こんにちは、kammyです!
桃の木の樹液って食べられるのを知ってますか? 桃胶(táo jiāo)≒タオジャオと呼ばれて販売もされています。このページでは、その調理法や食べ方に加えて私が実際に収穫したときの様子を紹介します。
桃の木の樹液(もしくは樹脂)って食べられるのを知ってました?木の幹や枝から出た樹液が、小さな球状になって固まるのですが、それを中国語では
「桃胶(táo jiāo)」(タオジャオ)
と呼んで食用としても販売されています。繁体字では「桃膠(táo jiāo)」です。
別名を桃花泪(táo huā lèi)=「桃の木の涙」というそうです。まさに樹皮から涙が出ているイメージです。
英語だと「Peach gum」。ピーチのゴムという感じでしょうか。採れたてはまさにグニャグニャしています。
日本のアマゾンでも販売されています↓
スポンサーリンク
Googleで検索してみると、桃の木の樹液は「コスカシバ」という害虫による病気だと説明しているページが多いです。食べ物として紹介しているページは少ないですね。
中国版Googleである「百度」で検索してみると、まず食べるものとして紹介されています。ただ、後ろのほうではそもそも桃の木の樹液が流れ出るのは一種の病理現象であると説明されています。たくさん流れ出ると桃の収穫量の減少につながったり、部分的に枝が腐ったり、ひどくなると木全体が枯れてしまうそう。
「桃の木の涙」という別名があることを上で紹介しましたが、こうした事情を知って別名が付けられたのかもしれませんね。
この桃の木の樹液を親戚のおばさんが収穫に行くというので、連れて行ってもらうことに。浙江省義烏市という街の中心部から車で約1時間、標高約400mの山の中です。
桃の木がたくさん植えられたいわゆる桃の木畑です。桃の実の収穫はすでに終わった10月初旬。桃の木の樹液はこの夏の終わりから秋の時期にしか採れないそうです。
木に近寄ってよく見ると、木の幹や枝に黄色っぽい琥珀色の丸いつぶつぶが付いていて、それが桃の木の樹液=桃胶です。べたべたしていますが、手にべったり張り付くほどではありません。流出したて?のものは透明な黄色で、触った感じも柔らかいグミのようです。光にかざすととてもきれい。固くなって黒ずんだものもあります。これは流れ出てから時間がたったもの。
黒く固くなったものは幹に張り付いてとれないものも多いです。指でむしって、採れるものだけ採っていきます。ちなみにこの日は約1時間で3キロほど収穫しました。これは私一人の量で、親戚のおばさんはもっと大量に採ってました。
スポンサーリンク
収穫した桃胶。それを食べる調理法の紹介です。あくまで私の親戚から教えてもらったものなので、一調理法ということでご参考まで。
しばらく食べない場合は、乾燥させておけば日持ちするようです。乾燥させるとすこし黒ずみます。販売されているものは乾燥させてあるものだと思われます。
台湾や香港では白キクラゲ等とともに、甘いスープのなかに浮かべて主にデザートとして食べられているみたいですね。ぷるぷるぐにゅぐにゅした食感なので、冷たく甘いミルク系のものととても合います。
ちなみに収穫時にそのまま食べてみましたが、何の味もしないグミのようでした(笑)
親戚情報によると、「栄養が豊富で、コラーゲンがたっぷり」だそうですが、中国版Googleである「百度」の検索結果ではその主成分は「多糖」だそうです。
多糖とコラーゲンがどう違うのか、私には詳細は分かりませんが、デンプンや片栗粉は多糖類なのでそれらに近いイメージでしょうか。ざっくり言えばぷるぷる系ですね。
桃胶は漢方薬としても使われるので、栄養がないわけではないでしょうし、樹液なのでそれなりの栄養素は含まれているんじゃないかと思いますが…真相はどうあれ、ぷるぷるしていて美味しいので「健康にもよさそうだなぁ」くらいに思って食べるのがよいんじゃないでしょうか(笑)