こんにちは!kammyです。
こういうの、いいなぁと思うのです。
こういうのっていうのは、トップの写真のおばさんのこと。
嫌味な意味はまったくなくて、素直に面白いと感じるのです。
なぜ「面白い」のか?
「面白さ」の理由を説明しようとすると、ひどく陳腐な表現にしかならないことが多いのですが、勇気を出してちょっと考えてみましょう。
念のためこの写真の背景を説明しておくと、突然の雨に傘を持っていない、そんな時にビニール袋をかぶる中国人を見かけることがあります。それが上写真のおばさんです。
斬新だなぁと妙に関心してしまいます。
大事な頭は濡れなくて済むし、ビニール袋ならよほど濡れたり汚れたら捨てればいい。簡単で実用的。
そして、その姿をまったく気にしない「自由さ」にも惹かれるものがあります。
日本だったらなんか周りの目が恥ずかしくてできない(笑)それをやってしまえる「自由さ」に私は魅力を感じたりもします。
自分にもそれをやってしまえる「大胆さ」が欲しいとも思いつつ、すこし羨ましさの混じった目で見ている自分に気付いたりします。
一方で、まったく同じ現象をみても、それが「嫌なもの」にしか見えない人もいるようです。
たとえばある本では、この「ゴミ袋をかぶる中国人」をひとつの例として、その章の結論を次のように結んでいます。
「繊細vs.ぞんざい。この観点からも、「日本は中国と仲良くなれない」ということがわかってもらえるのではないだろうか」
うーん、私にはまったくわかりません(笑)
論理構造自体へも突っ込みたいですが、それ以上に、これは価値観の問題なのでしょう。
私には、突然の雨にゴミ袋をかぶる中国人が「嫌いなもの」としては映らないのです。
逆に、好きなほうです。
だからこんな例を出されても(他にもたくさん私の好きなことが嫌いなものとして紹介されていたのですが)、「仲良くなれない」とは思わないのです。
むしろお近づきになりたい(笑)
だから、こういうのは完全に価値観の問題。
「木村拓哉が好きか、竹野内豊が好きか」というような問題と同類です。
ただ、外国紹介本という中立的立場が期待されるはずのジャンルにおいて、「好き嫌い=個人の価値観」を論じた本が多いのが、中国モノ(と韓国モノ)の特徴だと思います。
正確には、「中国が嫌い」を論じた本が数的には圧倒的です。「中国が好き」はほとんどない。
他国を扱った本では、好き嫌いを主張する「価値観本」はほとんど存在しない。
中国と韓国に関してだけは「価値観本」が溢れているというのは興味深いなと思います。
ちなみに、上記で引用した中国が嫌いな著者は、初めての訪中で反日行動に遭遇したそうです。それで嫌中になるのは、仕方ないといえば仕方ないのかなと多少同情したりもします。