xióng māo
熊猫
シオンマオ
パンダ
dà xióng māo
大熊猫
ダーシオンマオ
ジャイアント・パンダ
パンダの中国語のピンインは「xióng māo」
カタカナ読みだと「シオンマオ」が近い発音になります。
「大熊猫」は「ジャイアント・パンダ」の意味になります。
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māo xióng
貓熊
マオシオン
パンダ
※繁体字表記です。
しかし、台湾では猫と熊を逆にした「猫熊」も使われているようです(ネイティブの人に確認しました)
「くまねこ」と「ねこくま」、どちらも大差なさそうですが、大陸の呼び名である「熊猫」のほうは漢字の順序を厳密に解釈すれば「猫」です。
でもパンダは明らかにクマに近いので、「猫熊」のほうが正しいはず。
なんでこんな違いがあるのでしょうか?
もともとは「猫熊」だったそうです。やはり熊。
見た目はネコというよりクマですから、素人的に考えても台湾で使われている「猫熊」のほうが正しい感じがします。
それがいつの頃からか中国大陸では「熊猫」と呼ばれるようになってしまいました。
その由来にたしかな説はありませんが、一説によると1950年代に重慶の博物館で展示されたパンダに原因があるとか。
当時はまだ文章を「右から読む」習慣があったそうなのですが、その博物館の表記では英語も同じところに表記されていました。
それで「熊猫」と右から読めば正しく書かれていた表記を、英語につられて左から読んでしまったのが広まった、という説明です。
真偽のほどは分かりませんが、少なくとも当時は中国においてもパンダはまだ珍しい存在だったことを感じさせる興味深いエピソードです。
中国語教育の第一人者の相原茂先生によると(下のPodcastの本参照)、つい最近まで中国語の辞書である「现代汉语词典(現代中国語辞書)」には、「熊猫」を引くと「猫熊の項目を見よ」となっていたそうです。
ここから分かるのは、中国大陸でも当初は「猫熊」が正しい表記だったということ。
そしてそれが重慶の展示をきっかけにしてなのか、いつからか「熊猫」になり一般化したのです。
中国語のちょっとした疑問やこぼれ話を、相原先生とシュシュさんという女性が語る内容。パンダのこぼれ話もこれを参考にしました。二人のやりとりが楽しく癒やされ、かつタメになるので、楽しみながら中国語学習ができます。そのPodcast音源が12時間もついている超おすすめの本!
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xiǎo xióng māo
小熊猫
シャオシオンマオ
レッサー・パンダ
ちなみにレッサー・パンダは「小熊猫」
これは台湾では逆に「熊貓」と呼ばれることもあるようです。
もうなんだか分からなくなってきました(笑)
パンダは熊なのに「熊猫」と呼ばれていることを紹介しましたが、これと同じように自然な順序とは逆になっている単語は他にもあります。
それらを最後に紹介しましょう。どれも本来ならば順序が逆になるはずの単語です。