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中国語の「把」を使った構文|その意味と例文

「把」を使った中国語表現について説明します!

「把」は、通常は一番うしろにある目的語を動詞の前にもってくる文型に使います。

細かいルールもありますが、基本はとても簡単です!

なお、「一把雨伞」などの表現で使う量詞の「把」については「中国語の量詞(助数詞)」をご覧ください。

kammy
それでは早速解説いってみましょ〜!

中国語の文法全体については「中国語文法の総まとめ」もあわせてご覧ください!

基本的な文型

主語 +  + 目的語 + 動詞

普通、目的語は動詞の後にくるが、その目的語を「把」をつけて前にもってくる

一般的な文章は、SVOつまり[主語+動詞+目的語]という順序です。

しかし「把」を使った構文では、最後にある目的語に「把」を付けて動詞の前に引っ張り出してきます。

これが「把」構文といわれる基本文型です。

例文をみてイメージを固めましょう!

赤字が「把」で、緑字が動詞句の部分です。

→の先には「把」を使わない文章を並べてみました。

tā bǎ chuāng hù dǎ kāi le

窗户打开了

→她打开窗户了

彼女は窓を開けた

tā bǎ zuò yè zuò wán le

作业做完了

→他做完作业了

彼は宿題を終えた

wǒ bǎ nán péng yǒu de dōng xī dōu rēng diào le

男朋友的东西都扔掉了

→她扔掉男朋友的东西了

私は彼氏のものをすべて捨てた

kammy
えー、最後の例文は彼女にいったい何があったんですかね・・・

普通の文章と何が違う?

「把」を使った文章と普通の文章、何が違うのでしょうか?

普通の文章では、「彼女が窓をしめた」「宿題が終わった」という事実をただ述べているだけです。

一方で、「把」を使った文章だと目的語を「具体的にどうするのか」という点に重点が置かれるようになります。

「具体的にどうするか=処置・処理するのか」という点が強調されるので、その処置の対象である目的語は具体的なものである必要があります。

そして、動詞のほうについては裸のまま使わず、その「処置の結果」が明確になるように、「了」を加えたり、補語を加えたりする、もしくは重ね型にしたりする必要があります。

kammy
簡単なように見えて微妙に細かいルールがあるんですねぇ!
処置を加えることから、この「把」構文は処置文とも言われます。

否定文の作り方

主語 + 不/没 +  + 目的語 + 動詞

否定は「把」の前に置きます

否定形をつくる場合には、「不」もしくは「没」は「把」の前に置きます。

例文を見てみましょう!

wǒ bù bǎ zhè gè xiāo xī gào sù tā

不把这个消息告诉他

私はこの情報を彼女に伝えない

wǒ méi bǎ shǒu jī dài lái

没把手机带来

私はスマホを持ってくるのを忘れた

wǒ méi yǒu bǎ nán péng yǒu de dōng xī rēng diào le

没有把男朋友的东西扔掉了

私は彼氏のものを捨てなかった

疑問文の作り方

疑問文は「吗」を文末においてつくります。

nǐ bǎ qián nǚ yǒu de dōng xī dōu rēng diào le má

前女友的东西都扔掉了

元カノのものは全部捨てた?

kammy
状況によってはすごく怖い文章ですね・・・
「把」を反復させて「把没把」とする作り方もあります。

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まとめ

細かいルールもありますが、基本的には簡単な構造だと思います。

複雑な展開もないので比較的使いやすいはずです。

なお、中国語の勉強法については「おすすめの勉強法と参考書・アプリのまとめ」に詳しく書いたのでぜひご覧ください。

中国語の文法事項ついては「中国語文法ーその特徴と各項目を総まとめ」にどこよりも分かりやすくまとめているのであわせてご覧ください。

それでは今回はこの辺で。

再见~!

kammy

約20年近く中国・中国人と関わっている中国通。中国や中国人のことが好きで、その面白さを伝えるべくブログを書いています。妻は中国人。