こんにちは!kammyです。
今回は、中国人と日本人では悩みの原因が根本的に違います。
結論を先にいえば、日本人は自分が悪いと思うのに対し、中国人は相手や状況が悪いと思うことが多い、という話です。
これを知ると、自分の悩みが少しばかばかしく思えてくる人もいるかもしれません・・・
ある本の中で、次のように紹介されていました。
「筆者は以前、中国の精神病院を視察した経験をもつ、ある日本人の精神分析家から、『日本人の場合、相手の期待に沿えないでノイローゼになるケースが多いが、中国人の場合は逆に、相手が自分を理解してくれないと思ってノイローゼになるケースが多い』という趣旨の話を聞いたことがある。ノイローゼになる原因が、ソトに向かうかウチに向かうかで、日本と中国で違いが見られるというのだ」
簡単に要約しますね。
ノイローゼの原因として、
日本人は、相手の期待に沿えないでノイローゼになる。
中国人は、相手が自分を理解してくれないと思ってノイローゼになるというのです。
ノイローゼだけではなく、精神的に辛い状況になる原因も、同じように真逆のことが多い気がします。
よく言われるのは、何か問題が起きたときに「相手に悪い」=「自分に落ち度がある」と考えるのが日本人。
逆に「相手が悪い」=「相手に落ち度がある」と考えるのが中国人、という比較です。
これはそのまま上のノイローゼの原因にもなっています。
自分を責める傾向が強い日本人に対して、相手を責める傾向が強いのが中国人、ともいえるでしょう。
とても卑近な例ですが、妻(中国人)もこの意味では典型的な中国人だと思います。
何か問題が起こったときに、第一声は相手側に原因を求める発言なことが驚くほど多いのです。
私は逆に典型的な日本人なので、同じ問題に接しても、「自分になにかミスがあったのかな」と考える傾向があります。
まず自己反省の方向に思考が向かう。
でもそのことを妻に話すと、相手側が悪いのだと、私の思いもよらぬ方向に原因を求めようとするのです。多少救われます(笑)
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遅刻した理由として、「渋滞していたから」という言い訳を何の悪気もなく言う中国人スタッフがいる、というのが紹介されていたのを読んだことがあります(どこだか忘れました)。
突発的な渋滞ならまだしも、予想できる渋滞であったとしても、それを遅刻の理由とすることは中国的には普通、というような内容でした。
日本人であれば、道が渋滞しそうなら早めに家を出るなど時間に余裕を持つことで、遅刻を避けようとするでしょう。
だから、渋滞のせいで遅刻してもその理由(原因)は渋滞だとは考えず、それを事前に回避できなかった「自分」に原因を求め、謝るという態度に出ます。
これが中国だと、遅刻の直接的な原因は渋滞だから悪いのは渋滞になります。
なんてシンプル!
原因は自分にはないので、自分は悪くありません。だから謝ることもしません。
悪いのは渋滞であって、自分がミスや失敗をしたわけではないからです。
渋滞で遅れた場合のすべてに当てはまるわけではありませんが、一般的な傾向としてそうした違いがあるということです。
少し状況は違いますが、息子の幼稚園の送り迎えが遅れてしまうとき。
妻が先生に対する説明として、「渋滞してるから」というのはよく使う言い訳(?)です。
中国では、日本に比べたら“予想のつかない渋滞”の発生率はかなり高いです。
だから、遅刻の理由として成り立つ部分もあると思います。
それでも、日本人であれば、そんなことはある程度予想して行動することが規範=当たり前とされています。
だから渋滞で遅刻しても、悪いのはそれを予想して行動しなかった「自分」になりがちです。
原因を自分に求めるか、相手に求めるか。
どちらがいいのかというのは、ありきたりな言い方ではありますがバランスだと思います。
すべてがすべて相手が悪いのだと主張することは独善的な態度になりマイナスな側面が多いでしょう。
逆に、自分に原因を求めることで、さまざまなことが改善されていく素地をつくることができるとは思います。
ただ、それが行き過ぎるとどうにもならないことに対してまで自分に原因を求めたり、自分を責める理由にしてしまう。
個人的には、自分側に原因を求めすぎる日本人の雰囲気には、ときおり疲れを感じます。
あなたはそんなに悪くありません。
あなたが思っている以上に相手や状況が悪いです。
何でも行き過ぎればよくないもので、相手や状況に原因の多くを求める中国人の態度にも学ぶべき部分はあると思います。
少なくとも自分に原因を求めることで精神疾患になってしまう人が多いのが日本人、
ということならば、中国人の「図太さ」を少し取り入れたほうがよいということなのかもしれません。
さて、中国人と日本人の違いはここで紹介しただけにとどまりません。
中国人の性格全般については「中国人の性格の特徴」でまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください!
また、中国の生活全般については「生活習慣・文化・風習における日本との違い」にまとめました。こちらもあわせてご覧ください!
今回はこの辺で!