食事の席では「おいしい」と伝えたほうが気持ちよく食事を楽しめますね。
また、出した料理がおいしかったかどうか相手にきくことで、コミュニケーションも深まり、食事を楽しむことができます。
食事の席が多い中国では「おいしい(美味しい)」は基本フレーズ。
ただし中国語は「何が」おいしいかによって言い方が少しだけ違います。
それだけ気をつければあとは大丈夫。
おいしい(食べ物)= 好吃(ハオチー)
おいしい(飲み物)= 好喝(ハオフー)
後半では、「おいしくなかった」場合の婉曲な言い回しも紹介しますね。
すべての中国料理が美味しいわけではありませんから(笑)
目次
好吃!
hǎo chī
ハオチー
おいしい!
丁寧語とかは気にする必要はありません。
固形の食べ物がおいしい場合には「好吃」ひと筋で大丈夫です(笑)
「おいしい」をもっと強調するときは、
很好吃
hěn hǎo chī
ヘンハオチー
とてもおいしい
真好吃
zhēn hǎo chī
ジェン ハオ チー
本当においしい
太好吃了
tài hǎo chī le
タイハオチーラ
おいしすぎる
食べたものが「おいしい」ことを伝える例文をいくつか紹介しましょう。
上の表現を組み合わせたバリエーションがあったほうが食事も会話もはずみますよ〜
这个菜非常好吃!
zhè gè cài fēi cháng hǎo chī
ジェイガ ツァイ フェイチャン ハオチー
この料理はとてもおいしいです!
今天的菜都好吃,我很喜欢
jīn tiān de cài dōu hǎo chī wǒ hěn xǐ huān
ジンティエンダ ツァイ ドウ ハオチー ウォー ヘン シーフアン
今日の料理はどれもおいしいです、私は好きです
吃饱了,太好吃了
chī bǎo le tài hǎo chī le
チーバオラ タイハオチーラ
おなかいっぱいです、すごくおいしかった
中国語には基本的に過去形がないので、「おいしかった」とそのまま伝えるのは難しいですが、最後の「吃饱了,太好吃了」ならそのニュアンスが出ると思います。
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好喝!
hǎo hē
ハオフー
とてもおいしい!
この場合は、飲み物の場合です。
ビールとかジュースとかですね。
それから、スープやお粥もこの「好喝」で表現します。
「好吃」と同じように強調した言い方をすることもできます。
很好喝
hěn hǎo hē
ヘンハオチー
とてもおいしい
真好喝
zhēn hǎo hē
ジェン ハオ フー
本当においしい
太好喝了
tài hǎo chī hē
タイハオフーラ
おいしすぎる
中国語で「おいしいですか?」とたずねたいときは、さっきの基本の表現に「吗?」を付け食わればいいだけです。
好吃吗?
hǎochī ma
ハオチーマ
(食べ物が)おいしいですか?
好喝吗?
hǎohē ma?
ハオフーマ
(飲み物が)おいしいですか?
もしくは「好」を繰り返すかたちでも「おいしいかどうか」をきく疑問形になります。
このときは文末の「吗」は付けません。
好不好吃?
hǎo bu hǎo chī
ハオプハオチー
(食べ物が)おいしいですか?
好不好喝?
hǎo bu hǎo hē
ハオプハオフー
(飲み物が)おいしいですか?
どれがおいしいのか具体的にきくときは?
哪个好吃?
nǎ gè hǎo chī
ナーガ ハオチー
どれがおいしいですか?
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「まずい」の中国語は
不好吃
bù hǎo chī
プハオチー
(食べ物が)まずい
不好喝
bù hǎo hē
プハオフー
(飲み物が)まずい
相手の出した、もしくは選んだ料理に対して「まずい」というのはちょっと気が引けますよね。
そういうときはどういう言い方をすればよりまろやかになるか(笑)
いくつか例を出してみたので参考にしてください。
吃不惯
chī bu guàn
食べ慣れてないんです
吃不来
chī bu lái
(食べ慣れなくて)口に合わないんです
食べ慣れない料理で、どうしても「おいしい」と言えないものもあると思います。
そういう場合は「吃不惯」「吃不来」といいましょう。
外国人に納豆を食べさせてその反応を楽しむ日本人のように、中国人も食べ慣れないものを食べたときの日本人の反応を期待しているかもしれません(笑)
太辣了,吃不下
tài là le chī bu xià
とても辛くて、食べられません
辛くて食べられないときは素直に伝えるのもよいと思います。
对我来说、太辣了,吃不下
duì wǒ lái shuō tài là le chī bu xià
私にとっては辛すぎて食べられません。
私にとっては=「对我来说 duì wǒ lái shuō」は便利な言い回しかもしれません。
中国でも辛いものを食べる地方と、唐辛子はほとんど使わない地方があります。
上海や広東はほとんど使わず辛い料理は少ないですが、内陸の都市にいくと「半端のない辛さ」の料理が出てくることもあります。
中国人のなかでも辛いものが得意な人とそうでない人がいます。
辛いものが苦手なことに理解はありますので、素直に伝えて大丈夫です。
重慶の火鍋として人気のお店にいったときのこと、ひとくち食べただけでもうすべての味がなくなるほど辛いスープで全然食べられませんでした(笑)
太麻了
tài má le
タイマーラ
舌がしびれる
適当な日本語訳がなくて「舌がしびれる」としましたが、食べたことのない人にとってはとてつもない刺激があるのは「山椒」です。
四川料理などには山椒がその実の状態のままたくさん入れられていることがあります。
これをそのまま食べたり噛んだりすると、舌がしびれます。
「あ、うなぎにかける山椒ね、好きだよ」
そういうレベルではありません、ほんとに。
四川省の成都で最初に食べた麻婆豆腐は、この山椒と唐辛子がこれでもかというほど入れられていて、その後しばらく料理の味がしませんでした。
実の存在が見えて避けられるとかそういうレベルではなく、料理のなかに大量の粉末が入れ込まれているのです!(笑)
日本の麻婆豆腐とは「豆腐という素材が同じというだけ」でまったく違う料理です(笑)
四川料理ではなくてもこの山椒が入れられていることがあるので、もし食べてしまったらこのことかと思ってください。
そしてそのときは「太麻了」です(笑)
我不喜欢
wǒ bù xǐ huān
好きではない
从来没有吃过这种菜
cóng lái méi yǒu chī guò zhè zhǒng cài
こういう料理は食べたことがない
(いい意味にも使えます)
日本没有这个菜
rì běn méi yǒu zhè gè cài
日本にはこの料理はない
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おいしいの表現いかがでしたか?
おいしいの表現は、「食べ物」と「飲み物」を分けるのがポイントでした。
おいしい(食べ物)= 好吃(ハオチー)
おいしい(飲み物)= 好喝(ハオフー)
また、中国料理にはいろんな種類のものがあって、日本にはない素材を使った料理もたくさんあります。
そういうのに当たった(?)ときに言える「おいしくない」表現も上で紹介しましたが、うまく気持ちを伝えて食事の席を楽しめればいいですね!
なお、中国語会話全般については「中国語の会話総まとめ」に網羅的に分かりやすくまとめてあります。ぜひあわせてご覧ください。
それではこの辺で。
再见!
それではさっそく解説いってみましょ〜