啊」という語気助詞を付けてます。
qiān wàn bú yào gǎn mào qiān wàn bié gǎn mào
千万不要感冒 = 千万别感冒
チエンワンプヤオガンマオ チエンワンビエガンマオ
くれぐれも風邪ひかないでね
「千万(qiān wàn)」は「くれぐれも、どうか」といった強調を意味する副詞です。
禁止の命令形ではあるのですが、相手へのいたわりを示す表現で日常会話でもよく使われます。
bú yào zháo jí bié zháo jí
不要着急 = 别着急
プヤオジャオジー ビエジャオジー
焦らないで
これも日常会話でよく使われる表現です。
「着急(zháo jí)」は「焦る」という意味です。「着」の発音が特徴的なので要注意です。
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「不要」と「不用」もどちらも「要らない」という意味として使える表現です。
ただ「不用」のほうは命令形としてはあまり使いません。
「必要がない、要らない」というマイルドな否定表現が「不用」になります。
たとえば上の表現で、「不要说话=話をするな」を「不用说话」と言い換えたとすると、「話す必要はないよ」というニュアンスになって、禁止の命令という意味はかなり薄れます。
また、たとえばお店でなにか商品をすすめられたときに、「不要」と答えると確実に要らない雰囲気。
「不用」を使うとよりマイルドに要らない(必要ない)を伝えるようなニュアンスです。
もちろん言い方や語気にもよるので一概には言い切れませんが、「不用」のほうがマイルドだということはざっくりと覚えておきましょう!
zhàn zhù bù xǔ dòng
站住!不许动!
ジャンジュー プシュードン
止まれ!動くな!
警察が犯人に向かって叫ぶようなあのセリフです。
子ども同士でもよく遊びでこういうセリフを言っています。
「站住」も「不许动」もどちらも決まりきった言い回しになっています。
「不许(bù xǔ)」は「〜するな」という意味で、上で紹介した「不要」「别」よりも強い禁止を命令する言葉になります。
「不许动」は「不准动(bù zhǔn dòng)」と表現されることもあります。
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禁止・命令の言い方はマスターできましたでしょうか?
この記事を書いていて、日常会話でよく使う言い方に「不要」や「别」の表現が意外と多いことに気付きました。
ここで取り上げたのはよく使う表現なので覚えておきましょう!
なお、中国語の勉強法については「おすすめの勉強法と参考書・アプリのまとめ」に詳しく書いたのでぜひご覧ください。
中国語の文法事項ついては「中国語文法ーその特徴と各項目を総まとめ」にどこよりも分かりやすくまとめているのであわせてご覧ください。
それでは今回はこの辺で。
再见~!