中国の春節は年々休みが長くなる

こんにちは!kammyです。

春節に向けた年末の買い物、そして年々変わる春節のようすを紹介します。

中国のお正月、春節とは

春節にドアや門に貼るもの

中国のお正月は、旧暦にあわせて行われます。

年によって違い、2018年は2月16日が元旦にあたります。

1月1日の元旦はどうしているのかというと、いたって普通の休みです。

公式には1月1日のみが休みですが、3日間くらい休むことも多いようです。

さて、新年まで約2週間となったのですが、すでに「お正月っぽい雰囲気」が街を覆うようになってきています。

春節に食べるものや贈るものなどの準備がもうすでに始まっています。

そうした買い物のことを、中国語では「年貨 nián huò」といい、年末の風物詩になっています。

日本でも上野のアメ横の様子がテレビなどで映されたりしますが、あれの中国版というべきものでしょうか。

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中国の「年貨」のようす

人々で賑わう市場。「義烏副食品市場」というところです。飲み物や日用品を扱うお店もあって、この時期は「年貨」で賑わいをみせます。

まだ春節まで2週間以上あるのですが、すでに多くの人がその準備を始めています。

熱気を帯びた浮ついた空気は、3週間くらい前から出てきている感じでしょうか。

この「年貨」、後述の理由もあって、年々その初動が早くなってきているようです。

昨日は、乾物やナッツ類を売る市場を見てまわりました。ものすごい熱気です。

その日、外の気温はマイナス3度。

しかし、建物の中は暖房が効いていません。そのため市場の他の部分は、コートを着ていても体が震えるほど寒い。

ただ、「年貨」のために賑わう部分は、人の熱気でもわもわした空気が漂い、寒さはありません。

ナッツ類は年始によく食べられ、贈り物としても多く使われます。

各店頭には、いろんな種類のナッツがずらっと並べられていて、客は手を伸ばして自由に味見をします。

ツワモノになると、ざくっと一掴みして、パクパクと遠慮なく食べます。

食べながら値段がいくらか聞いて価格交渉したり、他にいいものがないか探りを入れたりするのです。

味見をしながら値段交渉

ナッツ類を売るお店。春節にはナッツ類がよくお茶受けとして出されます

床は食べかすでひどいことになってます。ここはまだ綺麗な方でした(笑)

昨年、義理の母と一緒に買いにいったときに面白かったのは、買うつもりがないものでも、店頭のものをつまみ食いすることでした。

「ほら、あなたも食べなさいよ」と、店員ではなくなぜか義理の母に勧められたりして、特に買う気もないのになんだか悪いなぁと思いながら、弱気な私はひとつふたつだけ取って口に入れるのでした。

そして、その食べた殻は次々と床に捨てられます。

ゴミ箱なんてひとつも準備されていません。

初めての人はーというか日本人であれば、どこにどう捨てるのか困惑すると思います。

ゴミ箱があればゴミ箱めがけて捨てればいいのです。

ただ、どこでもいいと言われると、意外とどう捨てたらいいか困るのです。

現地の人は、とても自然にーそれはあたかもそこにゴミ箱があるかのようにー食べた殻を捨てます。

食べるという行為の一部に、“食べた殻を捨てる”ことまでが見事に組み込まれているようです。

そのため、床はもうすごい量の殻でぐちゃぐちゃ。

殻があまりにも多いので、それで滑って転びそうになっている人を何人か見かけました。

アメ横も賑わいはあるのですが、中国のこういう賑わいとはちょっとレベルが違うんだよなぁと思ったりします(笑)

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若い世代(80年代生まれ、90年代生まれ)の働き方

帰省する労働者でしょうか。浙江省義烏駅にて。少し前までは、このチェック柄のビニールバックをよく見かけたものですが、最近はあまり見かけません。その代わりに普通のスーツケースばっかりです。年末の風景も年々変わっています。

地方から出てきて工場などで働く出稼ぎ労働者も、すでに実家へ帰省を始めている人も多いようです。

春節までまだ3週間もあるのにすでに休み。

春節期間の1週間を含めたら1ヶ月前後も休みになります。

以前はこんなに長い休みはなく、せいぜい春節前後の1週間だったのではないでしょうか。

商売をやっている義理の父母がいうには、以前は元旦のみ休みで、2日からもう仕事をしていたと言います。

ただ近年は、豊かになってきたこともあり、労働者もぎりぎりまで頑張って働くことなく、早めに仕事を切り上げ、休みに入る人が増えているようです。

その中心は80年代生まれ、90年代生まれの若い労働者。

中国語では

「80後 bā líng hòu」

「90後jiǔ líng hòu 」

と呼ばれる世代です。

彼らが成長してきた頃には、すでに身の回りはある程度豊かになっていました。

その上の世代ー現在の50代60代ーのように食べるものに困った時代は過ごしていません。

そのため、80−90年代生まれは、比較して次のように言われますー忍耐力がなく、長時間労働を嫌い、それなりの給与をもらえれば満足する、向上心が低いなどなど。

昔のようにすべてを投げ打って必死になって働く世代ではないのです。

さらに、中国の工場労働者の多くは、基本的に自分で休みに入ることを決めることが多いようです。

一般的に、職場に対する忠誠心は少なく、また、来年も同じところで働くとも限らないことも影響しているはずです。

こうした事情のため、春節に向けた年末の休み期間が、年々長くなっているというのです。

さらに、それに合わせるように「年貨」の初動も早くなってきているのでしょう。

日本と同じ避けられない流れ

春節まで2週間以上ありますが、すでに駅は人であふれていて通常よりも混んでいました。帰省だけではなく、休みをとって旅行に行く人も多いでしょう。

日本も同じように休む期間が長くなってきた歴史はあります。

今では週休2日は当たり前だし、一部企業で導入されている週休3日なんていうのも話題になったりしています。

国民の祝日も以前に比べれば増えました。

中国もそれと同じように年々、休みが長くなってきているということなのでしょう。

それにしても、1ヶ月は休みすぎな気がします。

日本の工場だってお正月は1週間くらいでしょう。

私は仕事上、中国の工場との関わりがあったりします。

その端々で、春節期間の休みが年々長くなっている印象があり、不便なことも多いには多い。

ただ、春節に向けた賑わいの雰囲気は悪くないものです。

年末に向けてぐわーっと盛り上がり、旧正月になると、一転して街中はしーんと静まりかえります。

kammy

約20年近く中国・中国人と関わっている中国通。中国や中国人のことが好きで、その面白さを伝えるべくブログを書いています。妻は中国人。