王丹著『新ゼロからスタート中国語 会話編』という中国語の参考書を紹介します。
この参考書はこんな人におすすめです。
ちなみに「文法編」という姉妹本も出版されています。
それについてのレビューはこちら→『新ゼロからスタート中国語 文法編』
目次
「会話編」となっていますが、内容は3部構成です。
発音の基礎から学んで、フレーズを覚え、それを会話で応用していこうという流れです。
フレーズ編では、基本例文がいくつか提示されて、その文法にかんする簡単な説明があります。
その後、単語を入れ替えて違う表現も学んでいくという構成です。
本書冒頭に「ゼロから勉強したい人のために書かれた学習書」と書いてありますが、まさにそのとおりの構成になっています。
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もうこの「音源がスマホで聞ける」という点だけでオススメできるといっても過言ではないと思います。
(ここの項目は文法編のレビューと同じです)
いまや学習参考書にCDが付いているのは当たり前になっていますが、これだけスマホやオンデマンド音源が普及しているのに、いまだになぜかCDだけのものばかりです。出版社の体質ゆえでしょうか。
CDプレーヤーってまだ持ってますか?少なくともうちにはありませんでした(笑)
パソコンにCDを入れて再生、もしくはそれをスマホに移して、というのはできなくはないですが、この手間だけで私だったらめげてしまいそうです。
でも本書は音源をPCやスマホで直接利用できるので、どこでも音源を聞くことができます。
この手軽さは類書にはなく、この点だけでも本書を十分にオススメできます。
なお、本タイトルに「新」とついている改訂版でないとダウンロード音源はついていないので、古本を買う場合には注意が必要です。(この下のリンクは大丈夫です)
ひとつのフレーズを覚えてもそれを使えないのは、1つの例しか知らないことが多いからです。
本書ではそれを補うべく基本フレーズを紹介した後に、置き換え表現にもページを割いています。
さらに「会話編」では、実際のシーン別に会話が紹介されています。
「空港」「ホテル」「観光地」・・・などです。
フレーズ編で学んだフレーズとの連携がないのはかなり残念ですが、場面別の便利なフレーズが豊富です。
冒頭には発音に始まりひと通りの挨拶、文末には時間や場所をあらわす表現がリストになっていて、会話に必要な基本は網羅している印象です。
また、巻末には「会話の常用単語BEST 300」と、切り取り式の「フレーズカード」が付いています。
フレーズカードとは、一面に日本語、裏側に中国語が書かれていて暗記勉強に使えるものです。
初心者が会話の基本をマスターしようという場合には、あまりマイナスな点は思い当たりません。
あえて言えば「基本フレーズ編」と「会話編」にあまりつながりがないところでしょうか。
そのため「会話編」に入ったとたんに難しさを感じるかもしれません。
少し背伸びするくらいが語学上達の鍵と考えれば、それほどマイナスなポイントではないともいえます。
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まとめると、この本はこんな人におすすめです。
文法は文法で、別の本を1冊学んだほうがいいと思います。
それでは今回はこの辺で。
再见~!
ちなみに「文法編」という姉妹本も出版されています。
それについてのレビューはこちら→『新ゼロからスタート中国語 文法編』