こんにちは!kammyです。
6階建てのビルの屋上から、饅頭を投げたことはありますか?
私はあります(笑)
突然ありえない質問ですが、中国(浙江省義烏市)では新築祝いのときに屋上から饅頭やお菓子を投げる習慣があります。
今回はその風習について紹介します!
地域による違いはあると思うので少なくとも浙江省義烏市では、ということになりますが、その非日常性を紹介させてください。
その日は爆竹と花火がやたらと鳴らされていたので、気になって外に出てみました。
お店の開店や結婚式でも爆竹や花火があるのですが、どうやら今回は新築祝いの饅頭投げでした。
その花火と爆竹の量は、もう尋常じゃないです!
花火は日本でいえば地方の花火大会レベルといってもいいんじゃないでしょうか。
本当にものすごい煙と爆音。ゲリラ戦が始まったんじゃないかというような耳をつんざく音と煙。
さらに、大量の爆竹爆竹爆竹!
今回撮ったビデオ映像(下記)にも撮っていますが、現場はもっとすごい音量です。
おそらく爆音がもたらす空気の振動を感じるからでしょう。
地面が揺れるんじゃないかと思えるほどで、爆音という表現ではもの足りない。超絶爆音とでも名付けたくなるような爆発音。
それを聞いて、近くから人々が小走りで集まってきます。
饅頭投げが始まることを嗅ぎつけて、四方八方から老若男女がわらわらと現れるのです。
皆その手にはビニール袋や麻袋を持っています。饅頭やお菓子を入れるためです。
目指すはその新築ビルの真下。屋上から降ってくるのを待つのです。
人々はビルの両サイドを囲み、今回は100人は軽く超えていたと思います。
そして爆音が止んで、一瞬、しーんと静寂があった直後、屋上から大量の饅頭とお菓子が降ってきます。
うおー、と低い歓声が上がり、饅頭・お菓子の争奪戦が始まるのです。
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饅頭は二つセットで赤いビニール袋に入れられて落ちてきます。大きさはソフトボールを一回り大きくしたぐらいの感じ。
中身は何も入っていないふわふわの饅頭ですが、それが6階から降ってくるので当たるとけっこう痛いです。直撃すると、ぼふっと音を立てます。
お菓子も降ってくるのですが、軽めのものが選ばれているので当たっても痛くありません。
スニッカーズ等の硬めのお菓子は配慮されて選ばれないのです。
当たったら怪我しちゃうからでしょうか。爆竹は近距離で鳴らすのに、お菓子の重さには配慮する謎の安全基準です(笑)
達人クラスは、傘をひっくり返して上に向けたり、段ボールのような箱を持ってきて待ち構えます。
玉入れの網のようなものを自分でつくって持ってきてる人もいます。とても効率的なのですが、なんかずるいなって思っちゃいます(笑)
今回は下で饅頭やお菓子をキャッチする側でしたが、上から投げる側も以前、経験したことがあります。
その時も6階から投げました。
爽快です!
ダンボール箱いっぱいに入ったお菓子をひっくり返して下に落とすときは最高でした。
子ども心に火がつくというか、やっちゃいけないことを思いっきりやった時の気持ちよさというか。
しかもそれをきゃーきゃー言いながら下の人たちが争って拾うわけです。
なんだか不思議な心地よさを感じたものです。民衆にパンを投げるマリー・アントワネットの気持ち!?
日本でも昔は同じように屋根の上からお菓子などを投げたそうです(今も地域によってはあるんだとか)。
日中のどちらが起源か分かりませんが、日本ではさすがにこの規模と賑やかさは無いんじゃないかと思います。
この非日常性のエンターテイメントをぜひビデオ映像でもどうぞ!