こんにちは!kammyです。
ちょっと過激めなタイトルですよね(笑)表紙もかなりインパクトがあります。
著者は「中国一有名な日本人」とのことで、中国のユーチューバー的な存在として若者からの絶大な人気があるようです。
中国ではYouTubeは規制されているので正確にはユーチューバーではなく、中国語で「網紅」と言われます。
ネットアイドル・有名人という感じに近いでしょうか。
私はこの著者のことを知らなかったのですが、海外で有名な自国の人というのは案外そういうものかもしれません。
日本のアニメや漫画のソフトパワーが、中国でどれだけの強い影響力を持っているかを、たくさんの事例や経験をもとに説明してくれています。
それらを読むと、日中関係についてもっと前向きな気持ちを持って楽観的に考えてもいいような気がしてきます。
日本のアニメが好きで日本語を勉強する中国人はたくさんいるし、アニメ好きが高じて日本に留学する人もいる。
さらに、日本のアニメをたくさん見すぎているうちに、自然と日本語が分かるようになってしまった、というツワモノもたくさんいるようです。
そうした人々との数多くの交流を通じて、筆者は日本のソフトパワーこそが日中間の軋轢を解いていくひとつの突破口になるはずだ確信し、いろんなイベントや仕掛け、作品作りをしているようです。
ここで紹介されている内容っておそらく日本人はほとんど知らない。
というか、私も全然知らなかった(笑)
ぜひこの著者:山下さんとその活動が、日本でももっと認知されていけばいいなと思います。
また、中国人の若者が日本のアニメや漫画、そしてそれを通じた日本カルチャーをどれだけ好きかということを、日本人はもっと知っていいように思います。
そういう報道が、中国人の悪さを報じる時間にどんどん取って代わっていったらと願います。
文中で、ある意識調査が紹介されていて、日本人の約8割が中国人を好きでないと回答し、中国人も同じく約8割が日本人を好きではないと回答したそうです(p.78)。
私は中国が好きなだけに、こんな多くの日本人が中国のことをネガティブに(逆もしかり)思っていることにちょっとした衝撃。
多少は改善してきているらしいのですが、その改善に貢献できるような何かを私もできたらなぁと思う今日この頃です。