こんにちは!kammyです。
棗(なつめ)は、日本ではそれほど見かけませんが、中国ではよく見かけたり食べたりする果物です。
どんな風にして食べるのでしょうか?
今回は、棗(なつめ)について紹介しましょう。
まず、生でも食べます(上写真)。
皮はありますが、上の写真の状態のものをそのままカリッとかじって食べることができます。
大きさは手のひらに収まるクルミくらいのサイズなので、手ごろで食べやすいです。
季節は夏から秋にかけて。
食感は、果物であえて近いものを探せば、リンゴが一番近いでしょうか。ただもっと水分が少なくて、密度が薄く、パサパサとした食感です。
古くなってしなびたリンゴ、といったら棗に失礼かもしれませんが、近いのはそのあたり。
それでも甘さは、リンゴなんかよりずっと甘いものが多く、パクパクっと食べてしまえます。
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乾燥させたものは色が赤いことから「红枣 hóng zǎo」とも呼ばれます。
これもそのまま食べることができます。ただ、かじるだけです。中にタネがあるのは生のものと同じ。タネは食べません。
生のものよりもぎゅっと濃縮されているため、歯ごたえがあり、より甘いものが多いです。
また、料理でもよく使われ、スープなどにいれて滋養をとるために食べることが多い印象です。
红枣は「补血 bǔ xiě」=増血・滋養の効果が高いとされていて、妊婦や授乳中・月経中の女性がよく意識して食べることもあります。
そのままかじる以外の一番簡単なレシピは、「红枣汤 hóng zǎo tāng」=なつめスープ。
红枣を水で煮込むだけ。ですが、やさしい甘みがあっておいしいです。「红糖 hóng táng」=黒砂糖を加えるとより甘みが出てもっとおいしくなります。
ここに
桂圆 guì yuán
白木耳 bái mù ěr
枸杞 gōu/gǒu/ qǐ
などを加えても美味しく食べられます。どれも栄養価の高いものなので、滋養強壮スープとして最適です。
さらに冬だったり、風邪をひいていたりすると、生姜を刻んで入れてもグッドです。
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あと棗をよく見かける場面は、結婚式や婚約のとき。
「早生贵子 zǎo shēng guì zǐ」
(早く子どもを授かりますように)
という定型フレーズがあって、その「早」と「棗」の発音が同じことから、おめでたい果物として扱われています。
その発音と色に由来してめでたい食べ物とされている点では、日本の鯛と同じでしょう。
乾燥した棗がそのまま出されることもありますが、参加者に配られるお菓子のなかには、棗を砂糖漬けにしたお菓子が含まれていることが多いです。
保存がきくように砂糖漬けにして袋詰めされているのだろうと思います。
ただ、こちらは個人的にはあまりおいしく感じません。
乾燥させただけの「红枣」のほうは自然な甘さがあって、おいしいと感じるものが多いです。
結婚式など以外でも、春節のときにおつまみとしてテーブルに出されていることもよくあります。
また、この乾燥させただけの「红枣」に、クルミの実を挟んだものが、ここ数年出回っています(昔からあったのでしょうか?)。
意外な組み合わせに思えますが、棗の甘さとクルミの苦味が混じり合って、けっこういけます。