こんにちは!kammyです。
中国人が冷たいものを飲まないことは今では有名かもしれません。
よほど暑い日でなければ、冷たい飲み物や食べ物を口にしようとしないのです。
今回は、この中国の「常温文化」について紹介します。
目次
中国のスーパーでは冷たい飲み物はほとんどありません。
レジの近くにコカ・コーラ社の専用冷蔵庫が置いてあったりすることもありますが、基本的にはすべて常温の陳列棚に並んでいます。
ジュースだけではなく、ビールも常温。
レストラン等では冷たいビールを頼めば出てくることがありますが、何も言わなければ常温で出てきます。
僕も最近は常温ビール派です。
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先日、自販機で(自販機自体がとても珍しいです)飲み物を買ったときにも常温で出てきました。
一応「COLD」って書いてあるんですが、COLDは中国では常温の意味みたいですね(笑)
違う場所で2回買いましたが、どちらもCOLD表示で常温の飲み物が出てきました。
本当に冷たいものが出てきたら中国の人なら怒ってしまうような気もします。
当初は冷たい飲み物がない習慣にイライラしたりもしましたが、慣れれば常温のほうがよいと思えるから不思議なものです。
ただ、夏の猛暑の時期だったりすると、コンビニなどでは冷やされた冷たい飲み物が売られていることもあります。
冷蔵庫に電源が入れられていて、冷たくされているのです。
では、冬はどうなるのか?
簡単です。電源が抜かれ、ただの箱として冷蔵庫が使われています(笑)
家庭でも同じように、冷たいものはできるだけ食べたり飲んだりしないようにしています。
中国には「医食同源」という考え方があり、身体と同じ温度のものや温かいものを摂取することが良しとされているのです。
先日、中国の航空会社であるエアーチャイナの飛行機を利用したときのことです。
普段はANAの飛行機を使うのですが、そのときはいろんな都合でエアーチャイナにしました。
そこで印象的だったのは、頼んだリンゴジュースがぬるかったことです。
ANAの機内で出されるジュース類は少し冷たく冷やされたものです。
それでエアーチャイナでもその温度を無意識に期待していたので、口にしたとたん、そのぬるさにちょっと驚きました。
これはエアーチャイナに限りません。
中国国内の飛行機に乗ると、機内で提供される飲み物はほとんどすべて常温です。
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中国の街中で特徴的なのは、駅や空港などの人が集まるところには必ずといっていいほどお湯を手にいれる場所=給湯器があることです。
たいていはトイレの近くなどに給湯器かそれに近いものがあって、熱湯が出るようになっています。
どんなものでも価格が高い駅や空港ですが、お湯だけはいつも無料です!
それだけ人々の生活に欠かせないものだということなのでしょう。
日本だと、授乳室の“おまけ”みたいなかたちで、赤ちゃんの粉ミルク用に熱湯が提供されているくらいでしょうか。
そもそも日本にはお湯を日常的に飲む文化が現在はありません。
一方で、中国人は、温かいお茶や沸かしたお湯を水筒に入れて持ち歩く習慣をもっている人が多いです。
それを常に持ち歩いていて、外出先でも飲みます。
そのせいもあって、保温機能が優れた日本の象印やサーモスの水筒は中国でとても人気なのです。
私自身も親戚に頼まれた買って帰ったこともあるし、街中でも日本製の水筒を持っている人をたまに見かけます。
駅や空港にある給湯器は、その水筒にお湯を入れたり、またはカップラーメンを食べるために使ってたりしているようです。
こうした中国の習慣のせいで私も冷たいものを飲みたいと思うことがほとんどなくなりました。
先日一時帰国した際に、のどが渇いたのでスーパーに入りました。
常温のものが飲みたかったのですが、ほぼすべての飲み物が冷蔵庫の中に入っています。
常温の飲み物がないではありませんか!
今までまったく意識したことがなかったので気付きませんでしたが、一部の特殊な飲み物を除いて、日本のスーパーでは飲み物はすべて冷蔵庫に入っているのです。
これって逆にすごいことですよね。
常温で陳列しても商品が悪くなるわけでもありません。
しかも、真冬であってもすべての飲み物が冷たい状態で売られているのです。
日本人ってそんなに冷たい飲み物が好きでしたっけ!?
幸い1.5Lの大きなペットボトルは常温だったので仕方なくそれを購入。
車で来ていたので、開けた後のペットボトルの置き場にはとても困りました。
カーブを曲がる度に床の上をごろごろ転がったりして、しかもそれがジンジャーエールだったりするものだから、なんで常温の小さなペットボトルが日本のスーパーにはないんだろうと恨みたくなりました。
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中国に住んで冷たいものを飲まなかったために、常温で飲む癖がついて、そのせいか体の調子がよくなった、という話はききます。
私自身は体の調子に変化は感じられませんでしたが、冷たい飲み物をあまり欲しない体にはなってしまいました。
猛暑の日に冷たいものを摂るのは必要だと思いますが、必要以上には摂らず、できるだけ常温の飲み物を飲むのが、健康にはいいのかもしれないと思ったりもします。
さて、日本と中国の違いは飲み物の温度だけではありません。
中国の生活全般については「生活習慣・文化・風習における日本との違い」にまとめたので、ぜひあわせてご覧ください!
また、中国人の性格全般については「中国人の性格の特徴」でまとめています。こちらもぜひご覧ください!