ここでは中国語会話を学ぶための参考書を紹介します。
よく使われる基本会話フレーズというのは中国語にもたくさんあって、それらを集中的に学んでいくことは会話上達への近道になります。
中国語の会話フレーズに関する参考書はたくさんありますが、種類が多すぎて適当なものを選ぶのは難しいと思います。
そんな方に向けて、ここでは中国語に約20年近くかかわってきた私がおすすめの使える参考書3冊を紹介します。
目次
この本のよいところは、まったくの中国語初心者にも、少しかじったことのある人にも(入門書を1冊など)どちらにとっても勉強しやすいつくりになっていることです。
最初の1章は「基本の文法と発音」に当てられていて、まったくの初学者にも配慮しています。
パート2では基本的な挨拶、パート3と4では会話の基本フレーズを学べるようになっています。
会話の基本フレーズは全部で42パターンと多くはないですが、会話用の参考書の1冊目としては十分です。
著者の方は、この『世界でいちばんやさしい中国語の授業』という参考書も書かれているのですが、何よりガチで分かりやすいのが特徴です。
また、単語ごとに日本語の逐語訳がついているのは、本書の大きな特徴です。
逐語訳があると、単語の意味が分からなくて文章全体の意味が見えない、ということがなくなります。
その結果、文の構造=語順の理解に集中することができるのです。
中国語の文法は語順の理解といっても過言ではないくらい大切です。詳しくはこちら→中国語文法ーその特徴と各項目を総まとめ
その語順の理解に注力しながら、会話フレーズを習得できるようになっているのは素晴らしいつくりだなと思います。
より詳しいレビューはこちら→『ひとりで学べる 中国語会話』
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アプリ経由で音源をスマホから聞くことができる本です。
これだけスマホとオンデマンド音楽が普及している時代に、新しく出てくる参考書のほとんどが「CD」というのが出版業界の実情です・・・
CDプレーヤーって持ってる人いますか?
もちろんパソコンに入れれば聞けますし、それをスマホに移せば聞けるでしょうけど、その手間を考えるだけで勉強を諦めてしまいそうです。
パソコンだってCDドライブが付いてるものが減ってきています。なんでもオンラインで落とせる時代ですからね。
そんな中、出版業界(とくに中国語参考書)はまだCDが主流です!(笑)
しかしこの本は、アプリ経由ではあるのですが、その音源をスマホで聞くことができます。やっと出たか!といった感じ・・・笑
ちょっと面白いのはそのアピールポイントに出版社自身が気付いていないのか、案内書きが小さく、しかも本書の目立たないところにあることです。ちょっと勿体無いなと思います。
個人的にはこの点だけを持って本書をオススメできます!
内容についてはオーソドックスですがそれだけに使いやすいです(ちょっと紹介がおおざっぱ過ぎ)
この本のより詳しいレビューと音源の詳細についてはこちら→『新ゼロからスタート 中国語 会話編』
本書の名前のとおり、72パターンの会話フレーズが紹介されています。
容赦なく、冒頭から会話フレーズに入っていく究極の会話フレーズ特化本です。
「絶対覚えたい21パターン」と「頻出の51パターン」に分けられてはいますが、それほど大きな違いは感じませんでした。
とにかく72パターンを有無を言わさず、コラムも余談も写真も挟まず、怒涛の勢いで学習できます。
さすがにイラストだけはちょっと付いています(笑)
また、文法的な説明や解釈までもが最小限にとどめられています。
72パターンの一例を紹介してみますね。
こういうのが72個も揃えられていて、しかもそれぞれに当てられているのは1つの基本フレーズのみ。
気持ちよいほどに余計な解説などを削ぎ落として、会話フレーズを身につけ使えるようになることだけに徹しています。
だから、「なんで語順がこうなるの?」「違う表現やフレーズはダメなの?」と理屈で考えてしまう人には向いていません。
ただただ使える会話フレーズをとにかく増やしたい人にはもってこいの参考書です。
より詳しいレビューはこちら→『たったの72パターンでこんなに話せる中国語会話』
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3冊ともにとてもよい参考書なので、優劣はつけがたいです。
学習段階によっても最適なものは違ってくるので、自分のフィーリングに合うもので学習するのがよいと思います。
そして合わなくて途中でやめてしまっても、諦めずに新しいのにぜひ挑戦してください(笑)
「参考書挫折」が多ければ多いほど、中国語のレベルもアップしていきますよ!
なお、他の中国語関連の参考書については下記もあわせてご覧ください。
それでは今回はこの辺で。
再见~!