こんにちは!kammyです。
今回は、親戚の呼び名が日本よりも格段と複雑なことを紹介します。
中国の親戚の呼び名は、とてもとても複雑です。
中国人でも混乱することがあるくらいなので、外国人は習得するのは諦めたほうがいいかもしれません(笑)
一般的にいえば、父方を重視として呼び名がつくられている傾向があるようです。
比較するととても興味深い。
複雑なので、わかる範囲で簡単にいきます。
たとえば、「おじさん・おばさん」は日本語では2通りです。
英語でも「uncle・aunt」の2通り。
しかし、中国語では少なくとも5通りはあります。
父方の
兄:伯伯
弟:叔叔
姉:姑姑
妹:姑姑
母方の
兄:舅舅
弟:舅舅
姉:姨妈
妹:姨妈
これにそれぞれの配偶者を加えると、10通りになります・・・(笑)
日本語も英語も、配偶者を加えても2通りです。
10通りを覚えて使い分けるのは至難の技です。
上の呼び名を詳しく見てみると、父方の兄弟は呼び名が分かれていて、姉妹は呼び名が分かれていません。
つまり、父方の兄弟はしっかり呼び名を区別するけれども、姉と妹はどちらも呼び名が同じなのです。
母方では、おそらくそれが母方だということで、母の兄弟は同じ呼び名、姉妹も同じ呼び名です。
全体して、男性(方)の呼び名は比較的詳しく分類されているようです。
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中国語は、「いとこ」の呼び名も複雑です。
日本語は「いとこ」の1通り。
英語も「cousin」の1通りです。
しかし、中国語は8通りもあります。
父方であれば「表」という字に、兄弟姉妹それぞれ4文字がついて呼び名になります。
たとえば、父方おじの年上のいとこであれば「表兄(哥)」という感じです。
さらに、いとこの配偶者まで含めると16種類になります。
あぁ、紛らわしすぎる・・・笑
さて、私の身の回りでその呼び名に困ったのは、次の親戚でした。分かりやすく区切ってみます。
私の、妻の、母の、妹の、娘の、夫の、父
・・・区切っても分かりませんね。
日本語でいえば、いとこの旦那さんのお父さんです。
わぁ、日本語で言うとけっこう簡単!だって、「いとこ」は1種類ですからね。
でも、いとこの旦那さんのお父さんって、まず会うことありませんよね?普通は遠すぎる。
でも、私はそれなりに頻繁に会うのです。
いとこが婚約してから少なくとも5回以上は会っています。
というのも、その「いとこ」と会うことが多いから、自然とその旦那さんの両親にも会ったりするわけです。
まぁ日本ではいとこと仲よくても、その旦那さんの両親と会ったりしないと思いますが・・・中国ではそれほど珍しいことではないと思います。
それで、私がその両親をどう呼べばいいのか、皆で食事しているときに尋ねたのです。
回答は、分からない(笑)
だから、適当に「亲家公」「亲家母」とでも呼べばということになりました。
これはうまい日本語訳が分からないのですが、まぁ「おじさん・おばさん」みたいなものでしょうか。
さすがの中国人も親戚の呼び名には困るようで、スマホのアプリには、呼び名を調べるアプリがいくつかありました。
それで、いとこの旦那さんの両親を調べてみたのです。結果、
「関係が遠すぎます。年上なら祖先、同年代なら美女もしくはハンサムと呼びましょう」
と出てきました(笑)
アプリでも分からないぐらい遠い関係なのです。それでは誰も分かるわけがありません。
春節のときには、親戚と会う機会が多いので、こうしたアプリのダウンロードは増えるかもしれません。
ちなみに、日本語で親戚の呼び名を調べるアプリは見当たりませんでした。
普段、呼び名で迷うことはありませんから、当たり前といえば当たり前。
むしろ、中国語が複雑すぎるのです。
これだけ呼び名が複雑な理由は、民俗学とか文化人類学ではどういう風に説明されているのでしょうか?
なんで日本語は比較的簡単で、中国語はこれだけ複雑なのでしょうか?
これだけで一冊の本になりそうな、壮大なテーマなような気がします。