青いキリンのジョークにみる中国人の発想力

こんにちは!kammyです。

青いキリンのジョーク

ある酔狂な大富豪が言った。

「もしも青いキリンを私に見せてくれたら、莫大な賞金を出そう」

それを聞いたそれぞれの国の人たちはこんな行動をとった。

イギリス人は、そんな生物が本当にいるのかどうか、徹底的に議論を重ねた。

ドイツ人は、そんな生物が本当にいるのかどうか、図書館に行って文献を調べた。

アメリカ人は、軍を出動させ、世界中に派遣して探し回った。

日本人は、品種改良の研究を昼夜問わず重ねて、青いキリンをつくった。

中国人は、青いペンキを買いに行った。

これは早坂隆『中国人vs日本人』という本に紹介されていたジョークです。

まさに言い得て妙だなと思いました。

中国人だったら、確かに青いペンキでキリンを塗りそうだなと。

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山を緑色の塗ってしまう

それで、「嘘から出たまこと」ならぬ「ジョークから出たまこと」として、中国では緑化の一環として、山を緑のペンキで塗った話が続けて紹介されています。

岩肌を緑のペンキで塗って「緑化」したとして一時話題になったことがあったのです。

山肌だけではなくお墓までペンキで塗った、なんていう事件(?)もあったようです。

こういうことが起きると、寄ってたかって「だから中国は低俗だ」とか「民度が低い」などといって批判する人たちがたくさんいます。

その手の本は本屋にもたくさん並んでいて、このペンキによる「緑化」も例としてよく出されてたりします。

「山をペンキで塗るなんて、なんて低俗な人民なのでしょう。緑化の真の意味など考えずに、目先のものだけですべてを済ませようとする。恥ずかしいとは思わないのでしょうか。そんな低レベルな発想しか出てこない国とは、まともな議論をすることは期待できません・・・云々」

完全に私の創作ですが、こんな感じの論法をよく見かけます。

でも、私の思考は上のようにはなりません。

真面目じゃないからかもしれません(笑)

もちろん、山肌を緑のペンキで塗って「緑化」することに私が賛成しているわけではありません。

私にとっては民度がどうこうとかよりも、その発想力に驚かされてしまうのです。

緑化の方法として「ペンキで塗る」という発想が出てくるってある意味すごくないですか?

日本人だったら、思いつかない発想だと思うのです。

やるかやらないか以前の問題として、アイデアとして出てこない。

中国の人は、こういう奇抜なアイデアを出すことができる素地があるように思います。

それが時には山肌をペンキで塗ってしまうというネガティブな方向に行ってしまうこともありますが、逆もあると思うのです。

さっと実例が出せないのが歯がゆいところですが、普通は思いつかないような奇想天外な発想は、日本人よりも中国人のほうが得意な気がします。

バカと天才は紙一重といったら言い過ぎでしょうか。

別の表現をすれば、中国人は一瞬で本質をついた解決策を提示することができるということでもあります。

上の青いキリンのジョークに戻れば、中国人の回答がもっとも簡単で、もっとも早く、そしてもっとも楽に「青いキリンを見せる」という目標を達成するわけです。

なんといってもペンキで塗るだけですから。

もし自分が青いキリンを要求する富豪であれば、中国人には少なくとも座布団を一枚はあげたい(笑)

そして、その意味でも中国人の本質をよく表したジョークだと思います。

ちなみに、下の風刺的な「緑化」の解説、とても面白いです。

まさにこの「ペンキ緑化」を取り上げているのですが、書き方が絶妙です。

こういうジョークもしくは風刺であれば、私は割と好きです(笑)

ウィキペディア「緑化」

ジョークにまで昇華しない国民性

さて、上で紹介した本のあとがきには、次のように書かれていました。

「世界中どこでも隣国との関係性は微妙なものになりがちだが、フランスとベルギー、ルーマニアとハンガリー、オーストラリアとニュージランドの間には、隣国同士お互いの短所を気軽に笑いあうジョークが数多くある。なかにはかなりブラックなものも存在するが、性根から憎みあっているわけではないからこそ言えるという側面がある」

私の勝手なイメージかもしれませんが、フランス人ってこういうジョークをつくるのがうまい。

いろんな国や人の短所をジョークというオブラートで笑いに変えてしまうのです。

一方で、日本人は、ジョークづくりがあまり得意ではないと聞いたことがあります。

日本人は日本人論がとても好きで、自国民に関する本がこれほど普及している国は珍しい、というようなことも別の何かで読んだことがあります。

でも、それがジョークにまでは昇華しない国民性がどうもあるようです。

日本人は根が真面目なんでしょうね。

それでも、ジョークをつくれないわけではない。

お互いの短所を真面目な顔して本気で叩き合うのではなく、ジョークにして笑い飛ばせるような、そういう風土が日本人と中国人のあいだにつくられていったらいいなと思ったりします。

さて、中国人と日本人の違いはここで紹介しただけにとどまりません。

中国人の性格全般については「中国人の性格の特徴」でまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください!

また、中国の生活全般については「生活習慣・文化・風習における日本との違い」にまとめました。こちらもあわせてご覧ください!

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