他の参考書については下記もあわせてご覧ください。
ここでは中国語の単語を勉強するための参考書を紹介します。主要どころはざっくりこうです。
(なお、中国語の総合参考書についてはこちら、勉強法についてはこちらをご覧ください)
中国語の単語集・単語帳はそれほど種類が多くありません。
ただそれでも単語帳選びで失敗したくないと思う人も多いはず。
そんな方に向けて、ここではそれぞれの特徴とどういう人におすすめなのかを紹介します。
結論を先にまとめておきましょう!
上には2つのリンクしか貼っていませんが、全部で7冊のシリーズものです(内1冊は会話編なので単語帳とは違います)。
中国語の単語にかんする参考書でここまで数が揃っているのはキクタンだけです。
レベル | 収録単語数 | CD収録時間 |
【入門編】中検準4級レベル |
504単語 | 約49分 |
【入門編】中国語会話 |
– | 約70分 |
【初級編】中検4級レベル |
560単語 | 約61分 |
【初中級編】中検3級レベル |
1008単語 | 約45分+約52分 |
【中級編】中検2級レベル |
896単語+成語112語 | 約56分+約35分 |
【慣用句編】中級レベル |
1008単語+成語224語 | 約71分 |
【上級編】中検準1級レベル |
1,008単語+成語224語 | ? |
外国語を音楽のリズムに合わせて習得する学習法「チャンツ」というのをもとにしているので、音源にはリズムのよいバックミュージックが入っています。
ちなみに中国語だからか、バックミュージックが微妙に中華風なのが楽しいです(笑)
下に紹介する『耳タン』との大きな違いは、音源に例文の音声は入っておらず「中国語単語→日本語→中国語単語」のみのところ。
例文の音声も欲しい人には欲求不満かも。アマゾンでレビュー評価を下げているのはこれが主因です。
ただ、単語を暗記するだけの「単語帳」として考え、例文音声を重視しないのならまったく差し支えないと思います。
むしろ後述しますがスマホで気軽に聞ける音源がそろっているという点では圧倒的です。
中検をベースにして単語が組まれているので、非常に取り組みやすいのも優れた点。
あらゆる意味で王道の単語帳です。
何よりも優れているのは音源をスマホで自由に聞けること!
CDをパソコンに入れて、それをスマホに移動という手間がありません(CD付きなのでそれもできます)。
私はこの重要性・気軽さがもっと評価されてもいいと思うのですが、アマゾンレビューでこの点について触れている人はいませんでした。
みんなみんな、手元にあるスマホをもっと有効に使って!
アルコという専用アプリから音声をダウンロードできるかたちです。
本書を買ってなくても無料でダウンロードできるので、気になる方は事前に聞いてみるとよいと思います。
しかもスピードも0.5倍から3倍まで選べるし、ちょっと先に早送りも簡単にできる。素晴らしいの一言です。
さらにはiPhoneではバックグランドで再生可能でした。ダウンロードするのでオフラインでも再生可。
大きな声では言えませんが、本は買わなくてもこの無料音源だけで十分学習できるのではないかと・・・笑
もちろん本を買ったほうが効率的ですよ!(笑)
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この本のいいところは音声が充実しているところです。耳タンという名前に恥じません。
あ、一応いっておきますがお肉の「牛タン」とかの仲間じゃないですよ。
中国ではパンダの耳を「耳タン」と呼び、塩漬けにして保存食として食べるのが四川省あたりの春節の風習で、それを元にした本タイトルです。・・・はい、大嘘です、ごめんなさいパンダさん。
「耳から単語」を訳して耳タンですね、念のため。
・・・はい、戻ります。
と3種類の音声が収録されています。収録時間も3時間54分とかなり長いです。
バックにBGMが流れているので飽きづらいように工夫もされています。
ネックとなるのは、本気で学びたい人には続編が絶版になっていること(2019年2月現在)。
この本で習得してはい次!ってなったときに次がない(笑)
デザインというか装丁も個人的には好きでおすすめなのですが、続編がないのがネック。
736語収録で、関連語も含めると890語。入門から中検4級レベルです。
と同じ王丹さんという方がつくっています。上記の本が肌に合うかたにはおすすめです。
この本はコスパが圧倒的によいです(笑)
1,400単語も収録されていて、上記2冊よりも安いのです。
見てください、1単語あたりの単価の安さを!
単語数 | 価格 | 1単語あたり | |
キクタン | 504 | 1,944円 | 3.85円 |
耳タン | 736 | 1,944円 | 2.64円 |
ゼロからスタート | 1,400 | 1,728円 | 1.23円 |
※価格は紙版の価格です(2018年11月現在)。キクタンは入門編です。
あまり意味のある比較ではないかもしれませんが(笑)、単語数をかせぐという意味ではお得ということです。
本書後半に並べられた単語は例文がついておらず単語の羅列のみとなっています。
それで収録単語数を増やしているかたちです。
例文無しを嫌がる人もいるかと思いますが(実際そういうレビューもあります)、たとえば「現金」「博物館」「体温計」「利益」などなど明らかに使い方が分かるようなものに例文は必要でしょうか?
個人的には別になくてよいかなと思います。
本書の優れたところはその分、よく使う大事な単語には例文が2−3個ついている点です。これは耳タン、キクタンよりも優れた部分です。
たとえば「相談する」「出かける」「着る」といった頻出単語や、「ごちそうする(请客)」といった中国ではよく使う単語には例文が2−3例ついているのです。
使い方を知りたくて例文を見るわけですから、「博物館」には例文は必要なく「ごちそうする(请客)」に例文が多く欲しいと思うのは合理的です。
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フレーズで単語を覚えていこうというコンセプトでつくられた参考書です。
2−3語のひとかたまりで覚えていくという方針なので、単語帳とは少し違ってくるのかもしれません。
ただ、文法の解説はなくフレーズがただ並べられているだけ、という意味でいえば単語帳としても使えるでしょう。
このタイプは合う合わないがあると思います。正直書いちゃいます、ちなみに私はダメでした(笑)
基本的には「日本語→中国語」をスムーズに出るようにしようというコンセプトで、まず日本語が書いてありページをめくると中国語という流れです。
これが私はどうも苦手で、どうしてもまず中国語から入りたい派です。
少なくとも中国語で会話するときには、いちいち日本語が頭のなかには出てこないのです、私は。
だから身について使えるようになる感じがしないという意味で中途半端だし、単語暗記なら単語だけをドバッと覚えたい派です。
今になって再度本書に目を通してみましたが、少なくとも入門編は日常でもよく使う単語・フレーズばかりでした。
ほんのちょこっとだけこれは使わない単語だなというのはありましたが(笑)
だからフレーズごと覚えることができたらかなり有用だろうと感じるし、力がつくでしょう。
会話でも読解でも作文でも、フレーズで使うことが多いのは事実なので、ひとまとまりで単語を覚えたい人には向いている本だと思います。
少し厚手の文法書になると、けっこうな量の単語帳が巻末についていることもあります。
そういうので補えないこともないですが、単語だけを学ぶ参考書が1冊あるとまとめて学習することができるので便利です。
中国語の文法は一部をのぞいてそれほど複雑ではなく、語彙力・単語力が勝負な面がかなりあります(中国語の文法の特徴について)。
だから初期の段階で、単語をどばっと覚えておけばそれだけで大きな基礎力となって後々きいてきます。
なお、他の中国語関連の参考書については下記もあわせてご覧ください。
それでは今回はこの辺で。
再见~!