中国語のピンインとは何か?ピンイン変換アプリも紹介

 

ピンインとは?

ピンインとは中国語の漢字の読みかたをアルファベットで表したものです。

日本語でいえば「ふりがな」「よみがな」のようなものです。

たとえば、中国語で「日本」と書けば、そのまま日本の意味です。ただ漢字だけだとその読み方が分かりません

そこで中国語の発音をアルファベットで表すことにしたのです。

これが「ピンイン」です。

「ピンイン」は中国語の名称である「拼音(pīn yīn)」を素直にカタカナ読みにしたものです。

ピンインは、便宜上アルファベットを使っただけなので、そのまま読んだだけでは違った読み方になることもあります。

たとえば、「日本」のピンインは「rì běn」です。

アルファベットをそのまま読めば「リーベン」ですが、「ri」は中国語独特の発音なので、日本語の「リー」とは少し違います。

kammy
ちなみにピンインは1958年に制定されたものなので、比較的新しいものなんですよ!
補足:

ピンインを使うのは中国語を習う外国人だけではありません。中国人も小さいころにピンインを習い、スマホやPCで入力するときにもピンインを使うことがほとんどです。また、辞書を引くのもピンインを使います。

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音のトーンをあらわす声調記号と四声

アルファベットの上についているものは声調記号といわれ音のトーンを表す記号です。

日本語では「箸(はし)」と「橋(はし)」は同じ「はし」でも微妙にトーンが違います。

中国語にもそうしたトーンがありそれを表す記号が声調記号です

中国語の標準語には4種類のトーン=声調があります。

それぞれ第一声、第二声、第三声、第四声と呼ばれ、これらを四声(しせい)といいます。

つまり、ピンインとは「発音とそのトーンをセットで表すアルファベットの読み仮名」ということになります。

母音が36個、子音が21個、全部で400あまり

中国語には母音が36個、子音が21個あります。

これらを組み合わせて全部で400あまりの音になり、すべてを読めれば何万とある漢字を正しく発音することができるわけです。

ただ、組み合わせなので400あまりのすべてを覚える必要はありませんのでご安心を(笑)

母音

a, o, e, er, ai, ao, ei, ou, an, en, eng, ang, ong, i, ia, ie, iao, iou(-iu), ian, in, iang, ing, iong, u, ua, uo, uai, uei(-ui), uan, uen(-un), uang, ueng, ü, üan, üe, ün

子音

b, p, d, t, m, f, n, l, g, k, h, j, q, x, zh, ch, sh, r, z, c, s

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ピンインのほとんどはカタカナ読みにできる

ほとんどのピンインはアルファベットをそのまま読めば発音になります。

「kan」は「カン」で、「li」は「リ」です。

ただ上でも説明したように中国語にしかない発音もあるので、それは正しい発音とともに身につける必要があります。

たとえば、日本人に難しい発音としてよく出るものは「yu」です。

そのまま読んでしまえば「ユ」ですが、そのままでは正しくなく中国人には伝わりません。

1つの漢字に1つのピンイン

ピンインは漢字の読み方。

日本語の漢字には訓読み・音読みを含めて複数の読み方があるのが普通ですが、中国語の漢字は基本的に1漢字に1つの読み方=ピンインしかありません。

一部の漢字は複数の読み方があるのですが、それほど多くはないので少し注意すればよいだけです。

つまり漢字とそのピンインを覚えれば、漢字だけの中国語の文章を読むことはできるようになるわけです。

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ピンイン変換できるアプリ:Google翻訳

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その漢字はどんなピンインなのか=どう発音するのかを調べるのに圧倒的に便利なアプリが「Google翻訳」です。

当然のことながら中国語で入力すれば、そのピンインと日本語訳をかえしてくれます。

スピーカーのマークを押すと発音までしてくれます。

さらに優れている点は、「カメラ入力」と「手書き入力」があるところ。

文字の書いてあるものを写真にとるとそれを文字として認識し、ピンイン・日本語訳を教えてくれます。

また、手書きで入力することもでき、同じようにピンインと日本語訳を教えてくれます。

たとえば中国を旅行しているときに、メニューや看板などで分からないものがあったときには便利です。

なお、翻訳ファイルをダウンロードしておけばオフラインでも使えます

単語で入力すれば、ピンインが複数ある漢字も正しいピンインを教えてくれます(一文字だけではまだ難しいようです)。上画面では银行と自行车を入力しましたが、「行」をそれぞれ違うピンインをかえしてくれています。また、スピーカーマークを押せば発音もしてくれます。

左画面)写真で撮った場合、文字部分が白枠で認識され、翻訳したいものを選択できます。  右画面)中国語音声で入力した場合、下に日本語が表示されます。

なお、音声入力から文章を翻訳する場合には妙な日本語になったりするので、まだ完全に正確ではありません。そのうち精度もあがってくるだろうと思いますが。

まとめ(その他のおすすめ)

さて、中国語関連の参考書については下記もあわせてご覧ください。

それでは今回はこの辺で。

再见~!

kammy

約20年近く中国・中国人と関わっている中国通。中国や中国人のことが好きで、その面白さを伝えるべくブログを書いています。妻は中国人。