中国のスマホ決済は違法屋台でも利用可能

小腹が空いたので、路上のお店で「餅」を買いました。

「餅」と中国語では書きますが、実際は具入りのピザのような感じ。

小麦粉ベースの生地に肉と野菜を練りこんで、それを釜で焼く食べ物です。

屋台のおじさんは、何か少しビクビクしている様子。

観察していると、警察のような服装をした人が通るとビクビクしながら様子を伺い、何もないと分かるとまた仕事に戻る感じ。なんで?

聞くところによると、本来はこうした移動屋台は許可されていないところらしく、たまに一斉取り締まりが入るらしいのです。つまり違法屋台。

数週間前には屋台が一台もなかったのに、ここ数日は何台も出ていておかしいなと思ったら、最近はその取り締まりがないためらしいです。

面白いなと思うのは、そうした取り締まりの対象となるような小さな違法屋台でも、スマホで決済ができるところ。

屋台の上にはQRコードが出してあって、ほとんどの人はこれを読み込んで支払いをしています。

「アリペイ(支付宝)」と「ウィーチャット(WeChat 微信)」という2つがメインで、スマホを使っている人でこれのどちらかを使えない人はいない、そのくらい普及しています。

小さな屋台でも決済ができる、つまりそれだけ導入も利用も簡単というのはすごいサービスだなと思います。

市場の小汚い八百屋とか肉屋でも使えるし、お店を構えているところなら逆に使えないところを探す方が難しい。だから財布・現金を持たずに外出する人も多い。マネーレス、キャッシュレス社会。

しかもこの決済はここ1−2年で急速に普及したものです。少なくとも5年前にはありませんでした。この普及のスピードは恐ろしいものがあります。

これだけ普及しているのだから当たり前ですが、支払う側の操作も簡単。アプリを開いて、最低2タッチくらいで決済完了までいけます。

日本ではこれほど普及してる決済手段はないように思います。経済発展の段階で言えば、中国の方が後発ですが、この分野では中国の方が先を行っているようです。

なお、中国の生活全般については「生活習慣・文化・風習における日本との違い」にまとめました。ぜひあわせてご覧ください!

スマホでどれだけ生活できるのかは「中国におけるスマホ生活」にまとめました。

それでは今回はこの辺で!

こんな移動式の果物販売でもスマホ決済OK!計りの上に乗っているQRコードがそれです。

小さなスーパーでも当然あります。お釣りの心配も無いし、偽札(中国ではまだ結構あります)の心配も無いので便利。

kammy

約20年近く中国・中国人と関わっている中国通。中国や中国人のことが好きで、その面白さを伝えるべくブログを書いています。妻は中国人。

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kammy