こんにちは!kammyです。
今回は中国のお葬式の紹介と、音に関する考察です!
それではGO!
親戚のお葬式に参加しました。
結婚式は何度も経験がありますが、お葬式は初めて。思い出すだけで興奮するほど(笑)、その日本との違いに終始驚きっぱなしでした。
一番の違いは、中国のお葬式はとにかく賑やかなこと!
日本のお葬式は最初から最後まで静か。私の印象では、霊柩車が出発するときに長く警笛を鳴らす、その場面だけに「音」が存在するようなイメージがあります。
しかし、中国のお葬式は最初から最後まで賑やかです。
表現は悪いですが、とても「騒がしい」のです。終始「音」が存在し、静かになる瞬間はほとんどなかったように思います。
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前日には、日本でいえば「通夜」的なものもあったようですが、今回は「葬儀」にあたる日だけに参加しました。
まず、家を出発して火葬場に向かうときに、中国恒例の(?)花火と爆竹が鳴らされます。
このブログでも紹介したことのある新築祝いや新規店オープンの際は、大きな音を出すのは花火と爆竹だけですが、お葬式の際には、それに加えてなんと音楽隊が終始ついてまわります。
シンバル、ドラ、ラッパのようなもの、太鼓。
何種類もの楽器で賑やかな、もしくは日本人的にはうるさいとも感じられる音楽を演奏します。その様子はぜひ下にある動画を見ていただきたいのですが、出発からとても騒がしいっ!(笑)
この賑やかさを私はまったく嫌いではないのですが、あえてここでは「騒がしい」という表現をしたいと思います。
賑やかというまろやかなイメージではなく、「騒がしい」というガヤガヤ感がとてもしっくり来る感じなのです。
しかも、これが朝の5時半です(笑)周囲のビルには普通に関係のない人も住んでいます。もう、ありえないありえない(笑)
音楽隊に加えて、花火と爆竹のてんこ盛り。出発時点から度肝を抜かれたのでした。
現在の中国は、基本的に火葬で、その火葬に入る前には、お祈りのような儀式が行われます。
葬儀場の各部屋の中央に棺が置かれ、周りは日本と同じように菊の花などで囲まれます。
その棺に向かってお祈りを含めた儀式的なものをやって、参列者との最後のご対面を終えると、火葬となります。
棺が中央に置かれた部屋がいくつか並んでいて、別の葬儀が同時進行で行われているのですが、その場所がもう本当に騒がしいのです。
お見送りの前には、参列者が棺の周りを数回周って、最後のご対面的なかたちをとるのですが(顔はのぞけないようになっていました)、その最中、ずっと音楽隊が音楽を騒がしく鳴らし続けます。
別の時間帯に入ってきた他の葬儀も同じように音楽隊がついていて音楽を鳴らしているので、その場所は終始、騒がしい音楽が鳴り響いている状態。
日本の葬儀場は、しーんとしていて、なんとなく皆うつむいていて、何事もそーっと行われる、そんな雰囲気ですが、それとは180度違います。
まるで、プロ野球の試合スタジアムに迷い込んだのではないかと思われるほどに(下手したらそれよりも騒がしい)音、音、音なのです。
火葬が終わった後、遺骨を葬儀場から持ち出す際も、音楽隊が騒がしくしながらお墓に向けて出発。墓地前で車を降りて、お墓に納骨に行くときも、音楽隊が同じように演奏。
静かなほどいいとされる日本とは正反対で、中国では騒がしければ騒がしいほど良い、と考えることが多いです。
その思想というか傾向が、お葬式でも見事に現れているのです。
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この「音」というものに対する態度が、日本と中国ではまったく違っていることがまだまだ不思議でなりません。
「中国人はなぜ声が大きいのか?なぜうるさいのか?」という以前の記事で、中国人の声が大きい理由を解説してみたつもりですが、もっとしっくりとくる追加的な説明があるような気もしています。
日本は中国からいろいろな文化を輸入してきました。
しかし、中国と日本の間には、「日本フィルター」のようなものがあって、「音」の感覚に関しては、そのフィルターに引っかかってほとんど日本には入ってきていない気がします。
普段の生活でも、この「音」については考えさせられることが多いのですが、その圧倒的な違いについて今回ほど見せつけられたのは初めてな気がします。
さて、中国人と日本人の違いはここで紹介しただけにとどまりません。
中国人の性格全般については「中国人の性格の特徴」でまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください!
また、中国の生活全般については「生活習慣・文化・風習における日本との違い」にまとめました。こちらもあわせてご覧ください!
お葬式のときのようすを動画に撮ってアップしてあります。
この日中の文化の大きな違いの貴重な映像をぜひ音と画像でご覧ください。