こんにちは!kammyです。
今回は、検索キーワードにみる日本と中国の違いについて考えみます。
個人的にはすごく面白い話ですので、どうぞご覧ください!
以前記事に書いた鴨肉屋について調べていたとき、日中のとても大きな違いに気付きました。
それは「予想キーワード」に関する違いでした。
予想キーワードとは、ネットで何かを検索しようとすると検索枠の下に出てくるキーワードです。
他の人がどんな単語で調べているのかをあらかじめ教えてくれ、より知りたい検索結果をリコメンドしてくれるシステムです。
鴨肉屋チェーン店の名前である「周黒鴨」というキーワードを入力して検索しようとすると、同じように予想キーワードがいくつか出てきました。
一番上に出てきたのは、
「周黒鴨のフランチャイズ加盟費用はいくらか」
それに続いて、
「周黒鴨のフランチャイズ育成」
「周黒鴨のフランチャイズ」
「周黒鴨のフランチャイズ加盟費用」
と“フランチャイズ”に関するワードが立て続けに出てきたのです。
あまりにも強い違和感を覚えました。
ただの鴨肉屋なのに、なぜこれほどまでに「フランチャイズ」に関して検索している人が多いのでしょう?
上位4つがすべてフランチャイズに関することなのです。
もしや「周黒鴨」のフランチャイズは何か有名なのか?
スポンサーリンク
そこで、他のお店も検索してみることにしました。
ぱっと思いついたのが牛丼の「すき家」(中国語は「食其家」)。
中国にもけっこう出ているお店で、日中比較ができると思ったのです。
日中のそれぞれで検索して出てきた予想キーワードが次です。
日本語でGoogle検索
日本語の検索予想は馴染みのあるものです。
「すき家」というワードで日本人が検索するときに、いかにも使いそうなワードが並んでいます。
一方、中国語で検索してみるとどうでしょう?
中国語で「百度」検索(百度とは中国で最大手の検索サイトです)
ここでも先ほどと同じように、中国では「フランチャイズ」が上位に入ってきています。
2番目のはよく分かりませんが、日本語でどう読むかという検索なのかもしれません。
もうひとつ、「スターバックス」を検索した結果を紹介してみましょう。
中国の大都市にもかなりの数があるし、お店の雰囲気やメニュー、価格帯も日本とほぼ同じなので比較しやすいかと思ったのです。
結果は次です。
日本語でGoogle検索
中国語で百度検索
中国ではやはり「フランチャイズ」が上位に入ってくるのです。
同じお店を検索するのでも、日本と中国ではこれほどまでに興味の矛先が違うのかと素直に驚きました。
人気のお店や売れているお店を知って、それのフランチャイズに考えが及ぶ人が、中国ではとても多いということです。
実際にやるかどうかは別として、興味の対象がまずフランチャイズに向くわけです。
この発想は、一般の日本人にはまず無いでしょう。
たとえば、日本人でスターバックスを見て、そのフランチャイズを検討する人はかなり少ないはずです。
検索する人にいたっては相当興味がある人のみでしょう。
でも、中国では人気店のフランチャイズを検討することが、どうやらとても普通のことなのです。
このことを
さまざまな解釈ができるかとは思います。
おそらく、どちらも日本人よりは強いのでしょう。
他のキーワードでもいくつか検索してみましたが、売れている人気のお店の名前を検索すると、中国語ではフランチャイズ(中国語では「加盟」)というワードがほぼ付いてきます。
フランチャイズをまず検討するという中国人のこの興味の矛先は、社会・経済のいろんな面で影響を与えているはずです。
日本との違いも、そうしたマインドの違いから生まれていることも多いでしょう。
何気ない検索から見つけた思わぬ違いでしたが、日中の違いの“根っこ”にあるものを見つけたような気になり、うれしくなりました。
このことに関する解釈については、また後日、他の例とあわせて考察してみたいと思っています。
さて、中国人と日本人の違いはここで紹介しただけにとどまりません。
中国人の性格全般については「中国人の性格の特徴」でまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください!
また、中国の生活全般については「生活習慣・文化・風習における日本との違い」にまとめました。こちらもあわせてご覧ください!