こんにちは!kammyです。
中国では、子どもにニックネームを付けます。
本来の名前とはまったく関係のないニックネームで呼ばれることも多いです。
春節に親戚で集まったときに、子どもの名前を聞くとそのニックネームを伝えられることがほとんどです。
本来の名前の存在感はかなり薄い感じになります。
たとえば、義理の兄には二人の子どもがいます。
両方ともに、本名とはまったく関係のないニックネームで普段は呼ばれています。
ひとり目の子は、丑年生まれ。
牛が好きな草という意味の「芊」という字を使ったニックネームで呼ばれています。
ふたり目の子は、ひとり目がやんちゃな子であることから、おとなしい子でいて欲しいという願いを込めて、日本語の“甘い”の意味である「甜」という字を使ったニックネームで呼ばれています。
ふたりとも、本名とはまったく関係のない漢字と発音です。
普段呼ばれる名前であることから、音の響きが重視される傾向にあるようです。
それに加えて、ふたり目の子のように親の願いを込めたものも多いとか。
本名の方には願いは込めないのか、という点が気になったりもしますが(笑)、本名は本名で別の意味を込めたりしているのでしょう。
また、漢字文化なので、本名にはおしゃれな漢字を使った名前を、ニックネームは呼びやすさや響きを重視したものを、といった雰囲気もあるのかもしれません。
もしくは、本名とは徹底的に関係のないニックネームをつけることもあるようです。
妻(中国人)の知り合いには、「西瓜(=スイカ)」というニックネームを子どもに付けた人もいるとか。
妻の知り合いでその他には、
「糯米」(もち米)
「粽子」(ちまき)
「团圆」(白玉団子)
「土豆」(じゃがいも)
といったニックネームもあるそうです。
響きがよくて呼びやすく、イメージ的に可愛いものが選ばれる傾向があるようです。ただ、なぜ食べ物系が多いのかはよく分かりません。
「もち米!」と子どもを呼んでいるのを想像するとくすっと笑えます。
それとは逆に、本名と関係付けたニックネームが付けられることも多いです。
本名に使われている漢字一字をとって、それを2回繰り返すかたちでニックネームとするのです。
ちなみに、このニックネームは中国語で「小名」と呼ばれます。
本名の方は、それに対応してなのか、「大名」と言われます。
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中国人は、英語を習い始めたときに、英語用の名前もつけます。
日本人であれば、本名を日本語読みしたものー「たろう」や「はなこ」をそのまま英語名として使うのが普通です。
しかし、中国人は英語のために新たに「英語専用の名前」をつけるのです。
基本的には中国語の名前の“読み”に近い英語名が選ばれることが多いようです。
ただ、本名の“意味”に近いものがつけられたり、はたまた全く関係のない名前が選ばれたりすることもあって、つまり、かなり自由に付けられているようです。
中国では小学生から英語を習うことが多いです。
そう考えると、小さいころからまったく違う3つの名前を持っている子が多いのです。
なんだか忙しい感じですね(笑)
ちなみに、私のひとり目の息子も、本名とは全然関係のない名前で呼ばれています。
私が付けたかった名前で妻の同意が得られず「廃案」になった名前があり、それがそのままニックネームになっています。
普段はそのニックネームで呼ばれているので、近い親戚以外、彼の本名を知っている人はいません。
「適当」といえば適当ですし、「自由」といえばかなり自由です(笑)