こんにちは!kammyです。
中国人は、数字に対する意識が一般的に日本よりも強いです。
電話番号は下4桁が「8888」「6666」というのが多いし、車のナンバーや携帯番号にもこだわりを持っている人が多いようです。
日本人のもつイメージと同じものもありますが、「6」や「9」のように違うものもあります。
今回は、そうした中国人の数字に対するイメージについて紹介しましょう。
「4」は、中国でもよくない数字とされています。
理由は日本と同じで、「死」という字と発音が近いからです。
「4=sì」
「死=sǐ」
四声は違いますが、ピンインは同じです。
一方で、日本では「苦」に近いことからあまりよくないとされる「9」
「9」については、中国では逆によいイメージがあります。
「久」という漢字と同じ発音のために、「永久に」とか「長くつづく」といった意味になり、縁起が良いとされるのです。
また、日本では特にイメージのない「6」は、中国では縁起がよいイメージの数字です。
「六六大順 liù liù dà shùn」
という言葉があって、「ものごとが順調に進む」という意味のことから、「6」は縁起の良い数字とされています。
車のナンバーや会社の電話番号でも「666」というのはよく見かけます。
すべてが順調に行くようにという願いが込められての「666」です。
また、日本でも中国でも共通してよいイメージの数字は「8」でしょうか。
お金持ちになるという意味の「発財」の「発」と同じ発音であることから、中国でも特に人気の高い数字です。
「7」も日本のイメージと同じで、良い数字です。西洋からの概念であるラッキーセブンの影響だと思います。
スポンサーリンク
「250」という数字には、日本人には想像できないちょっと変わった意味があります。
ある小さなレストランで食事をしたときのこと。
会計を頼むと、店員が伝票をもってきました。
「いくら?」と聞くと、くすくすと笑っています。
そして「250元です」と下を向いて笑いながら恥ずかしそうに言いました。
なんで笑っていたのかというと、中国語で「250」という数字には別の意味があるからです。
発音が少し違うのですが、「250」には、「バカ」や「頭が足りない」といった意味があるのです。
カタカナで発音を書けば、数字の250は「りゃんばいうー」と発音し、「あーるばいうー」というと「バカ」の意味になります。
「にひゃくごじゅう」を「ふたひゃくごじゅー」と言うニュアンスに近いです。
会計の金額がまさに250元ぴったりだったので、「いくら?」と聞かれて店員は笑っていたのでした。
なぜ250にバカの意味があるかは、かなりいろんな説があるようです。詳細は、Google検索に譲ります(笑)
250に「バカ」の意味があるために、中国では「2」という数字はそれほどいいイメージを持たれていないようです。
日本人は「2」に対してニュートラルですが、中国人は少しネガティブなイメージがあるかもしれません。
数字を使って縁起を担ぐことは日本人もやりますが、中国人は日本人以上に重視する傾向があります。
携帯番号や車のナンバーはできるだけよい数字を選ぼうとします。
お店の電話番号は、下四桁が縁起の良い番号であることが、日本よりも多いような印象があります。
「8888」などの縁起が良いとされる車のナンバーは、何百万円もお金を払って買う人もいるようです。
日本でも希望のナンバーがあれば数千円追加すれば選ぶことができます。しかし、人気の数字は必ずしも希望にそえるわけではなく、抽選です(だったはず)。
それに対して、中国ではナンバーは「買う」「買える」ものというところに、お国柄が出ているようで面白いです。具体的にどこからどうやって買うのかは知りませんが、誰もが「良いナンバーは高い」「お金を出せば良いナンバーが買える」と認識しています。(※現在は規定上は購入できなくなっているようです)
よいナンバーを何百万円でー下手したら車自体よりも高い金額でー買っている中国人からみたら、逆に日本のようにたった数千円で「666」が取れてしまったりするのは信じがたいことだろうと思います。
スポンサーリンク
中国人というのは数字に対して時にただならぬこだわりを持っていたりします。
縁起のよい数字も日本とは違いますし、数字に対する意識も似ているようで違うというわけです。
日本と中国の違いは数字だけではありません。
生活のさまざまな場所で違いがありますが、それについては「生活習慣・文化・風習における日本との違い」にまとたので、ぜひあわせてご覧ください。
また、中国人の性格全般については「中国人の性格の特徴」でまとめています。こちらもぜひあわせてご覧ください!
また、中国語の数字の数え方や時間については、「中国語の数字の数え方」「中国語の時間の表し方」をご覧ください。