三宅登之著『中級中国語 読みとく文法 』という中国語の参考書を紹介します。
この参考書はこんな人におすすめです。
入門段階を終えて、さらに上のレベルに進もうとする人のための文法解説書です。
アスペクトや可能補語、使役構文などなど文法用語がたくさん出てきます。
中級者が迷い、疑問に思うようなポイントを重点的に説明していて、説明している順番も初心者向けに系統だっているわけではありません。
そのため中国語文法の知識ゼロの人にはまったくもって分からない内容になっています。
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迷える中級者にはおすすめの文法書です。
中国語文法の基礎知識があるけれども、いまいち分からないところがある、という方に向けて書かれているので、まさにそういう人にはおすすめの内容になっています。
だからたとえば、分かりにくい「補語」については1章を割いて説明していますし、「了」についても10ページ以上を割いて解説をしてくれています。
冒頭に著者はこう書いています。
文法の基礎は一通り学んだのに、いつまでたっても自分の話したり書いたりする中国語がネイティブの先生に直される。なぜ間違っているのかが、教科書を調べてもわからないし、ネイティブの人に聞いても説明できない様子。
この感覚、分かる気がします(笑)
入門書や初級解説書では見逃されがちなポイントを丁寧に解説してくれるので、勉強中に疑問が多ければ多かった人ほどおすすめです。
索引がないので、目次から調べたいことを探すしかありません。
それからこの本を読んでも中国語を理解できるようになるかもしれませんが、話せるようにはならないと思います。
じっくり文章を書いたり読んだりする場合にはかなり役立つ知識が満載です。
ただ日常会話に直接に役に立つ情報はあまりなく、「会話でそれなりにやりとりできればいいや」という人には不要な内容です。
逆に文法事項を深く知りたいという探求者にはすごくおすすめです。
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まとめると、この本はこんな人に向いています。
それでは今回はこの辺で。
再见~!