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トイレットペーパーを首に巻くおじさん in 中国高速鉄道

こんにちは!kammyです。

上海に向かう高速鉄道。

途中から乗ってきたおじさんの首に白いものが巻き付いていました。

???

よく見るとどうやらトイレットペーパーのようです。

最初はビニール袋かなとも思いましたが、光の反射具合がどうも紙のようで、ぐるっと首に巻きつけて、前の部分で結んでいます。結び目は小さく軽く結んだだけの感じ。

え、でもなんでトイレットペーパーを首に巻く?

最初はマフラーにも一瞬見えました。

だから、風邪を引いたら首にネギを巻く、みたいな昔の習慣の現代中国版といったら言い過ぎですが、まぁ首が寒かったのかなと想像しました。

ちょっと寒いけどマフラーは手元に無く、何か巻くものはと探していたら、トイレットペーパーが目に止まった、みたいな。

まぁ奇抜な発想の持ち主の天才肌のおじさんなのかなと勝手に想像していました。

おじさんは一人のようで、私の前の席に座りました。

私は眠くてうとうとしていたので詳しく観察していたわけではないのですが、どうやら何かを食べた後だったと思います。

その首に巻いたトイレットペーパーで顔とか首回りとかを拭き始めたのです。

汗?汚れ?電車の中は暑くはなく、むしろ涼しいくらいの気温だったので、汗だとしたらよほど辛いものでも食べたのでしょうか。

けっこう何度もゴシゴシ拭いて、しばらくするとトイレかどこかに行くのか、立ち上がって出て行きました。

数分後に戻ってくると、また首にトイレットペーパーが!・・・ということは残念ながら無かったのですが、ごそごそと今度は荷物を整理し始めました。

やっぱり寒くてトイレットペーパーを巻いてたのだろうとしか推測できませんでした。他の選択肢が思いつかない。

そんなことを考えながら何気なく荷物整理中のおじさんを見ると、なんとマフラーをちゃんと持っているではありませんか!

しかも、それをカバンの中にしっかり折りたたんでしまっていました。え?マフラーがあってしまっちゃうってことは寒いとか風邪では無い?

確かにこのおじさん、最初からかなり薄着なのです。トレーナーのようなものを一枚着ているだけ。

この日の外の気温はコートを着るくらいなので、厚手の何かをもともと羽織っていたとしても薄着。風邪を引いていたら、もっと厚着をするはずです。中国の人は厚着の傾向があるから、この格好で風邪の可能性はかなり低い。

結局、おじさんがなぜトイレットペーパーを首に巻いていたのかは最後まで分からずじまいでした。

見た目的に、そういう特殊な趣味がある風貌をしているとかはなく、むしろ本当に普通の中国のおじさんです。

あえて言えば、白い大きめな粒のネックレスをしていたのが少し気にはなりましたが、そこに何かトイレットペーパーを巻く秘密があったのでしょうか。

単純に食後に紙が必要だと思ったから、首に巻いてきた?たとえば電車に乗る前にトイレに入って少し紙を取ってきたとか。ただ、中国の公衆トイレには紙が置いてあることは普通無く、トイレのついでに巻いてきた、というようなことは可能性として低いのです。

だから、どこかに行ったついでに巻いた可能性は低く、わざわざ巻いたのです。

さらなる謎は、なぜ首に巻くのか?です。

最終的には首や顔を拭くために使われたので、ファッション性よりも実用性のために巻かれたトイレットペーパーのはず。手持ちのカバンもポケットもあるのに、なぜ誰も思いつかない「首に巻く」という奇抜なアイデアを実行するに至ったのか?

あー、こうして書いていたらすごく気になってきました。もっとちゃんと観察してれば何か分かったかもしれない!と軽くどうでもいいことに後悔中です。

kammy

約20年近く中国・中国人と関わっている中国通。中国や中国人のことが好きで、その面白さを伝えるべくブログを書いています。妻は中国人。

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kammy