こんにちは!kammyです。
中国の春節といえば爆竹と花火というイメージがあるでしょうか?
そのイメージはあっているのですが、その量は年々すくなくなっています。
今回はそんな話です。
目次
さっそくですが、下の数字、何の量だか分かりますか?
2011年:210トン
2012年:205トン
2013年:145トン
2014年:225トン
2015年:90トン
2016年:30トン
2017年:18.3トン
2018年:7.55トン
これは、杭州中心部で回収された「花火および爆竹」のゴミの量だそうです。
杭州の地方紙に掲載されていました。
春節の年末年始には、たくさんの花火や爆竹が鳴らされます。
それの「残骸」としてゴミも出るわけですが、その回収量が数値として記録されているみたいです。
どこまで正確かは分かりませんが、全体の傾向としてかなり減少しています。
2018年は歴史的にかなり少なく、最盛期(?)の20分の1ぐらいになっています。
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杭州ではありませんが、このブログのベースである浙江省義烏市でも同じように花火と爆竹の量は減少傾向にあります。
妻(中国人)の実家でも、2017年はけっこう大きな花火と爆竹を鳴らしました。
テレビで流れる紛争映像のリアル版みたいな感じです。冗談ではなく。
品質の問題なのか、花火を置いている土台の問題なのか、上に飛んでいくはずの花火が横に飛んできたりして、スリルも満点。
日本でいえば地方の花火大会レベルの花火を、ビルとビルがひしめきあう場所で打ち上げたりします。
火花が窓にあたったりすることは日常茶飯事です。
しかし、2018年、2019年はかなり小規模になりました。
小さめの吹上げ花火だけで、爆竹も鳴らしませんでした。
爆竹や花火が少なくなっているのは政府が禁止しているからということなのですが、おそらく販売元をも政府が取り締まっていて、爆竹や花火自体が手に入りづらくなっていることも大きいと思います。
実際、記事によると、杭州市では2016年10月に販売元を取り締まる規定が制定されたとか。
同じ浙江省の義烏市でも同じような取り締まりが始まっていても不思議ではありません。中国全土でも同じような傾向があるでしょう。
静かになっているといってもそれでも日本よりは賑やかです。年末の数日間は、花火の音がずっとどこかで鳴っている状態です。
街中に人や車が少なく、その分全体として静かなため花火の音が目立つのですが、それでも常にどこかでパンパンと音がなっている状態。
もしこれが最盛期と同じ今の20倍の状態だったらと想像すると・・・相当うるさかっただったろうと思います。
逆に、中国人からしたら、何か物足りなさを感じている人も多いかもしれません。
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この花火や爆竹ですが、年始というよりも、年末により多く鳴らされます。
これは地域差もありそうですが、ここ浙江省義烏市では旧暦12月28日から30日(大晦日)にもっとも多く鳴らされます。
時間は特に決まっていません。夜が多いような気もしますが、昼間も鳴らされています。
これはまったく基準がわかりません。
冠婚葬祭のように算命(占い)で決められているわけでもありません。けっこう適当というか大雑把なんだろうと思います。中国ならありえそうな話です。
関連ブログ記事>>>>「中国は占いで冠婚葬祭の日取りを決める」
28日から30日ぐらいで、各自都合のよいときに鳴らすという感じでしょうか。
別記事で書いた「新年」の範囲のあいまいさと似たような雰囲気があるのかもしれません。
関連ブログ記事>>>>「新年の範囲が日本と中国では違う」
さて、年々静かになっていく中国の春節。
将来的には、爆竹も花火もまったく無くなってしまうのでしょうか。
もちろん火事や怪我人を減らすためには仕方ないのでしょうが、中国的な要素がひとつ失われてしまうようでどこか残念な感じがします。
妻の実家という一例ではありますが、2017年と2018年を比べられるのが下の2つの動画です。
2017年は、建物を破壊しているのかと思えるほどの花火でした(笑)
しかも、動画には撮りませんでしたが、続けて爆竹も大量に鳴らされたのです。
それが今年はかなり地味になりました。日本では通称ドラゴンと呼ばれるような吹上げ花火が数本です。寂しい・・・。
それでも、その“爆発具合”が中国的な雰囲気を出していて、引き続き失われていない「中国感」にどこかほっとする自分がいるのでした(笑)
ちなみに2019年も2018年と同じで4本のドラゴン花火でした。