池田巧著『中国語のしくみ』という中国語の参考書を紹介します。
この本は次のような人におすすめです。
目次
中国語の仕組み・文法を読み物風に説明した本です。
見た目も新書より一回り大きいくらいの大きさなので、電車のなかで手軽に読んだりすることもできる装丁です。
また、中にはカラーの部分はいっさいなく白黒。
参考書というより普通の本と考えてもらうのがいいと思います。
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参考書というジャンルではなく、新書に近いイメージというのはすでに紹介したとおり。
ただ、中国語文法についてかなり込み入って説明してくれます。
新書形式なので、普通の参考書に比べれば当然のことですが字は多いです。読む参考書。
活字を読むことが苦にならない人にとっては、絶好の解説書といっていいと思います。
たとえば、「動作のしくみ」という項では、
などの項目に分けて、それぞれの中国語文の成り立ちや仕組みを2ページずつ割いて紹介してくれています。
このあたりは通常の参考書だと1,2行の言及で済まされていて、「まぁそういうもんかな」という程度の理解で終わるのが普通ですが、ここは新書形式のなせる良さ。丁寧に解説してくれてスッキリします。
また、中国語文法をなにも知らない人でも、まずこの本で中国語の全体としての姿をおおまかに掴むのもありです。
最低限必要な文法事項はきちんとおさえてくれているので、ここから次の参考書にステップアップすると学習がスムーズかもしれません。
新書形式にもかかわらず(!)、音源が無料でダウンロードできます。
CDは付いておらず、出版社のホームページからダウンロードするかたちです。
PC(windows, mac)はもちろんですが、スマホでも解凍アプリをダウンロードすれば音声は聞けるようになるので便利です。
(ただ99個もあるmp3音源がいったい何ページのものなのか、逆に本に載っている例文は何番目のmp3ファイルを聞けばいいのか書いておらず、聞きたいものを探すのは非常に困難です)
出版社のホームページからその一部を試し読みもできます。
気になる人は購入前に冒頭部分を読んでみることができます。
ただしほ〜んのちょこっとです。けちっ!(笑)
でも試し読みできないよりは数倍いいですね。
例文は少ない点はいまいちと言えるかもしれません。
読み物として作られているので、1つの例文に対していろんな解説が入って、1文への説明がなかなか終わりません(笑)
だからこの本だけで文法や基礎をマスターしようとするのは難しく、あくまで中国語のしくみを全体として捉えたい人や、すでにある基礎知識を固めたい人向けです。
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まとめると、この本はこんな人に向いています。
文章を読むのが苦手な人や、手っ取り早い要点のみ記した参考書が好みの人には向いていません。
それでは今回はこの辺で。
再见~!