こんにちは!kammyです。
本日は、私が大好きなくだらないネタでございます。
中国でのマネキンの使い方には「???」となることがけっこうあります。
最近見かけた逸材は、古い街並みを利用した郊外の通りにて。
これはもう写真を見ていただくのが早いのですが、店頭のマネキンがコートだけを着ていて、下に何も着ていないのです。
だから、マネキンの胸の谷間がコートの間から覗き見え、なんともセクシーすぎるというか若干変態めいた姿をさらしておりました。
昔、コートを突然ばっと開いて中の裸姿を見せつける、という変態男が小学生のころだったか私の住む日本のとある街で出没したことがありましたが、それを彷彿とさせるマネキン展示。
幸いマネキンは女性なのでどうにもセクシーさを保てておりますが、私、こういうのとてもツボなのです。
セクシーさがツボなのではなく、なんで下に服を着せないんだろう?っていうところがツボなのでございます。
下に服を着せなくても何の害もないし、誰も困らないから(あえて言えば見た目がよくないから販売には多少影響するかな)別に特段まじめに議論するような問題でもない。
なんで?と思うけれども、「○○だから」というようなちゃんとした理由はたぶんなくて、「ただここが中国だから」という答えで納得してもいいと思えるようなネタ。
この生産性のないネタをここでは「どうでもいいネタ」改め「どでもネタ」とでも名付けて、ひとり感銘しながらこうして書いております(笑)
「久しぶりにこういうのに出会ったなぁ!」という淡い感動とともに何枚か写真を撮ったのですが、同行した妻はそんな私を「何が面白いの?」という不思議な目で見ておりました。
久しぶり、というのは、十数年前の北京で、同じように秀逸なマネキンをよく見かけたのを思い出したからです。
それは裸コートではなく、ズボンを履いていないマネキンたちでした。
「マネキンたち」というのは、店頭に並んだマネキン数体がすべてズボンを履いておらず、上のジャケットだけを着ているのです。
だから、みなさん股間部分が露出しており、見ているこっちが恥ずかしくなるようなマネキンたちが店頭を飾っていたのです。
(どこかに写真があるはずなので、今度探します)
当時は、というか今も、そのマネキン姿に仰天したものでした。
このあたりの面白さが、つまり「どでもネタ」が、初めて中国を訪れた大学時代から私をそこに惹きつけ続けてきた、見えない磁力のようなものだと感じたりします。
大学卒論を「なぜ中国のマネキンはズボンを履かないのか?」というタイトルにしなかったのは若干悔やまれます。
いや、そんなタイトルにしたらむしろ後悔していただろうと思うので、ちょっと言ってみたかっただけです。
さらにもう一体、最近見かけたイケてるマネキンは、夜市で出会ったものでした。
子ども服を売る屋台だったので、店頭には子どもサイズのマネキンが置かれ、服を着せられていました。
しかし、その顔がどう見てもおばさんなのです。
ザ・大阪のおばちゃん!という出で立ちで、肌色は浅黒く、髪は茶色でパーマのようなものが少しかかっている感じです。
コーディネートもそれを引き立てていました。
渋めの紫のコートを襟を立てて着ているのです。
ズボンは何かジャージっぽいもの。
すぐ後ろには偽物のピカチューのセーターがかかっています。
子どもなら、せめてそっちのセーターでもよかったんじゃないかと思うのですが、渋めのコーデはそれはそれでこのおばさん顔にきわめてマッチしていて、センスを感じます。
そして、焦点が合っていないとても悲しそうな目で、お店の外をじーっと眺めているのです。
ガヤガヤと賑わう夜市のなかで、ひときわ哀愁漂うマネキンでございました。
中国のマネキンについて、こんなに熱く、いや暑苦しく語ったのは初めてで、おそらく世界で私ぐらいしかこんなことを書いていないという意味でかなりユニークな中国文化論じゃないかと、思ったり思わなかったり。