こんにちは!kammyです。
中国はとても広い。
ヨーロッパがまるごとすっぽり入って、面積的には詰めれば2つも入る大きさです。
それほど面積が大きいにもかかわらず、中国は歴史上、世界的にみて早い段階で統一されました。
政治的な統一が早い段階で達成されたのは、地形的な要因が大きかったのではないかと、ある本の中(下記)で説明されていて面白いなと思いました。
そこではヨーロッパとの違いをあげています。
ヨーロッパは、アルプス山脈や地中海があり、海岸線も複雑。
一方で、中国は黄河と長江によって東西が結ばれ、南北も運河によって移動が比較的容易。
ヨーロッパにもライン川やドナウ川があるけれども、中国と比べたら規模が小さい。
つまり、中国では統一に優位な地形的な条件が整っていた、という話です。
地理的条件があったから、世界史的にみて統一されるのが早かった。
それで、統治するためには共通言語が必要なのだけれども、それぞれの地域では話している言葉が違う。
ではどう統治していくのかを考えた時に発達してきたのが、象形文字である漢字という文化なのではないか、という説明は興味深いなと思いました。
それを読んでいて、ふと思ったのはローマ帝国。
その本は、著名な学者さん3人の対談というかたち。
歴史的な話や学問的な話を縦横無尽にしています。
割とその手の本は読んでいるつもりなのですが、それでも知らない人や分からない単語がけっこう出てくる(笑)そのくらい話題が多岐に及んでいます。
だから当然、ヨーロッパを最初に統一したローマ帝国の話が出てくるかと思ったのですが、不思議と一言も言及がありませんでした。
このローマ帝国と現代の中国の比較というのは、面白い研究になるのではないかと思ったりします。
異民族の統一、常にある外敵の存在、世襲ではないトップ・・・共通点はいくつかある。
ローマ帝国の崩壊の理由なんかは、中国の今後を占うために、有益なものを提供してくれるような気もするのですが、どうでしょう。
塩野七生さんは中国についてどんなことを言っているのか気になります。
ただ、中国とローマを比較した本は、今まで一冊も見かけたことがありません。
そういう意味では、もしかしたら全然面白い比較ではないのかしら・・・(笑)